劇場版「涼宮ハルヒの消失」フィギュア|長門有希【コンセプト】

コンセプト

空を見上げる有希

感情を自覚した有希
「有希」を描く上でかかせないもの、それは劇場版「涼宮ハルヒの消失」ではないでしょうか。
今回有希のフィギュアを作るにあたっての打ち合わせは『どの有希が一番有希らしいのか』、というところから始めました。
いつもの部室でとんがり帽子を被らされても無言で本を読む有希という存在。
ハルヒの消失した世界でメガネをかけて恥らいながら微笑む有希という存在。
ふたりの違う有希がいるようだけど、どうして?
どちらの有希も同じ有希のはずなのです。
であれば、「消失」事件を経た有希が何よりも今の有希自身。
自分の中の感情を自覚した有希。
自分の気持ちを許容し、自分で一歩を踏み出そうとしている有希です。
その有希はふとした瞬間に今までの彼女ならきっと取らなかったような所作をするのではないでしょうか。

道端に置かれた雪だるま、空から降る雪のひとひら。
微かな温もりに消えていく儚いそれにふと手を伸ばす、そんな瞬間に有希の想いを込めました。

有希の想いを形にする。
コートをかけるキョン病院の屋上で肩にかけられたキョンのコートも有希の感情を描く重要アイテムです。
一歩を踏み出し手を伸ばした有希の想いを導くかのように舞い上がる風。
風に飛ばされようとするコートを固く握り締める手で、有希の感情の強さを表現してみました。

あの後、有希は何を考え、どんな気持ちで帰路についたのだろう?
それを考えて切り取った瞬間です。

「有希」のフィギュアを作るにあたって一番描き出そうとしたもの、それは「有希の想い」そのものに他なりません。

池田 晶子