『ツルネ ―風舞高校弓道部―』2016年12月26日発売!美しい弦音を響かせたい―。

イントロダクション

弦音――矢を発したときに弦で弓を打つことで鳴るといわれる音。 天候や射手の心理状態の影響を受けやすく、同一人物が同じ弓を使っても、いつも同じ音がするとは限らない。 真なるものは善であり、善なるものは美しい――。 美しい弦音を響かせることは、射手にとって喜びであり、目標でもある。 弓道を通して仲間との絆を深めていく彼らの様子は、まるで緑を深めていく若葉のよう……。 真っ直ぐに的を見つめる煌めいた瞳に、心を射抜かれる。 弓道青春ストーリー開幕!

ストーリー

美しい弦音を響かせたい――。 中学校の弓道部に所属する鳴宮湊。 団体戦のメンバーにも選ばれ、県大会決勝にまで進んだ湊だったが、 自身のとあることが原因でチームは中学最後の試合に負けてしまう……。 湊はその後、弓を引くことをやめて逃げるように地元の風舞高校へ進学する。 同じ高校に入学した幼なじみの竹早静弥と山之内遼平から弓道部へ誘われた湊だったが、 それを断り、ひとり先に帰ってしまう。 その後、気晴らしに自転車で出かけていた湊は、 偶然迷い込んだ「夜多の森弓道場」で凄腕の射手・滝川雅貴、通称マサさんと出会う。 静弥に「もう弓道はやらない!」とまで言った湊だったが、 夜多の森弓道場で過ごすうちに「弓を引きたい。もう一度美しい弦音を響かせたい」という自身の気持ちに気づく。 そして湊は、自身が弓道から離れる原因となったとあることと向き合い、もう一度、的前に立つことを決意する。 風舞高校弓道部に入部した湊を迎えるのは、静弥、遼平はもちろんのこと、 湊に反発心を持つ小野木海斗やキラキラ王子様な如月七緒――。 湊はこの仲間たちと共に県大会優勝を目指す。

登場人物

用語集

  • 弦音

    [つるね]

    矢を発したときに弦で弓を打つことで鳴るといわれる音。
    天候や射手の心理状態の影響を受けやすく、同一人物が同じ弓を使っても、いつも同じ音がするとは限らない。

  • [ゆみ]

    竹製のものもあるが、学生はグラスファイバー製の弓が主流。体格に合わせて並寸、伸寸、四寸伸などがある。

  • [や]

    伝統的な矢は竹製で、アルミ製やカーボン製の矢も広く普及している。

  • 射法八節

    [しゃほうはっせつ]

    一本の矢を射る過程を八項目にわけて名称がつけられたもの。「足踏み」「胴造り」「弓構え」「打起こし」「引き分け」「会」「離れ」「残身(心)」の八つ。

    射法八節
  • 体配

    [たいはい]

    基本となる姿勢や動作、作法のこと。

  • 手の内

    [てのうち]

    弓の握り部の握り方。

    手の内
  • 皆中

    [かいちゅう]

    射られた矢すべてが的に中ること。

  • 巻藁

    [まきわら]

    藁を束ねたもので、練習時に用いる的。

  • [ゆがけ]

    手を保護する目的で右手に付ける鹿革製の手袋。

  • 弓返り

    [ゆがえり]

    矢を離した瞬間に弓が握りの中でまわることによって、弦が手の甲へまわること。

  • 早気

    [はやけ]

    自分の意思に反して、「会」に至る前に矢を放ってしまう動作。弓道における深刻な病。

書籍情報

『ツルネ ―風舞高校弓道部―』
  • 著者:綾野ことこ
  • イラスト:森本ちなつ
  • 発売日:2016年12月26日
  • 価格:648円(本体)+税
  • ISBN:978-4-907064-59-4