取り組む姿勢

美術・背景科講師の内山です。

現在、私はアニメーター科の生徒と背景講座を通じて関わっています。
アニメーションの背景はどのように描かれているのか、実際に筆と絵の具を使用 して体験してもらいます。簡単な課題からスタートしていただくものの、最初は 皆さん大変苦労されます。そもそも筆はどのように持つのか、水はいつ使うの か、何色を混ぜればいいのか…悩みは尽きません。

アニメーターを志す方にとって、絵の具の扱いはあまり重要ではないかもしれま せん。しかし、一見関係ないと思えることが意外な形で役に立つ、ということは よくあるものです。

私自身、最近「画面の構図」について改めて勉強をしています。
背景マンは、基本的には指示通りの絵を描くことが求められるため、絵の構図を ゼロから考えることは多くありません。
しかし、アニメーションには偶然何かが映り込むということがないので、色や形 も含め、何をどの角度で映すのか、全て計算されています。どうすれば見栄えが いいのか、観た人はどんな気持ちになるか、伝えたいメッセージは何か…。計算 の上に成り立っているのであれば、背景を描く上でも、その狙いを最大限活かす ための絵作りを考える必要があります。意図を汲み取ることで、背景の描き方も 自ずと変わってくるのです。

何事も、考え方ひとつで取り組む姿勢は大きく変わるものだと思います。
学習したことを自分の糧にできるかどうかは自分次第。
この先、あのとき経験したことが今に活きていると思えるように、講師として精 一杯努めてまいります。