古典部の取材記録

各話スタッフコメント

第一話 「伝統ある古典部の再生」

●絵コンテ・演出:武本康弘

「氷菓」ようやく始まりました。皆様のところへお届けすることが出来ました。
込められる精一杯を込めました。そのせいで尺が大幅に伸びて、エンディングがなくなってしまいましたが…まあ、エンディングはそのうちちゃんとかかりますので、お待ちください。
第一話、楽しんでいただけましたでしょうか?楽しんでいただけた方、第二話もよろしくお願いいたします。楽しめなかった方も、ぜひ第二話をご覧ください。古典部メンバーの四人が勢ぞろいして、ここから本当に古典部の活動がスタートします。乞うご期待です!

●作画監督:西屋太志

1話の作画監督を担当しました、西屋です。 とうとう始まりました、「氷菓」。
古典部の面々を生き生きと描いていきたいと思います! 今回のお気に入りは、ラストのホータローと里志が並んで歩くシーン。 えるに後ろめたい気持ちで、うつむいて苦い顔のホータロー。
里志の言葉に「保留か。」と、拍子ぬけしたかのように顔をあげて納得する所は、ちょっと少年っぽいあどけなさを出してみました。 では、摩耶花の登場する次回もどうぞお楽しみに!

●背景担当:奥出修平

「氷菓」の美術監督をやらせて頂いてます、奥出です。今回1話の背景担当もさせて頂きました。 1話では、奉太郎たちが通う神山高校が主な舞台となっています。第1話ということで、背景スタッフも皆気合を入れて描きました。
Aパートでは教室や部室の放課後の雰囲気を、Bパートでは雨の日の湿っぽい感じが表現できたのではないかと思います。 氷菓の背景については、武本監督から「渋い雰囲気でいきたい」とのオーダーがありまして、派手な色味や鮮やかさを抑えた絵作りで進めています。
ただ、1話Aパート、えるの「私気になります!」のシーンは、キャラクターも背景も非常に鮮やかなシーンとなっていて、他とは印象がかなり違う仕上がりになっています。
奉太郎とえるの初めての出会いのシーンですので、二人の出会いを祝福しているような絵になればいいなあと、個人的に思いながら作業いたしました。 桜のカットで始まった「氷菓」ですが、どうか最後までお楽しみいただければと思います。

第二話 「名誉ある古典部の活動」

●作画監督:門脇未来

こんにちは、2話の作画監督を担当しました門脇です。 摩耶花、登場です!
原画さんが髪をふわっと揺らしてくれたり生き生きと動かしてくれたおかげで、とても愛嬌たっぷりに表現できたと思いますがいかがでしたでしょうか。
プイプイする摩耶花や、えるに接近されたときなど意外に表情豊かな奉太郎も楽しんでいただけると嬉しいです。
ところで省エネの奉太郎があの激しい寝癖をどうやって直しているのか…私、気になります。

●原画:牧田昌也

原画の牧田です。 今回は、四人目の摩耶花初登場と、沢木口先輩もいたりする回です。
先輩は残念ながら関われませんでしたが、摩耶花の、最初に出てくるカットを担当させていただきました。
ちんまい摩耶花の、ツンツンしてる可愛さを感じていただければ嬉しいです。

●原画:山村卓也

二話の原画をさせて頂きました山村卓也です。 四人目の古典部員、摩耶花の初登場回でしたね!
残念ながら僕が担当したところには摩耶花はいませんでした。 担当したのは奉太郎とえるのからみのシーンだったのでどうすればえるっぽいお嬢様みたいな動きにできるか…
えるの髪の毛をどういった感じで綺麗になびかせることができるか奮闘したのを覚えています。 自分なりにお嬢様の動きを演じて周りの人間にそれを見られ、ニヤッとされたこともしばしばありました(汗) さて次回はえるの胸に秘めた告白から物語は始まります。
いったいどんな告白なのか!?乞うご期待です!!!

●色指定:永安真由美

2話は摩耶花が初登場。
結構はっきりした物言いをするので、キツイ印象を受けがちですが、動くととても可愛らしいです!
「マツゲばしばし、かわいいなぁ」と思いながら検査してました。 色味的には、氷菓という作品の味を出そうと頑張りました。
同じ部屋にいても、窓際と窓から遠い場所ではキャラクターの色が違います。 そんな感じで、色指定だけでなく各セクションが随所にさりげなくこだわっている作品ですので、そんな部分も楽しんでいただければ、と思います!

第三話 「事情ある古典部の末裔」

●絵コンテ・演出:石立太一

3話コンテ演出担当しました、石立です。楽しんで頂けましたでしょうか。
制作中、える、摩耶花、里志はもちろんですが、奉太郎をいかに魅力的に描けるか考えて作業してました。 個人的には、冒頭、喫茶店でえるに告白されると勘違いしちゃった奉太郎がお気に入りです。
あと、あわてる遠垣内先輩もお気に入りです。 思い通りに物事が進まない時の人ってとても魅力的です。予定調和では進まない心の中の変化にスリルと面白味を感じます。
見て頂いた方にもそんな面白味を感じて頂けたら嬉しいです。 ありがとうございます。

●作画監督:秋竹斉一

「氷菓」3話の作画監督を担当させていただきました、秋竹です。 今回は、えるの一身上の都合が語られてお話も動き出してくる回となってます。 2話に続き、髪をアップにした私服のえるがかわいかったので、描いていて楽しかったですね。 他に個人的作画ポイントといえば、荒ぶる遠垣内さんとひまわりーんです。
ひまわり里志は後頭部から伸びる茎が実に怪しくて、デザインとして気に入っております。 「氷菓」は一瞬のシーンも細かい所まで作画しているところが多いので、そんなところも見ていただけるとありがたいです。

●動画検査:端由美子

氷菓3話の動画検査を、担当させて頂きました、端です。
3話、楽しんでいただけましたか?
女性キャラ達の、髪揺れのかわいらしさや、しぐさの柔らかさ、男性キャラ達の、かっこよさや、時折見える色気漂う目線など、お先に紙面上で堪能させて頂きました。 どこを切り取っても、楽しんでいただけるよう、気合いを入れて検査してます。 みなさまにも伝われば、幸いに思います。

●背景担当:渡邊美希子

3話背景担当をさせて頂きました渡邊です。 氷菓は全体的に落ち着いた色味ですが、随所に特殊な背景を描く機会があります。
3話は冒頭のえるの告白シーンは熱に浮かされたような雰囲気を、奉太郎と摩耶花が遠垣内について会話する所は現実味を無くして、場面が切り替わるたびに色味がかぶらない様に……等、その場面を担当したスタッフが試行錯誤を重ねて頑張りました。
普段の日常生活から、特殊なイメージのものまで、氷菓の様々な雰囲気を楽しんで頂けると嬉しいです。

第四話 「栄光ある古典部の昔日」

●絵コンテ・演出:河浪栄作

絵コンテ・演出を担当しました河浪です。
4話は珍しく古典部員たちが私服で登場しました。
個々の性格が出ていて描いていて楽しかったです。
千反田邸の広さも圧巻でした。
どうやらあの広さのお屋敷は実在するらしいのですが一体どうやって管理しているのか想像もつきません。
まさにミステリー。
僕も仲間たちを集め、プリント片手にこの謎を解き明かしてみたくなりました。
そんな気分にさせてくれた4話とそれに関わったスタッフの方々、そして視聴くださった皆様に感謝致します。
ありがとうございました。

●作画監督:池田和美

4話の作画監督を担当いたしました、池田です。
千反田邸を訪問しての、検討会です。 古典部全員、私服がメインで、全員のファッション傾向が分かる回でもあります。
里志はリュックもさりげなく巾着タイプです。
えるは途中でエプロン装着+ポニーテールで2倍お得です。
あの姿で干し椎茸を回収するシーンが無かったのが残念です。・・というか、普通ああいうシーンでは取り込むのは洗濯物ですよね。それが椎茸というのが何だかえるらしいというかなんというか・・・素敵でした。

●原画:谷上麻衣子

4話の原画を担当させて頂きました、谷上です。 さて、今回4話の見所のひとつと言えるのは、やはり女性陣たちの可愛さではないでしょうか!?
えるのエプロン姿と手料理には同性としても素敵!と思ってしまうほどの女子力を見せ付けられました。 そして摩耶花のジェラシー・・ それがついつい態度に現われてしまう仕草にキュンッ!でした。
特に担当させていただいた「プイッ!」がお気に入りです。
今回そのプイッ!が2回あるので、(私が担当したのは1カットですが)摩耶花ファンの方は「プイッ!」を探してみてはいかがでしょうか?

●原画:太田稔

4話の個人的な見所としては、さとしと奉太郎のサイクリングシーンです。
自分がやったシーンだから…。なんていうのもちょっとありますが、さとしの意外な考え方が聞けたり、それをまた意外そうに受け止める奉太郎(←この時の奉太郎がまたかわいいんです)2人の何とも青臭いかけ合いが愛おしく思えます。また、千反田邸までに広がる美しい田園風景も素敵ですよ!
お楽しみ下さい!

第五話 「歴史ある古典部の真実」

●絵コンテ・演出:三好一郎

五話のコンテ:演出を担当した三好です。 突然ですが告白します。
実は、私にとってこの氷菓の演出作業は、キャラクターたちと同じように氷菓という文集に込められた謎に挑む「参加型アニメ」でした。
観て下さる方だけでなく、制作する「私たちにとっても」積極的に謎に取り組まなければならない緊張感漂う参加型のアニメ現場だったのです。 なぜかというと、我々のスタジオにも「ある意味氷菓事件」が起こったからです。
事件はある朝、私がコンテ作業を始めようと椅子に座り、机に向かったとき既に始まっていました。
文集氷菓の謎に絡む重要な人物「関谷純」のキャラクター表が私の机の上から忽然と失われてしまっていたのです。
現場は騒然! スタッフは混乱! 本当に失われたの? まさか盗まれたのでは?
演出「おい、君が隠したのではあるまいな?」
作監「私は潔白です!(プンスカ)」
謎は深まるばかりでした… ところが、この事件の真相を知る人物は意外なほど近くにいたのです。 監督「ああ、関谷純。彼は実際には登場しない人物なのでイメージを固定しないように敢えて作りませんでした(笑)」
ああ、なるほど。そういう意図があったのですね。
では、私の机の上には最初から関谷純のキャラ表など存在していなかったことになる…
…なんてことだ、私の記憶がこれほど残念なことになって… いや、ただボケが進行…
かなり怖い京アニ内「ある意味氷菓事件」でした。 と、云うわけで、五話演出としては関谷純を知る二人の女性、千反田えると糸魚川養子さんの記憶を通して「関谷純」にまつわる過去を間接的に眺めることからスタートしました。 ふたりの記憶から浮かび上がる関谷純の姿はそれでもひどくぼんやりとしたものです。
彼女達それぞれの心の都合が無意識のうちに記憶を操作し、本物の関谷純とは微妙に違った人物になってしまっているような気がします。
『全ては主観性を失って、歴史的遠近法の彼方で古典になっていく』
その通りかもしれません。
私は関谷純の姿を彼女達ほどにも捉えることができませんでした。

●作画監督:堀口悠紀子

氷菓5話の作画監督を担当させていただきました、堀口悠紀子です。 今回は氷菓シリーズラストということで、かなり緊張しながら作業しました。
プレッシャーがそのまま線数に比例し(←不安だと増える)、原画さんは大変だったことでしょう(汗)お許しを…;
個人的に特に描いていて楽しかったのはまやかと養子先生若いバージョンでしょうか。原画さんたちも生き生きと動かしてくださっていたと思います。
そして、演出さんの作業っぷりもすごかったです(笑)
あれこそ愛です。 今回はとにかくこれまでの謎が解ける締めとなる話数なので、観ている方に絵がストレスになることなくすんなり受け入れてもらえるといいなと思って作業しました。 いかがだったでしょう??少しでも楽しんで頂けていれば嬉しいです。 個人的には、ちらりと見える弟な奉太郎も見所です(^^)本当に個人的ですが(笑) ではでは、氷菓シリーズまだまだ続きますのでどうぞお楽しみください!

●原画:渡辺雄一

5話で原画を担当させていただきました渡辺です。 氷菓5話いかがだったでしょうか。 個人的には冒頭、雨上がりのシーンでの初夏を感じさせる空気感やBパートの放課後の雰囲気が印象的だったように感じています。 そういった各シーンの雰囲気作りはもちろん姉・供恵とのやりとりでは普段の古典部メンバーでは見られない奉太郎の一面だったり部室や図書室での摩耶花の仕草等々、各シーンでキャラクターたちがそれぞれ見せる細やかな演技・表情にこだわりを感じていただければ幸いです。 僕自身も古典部メンバーに加えカット数はあまりありませんでしたが回想シーンのえる(キャラ設定画が可愛い!)を担当することができたので未熟ながらいろいろと試行錯誤して頑張らさせていただきました。 今回で作品のタイトルにもなっている『氷菓』の解決編となりましたが、次回からもまだまだ古典部メンバーの謎解きや掛け合いは続きますので引き続き楽しんでいただけるよう宜しくお願いします。

●撮影:植田弘貴

氷菓5話の撮影担当をしました植田です。 5話は原作小説「氷菓」のラストとなりますがいかがだったでしょうか?
撮影では古典部部員たちの心情や空気感を出すために多くのフィルタやCGを使っています。 実際エフェクトあり、なし、だと絵の感じがガラリと変わることもあったり、、、 今回5話では千反田家の帰り道、奉太郎と里志が話をしているあたりや、「氷菓」の意味を思い出したえるのイメージ映像などなどいろいろフィルタやエフェクトを入れています。
とくに5話では関谷純の過去の心情が伝わるように意識しました。いかがだったでしょう? 今回の話数で一旦話の区切りはつきますが今後の話数も面白い話が続きますので皆様引き続き氷菓をお楽しみください〜!

第六話 「大罪を犯す」

●絵コンテ・演出:坂本一也

6話のコンテ・演出を担当しました坂本です。 える「私、尾道先生の頭部が気になるんです」
奉太郎「知らん。尾道に頭を覗かせてもらって来い」
える「それが出来るなら苦労しません」
奉太郎「はぁ・・・(ため息)尾道は以前からそうだった。きっと去年のと同じものを使用しているだろう・・・」
里志「尾道の頭のそれが去年と同じものと言うならそれはありえないよ。尾道は毎年新しいものに買い変えてるからね」
摩耶花「どうやったって見間違えるはずないじゃない。脳みそ使ってよ。頭だけに(半笑)」 える「摩耶花さん、そんな小ボケも出来るんですか!?でも、今は先生の頭部の事が気になります。私が折木さんに聞きたいのは尾道先生はどうして頭部のことを隠しているかということです。先生は隠し事が嫌いな方でしたから」 そして、古典部のメンバーは先生の頭という聖域に踏み込んだのです。 ・・・そう、まさしく、大罪を犯したのです。 そんなやり取りから始まりはしなかった氷菓6話いかがでしたでしょうか? ちなみにそんな設定はありませんのであしからず・・・。尾道先生の頭がそうかどうかは知る由もありません。 と、今回イメージシーンはマネキンを使うなど少しコミカルにさせていただきました。
前回までかなりシリアスでしたので少し肩の力が抜ける感じだったではないでしょうか? そして、もう一つのイメージシーンで出てきた小さいチタンダエルは最初、顔はリアルなデザインで進めていました。
・・・デフォルメして正解でしたね(汗)
可愛い感じなのですが数が多いと怖いというのが制作中のもっぱらの評判でした・・・(笑)
ですがそれはそれで実は成功だったりします。
奉太郎が描いたえるの似顔絵も含め、やはり彼がえるという人物を様々なイメージで見ていて、作中の台詞のようによく分かっていないように思います。
今の彼にとっては可愛い姿をしていても・・・なのでしょう。 ともあれ、6話は氷菓事件が終わり、奉太郎自身がえるとの距離を改めて測ろうとしているお話でした。
それは言い換えれば彼なりにバラ色の高校生活に歩み寄ろうとしていたのかもしれません。
でも、結局は奉太郎はまだえるとの距離を少し取ろう思ったみたいです。 もしかしたら、奉太郎はバラ色の高校生活を送る事自体を「大罪を犯している」と思っているのかもしれませんね・・・。 今後、奉太郎がえるという存在によってどのように変化していくのか・・・楽しみなところでもありあます。

●原画:瀬崎利恵

原画を担当させて頂きました、瀬崎です。 第6話は氷菓事件が一段落し、短編集から大罪を犯すというお話です。 珍しく授業のシーンから始まりますが、眠たそうな奉太郎が授業そっちのけでシャーペンで遊びだすのがなんだか可愛くて気に入ってます。 私が担当させて頂いたのはえるのクラスの回想シーンでしたので(一部分ですが大量のマネキンを相手に奮闘してました。 表情こそ見えませんが彼らの心情が滲み出るようポーズや動きを考えたりしつつ、こういう作画は普段なかなかしないので、楽しく描かせて頂きました。 次回はとても夏らしいお話です。 今後もまだまだ楽しい話数が続いていきますので、最後まで楽しんで頂けると嬉しく思います。

●動画検査:根来清夏

6話の動画検査を担当しました、根来です。 氷菓はあまり派手な動きのある作品ではないのですが、その分日常動作等の作り込みが丁寧で、線数も多めのため、動画・動検作業もなかなかのボリュームだったりします。 6話は氷菓に入って最初の動検話数だったので、かなり気合入れてチェックしました。 個人的には、摩耶花に胸キュンなので、怒ってても可愛い(でも本当は優しい)彼女をお楽しみ下さい。

第七話 「正体見たり」

●絵コンテ・演出:内海紘子

7話コンテ、演出を担当しました内海です。 今回は古典部で温泉へ! 部室外での彼らは新鮮で描いているこちらも楽しんで作業させてもらいました。 いつもCOOLな奉太郎がバス酔い、おまけに湯あたり、中々散々な感じですが、いつもとのギャップが可愛い! 顔が赤いのは湯あたりののぼせなのか何なのか!?っていう所が可愛いと思います。 今回こだわったところは言わずもがな脱衣シーンです。
脱ぐ時に腕を上げるときに見えるアバラ、腕を交差して脱ぐクロス、服から頭が抜ける時の感じ以下省略 脱ぎ方も男性のセクシーさを追求するために担当の原画さんに実演しようとしたら断られたり、際どいカットを担当された原画さんにはギリギリのラインを目指してくれ!とお願いしたら、線一本位のギリギリっていうかもうアウトオオオで上げてくださりあわてて線6本くらいに修正させてもらったりと、色々ありましたが!よい思い出です。 あと告白します。
里志のパンツがピンクなのは私の趣味です。 こだわりでいうと、いかに嘉代の影をはっきり見せすぎず、見せなさ過ぎず・・の塩梅が難しく、何度もやり直しました。
幽霊ぽく・・・!難しかったです。。 摩耶花は怖がりなのでハンガーにかかった浴衣が凄くリアルなものに変換されてるんじゃないかと思い、首吊りの影もリアル目です。映像をみてちょっとドキッとするような画面になってると嬉しいのですが。 えるのラジオ体操歴を聞いた奉太郎。
きっと省エネな彼にはあまりにも衝撃的だったことでしょう。なんていうか私も衝撃的でした。中2て!!
そんな思いで彼の瞳とか表情に衝撃をあたえてやりました。 怪談話を聞いた奉太郎は古風だと感想を漏らすのでイメージシーンも古風な感じに。
水墨画っぽい絵巻物みたいなのがいいなと思って作画から筆ペンで作業してもらい、撮影さんに加工してもらいました。 雰囲気が個人的にはお気に入りです。 今回、姉妹のやりとりがミステリーにもかかわってきますが、仲が悪い訳でもない普通の兄弟を意識してつくりました。
悪くないけどいえない、、私も兄弟がいますがこういうのって意外とよくありそうです。 皆さんにも意外と身近なミステリーがあるかもしれませんね・・・(ウインク☆) 少しでも楽しんで貰えたら幸いです!有難うございました!

●原画:佐藤達也

7話の原画を担当した佐藤です。 温泉関連のシーンとラストのシーンを主に担当しました。 桶からジャンプするアマガエルは上手くかけたのではないかと個人的に思っています。
しかし、服を脱ぐシーンの奉太郎の背中について、背中フェチの演出様から男の背中についてのレクチャー(あばらの見え方がどうとか、肩甲骨とは、など)を受けましたが、うまく画面に反映させることが出来なかったのが悔やまれます。もっと精進していこうと思います。

●色指定:米田侑加

7話の色指定を担当させていただきました、米田です。 今回、温泉合宿ということで、羨ましい!しっかりバラ色してるじゃないか!と思いながら、お仕事させていただきました。 カット袋が届くたびに内海さんのキャラへの愛がビシビシ伝わってきましたので、私も負けじと頑張らせていただきました。 特に、えるがかわいく映れば良いなぁと思っていましたので、ホータローと一緒にドキドキしていただければ嬉しいです! ありがとうございました!

第八話 「試写会に行こう!」

●絵コンテ・演出:北之原孝將

8話演出の北之原です。 愚者編のスタートです。 劇中の映画はあまり慣れていない生徒たちが撮った物です、その印象を形にできるように作りました。 声優さんの演技に助けられて、再現できたと思います。 今話登場の入須ですが、原作を読んで思い入れのあるキャラクターです。 デザインも持っていた印象にピッタリでした。 彼女の女帝ぶりを堪能して下さい。

●原画:浦田芳憲

8話の見所はやはり、自主製作の密室殺人ミステリー映画のシーンですか。
学生時代の自主製作映画の画面って、完成度も低く、演者も素人なので洗練されていない印象です。 キャラクターの演技はもちろんですが、レイアウトやカメラワークなども、そういう所に苦労しました。 あのシーンは、各セクション目一杯の力を注ぎこんで作った力作です。 作画としてはより臨場感を高めるために、実際に劇中の映画をビデオカメラで撮影して、その映像を参考にレイアウトや原画を描いています。 なんだか本当に映画を作っている気分になって、楽しかったです。 もちろんその時の映像素材は、門外不出の最高機密です。世の中に出ることはないのであしからず。

●動画検査:黒田比呂子

8話の動画検査担当させていただきました黒田です。 新章突入ということで、ここにきて一気にキャラが増えました。 今回氷菓2回目の動画検査でしたが新鮮な気持ちで作業させて頂きました。 あと奉太郎のものすごく嫌そうな顔が素敵でした。
チェックしながらニヤニヤしてました。
個人的にちょこちょこ年相応な反応を垣間見せてくる彼が大変ツボでございます。
今後どのような表情を見せてくれるのか楽しみでなりません。
どうもありがとうございました。

●背景担当:竹内友紀子

8話の背景担当をさせて頂きました竹内です。 8話は愚者のエンドロールの話目ですね。
見どころはやはりビデオ映画ではないでしょうか。
いかにも素人が撮った映画らしいカメラワークに対応するため、廃墟内は3Dで組んであり、2Dで描いたBGをテクスチャーとして貼り込んでいます。
また、ホームビデオの映像の雰囲気を出すため、撮影時のフィルタだけではなく背景から少し崩れた色味を狙って作業しました。
ビデオ映画は愚者のエンドロール内でキーとなる映像なので気合が入っています! 気合と言えば、神山高校の文化祭への気合は本当にすごいですね。びっくりです。 文化祭でビデオ映画を撮ろう!なんて自分の高校生活では考えられないです…。 個人的にも愚者のエンドロールは好きなお話なので、次回も楽しんでいただければと思います。
ありがとうございました!

第九話 「古丘廃村殺人事件」

●作画監督:植野千世子

第9話の作画監督を担当しました植野です。 今話数は推理を披露する先輩たちが個性豊かで原画さんがキャラにあった芝居をさせていてその動きにときめきながら作業しました。 後、えるがボンボンを食べて酔っぱらうところがいつものかわいさと違ったかわいさがでればいいなと思ってます。 楽しんで見て頂ければ幸いです。
ありがとうございました。

●原画:羽根邦広

第9話の原画を担当しました羽根です。 今回はなんと言っても個性的な先輩方が見所ですね。 先輩のシーンの中では羽場をメインに担当しました。 名前に同じ"羽"のつく、同じくメガネでロン毛でパーマネントな羽場先輩に若干のシンパシーを感じながら知的でイヤミなキャラに徹するように気を付けました。 3人の先輩の中でも、羽場の存在がこの謎解きのストーリーを引き締めてくれているのではないでしょうか。 そう感じて頂けたら幸いです。 そして、そんな先輩方の活躍に一人負けじと酔拳を繰り出す千反田さん。 あの頭突きは強烈です。 この回はウイスキーボンボンで徐々に酔っていく千反田さんの様子も見所ですね。 実はあまり目立たない、ちょっとした動きや表情の中にもその兆候が現されてますのでその辺りも注目して観て下さい。

●撮影:船本孝平

9話の撮影担当をさせて頂きました船本です。 9話は探偵役3人の先輩方に、一人ずつ推理をしてもらうお話です。 とても個性のあるキャラクターばかりなので楽しんで頂けると思います。 今回の見所はボンボンを食べて酔ってしまったえるです。 表情や行動も可愛らしいので注目です! 撮影としてはフィルタやCGを作成していますので氷菓独特の空気感を楽しんで頂ければ幸いです。 ぜひ先輩たちの推理をお楽しみください!

第十話 「万人の死角」

●作画監督:高橋博行

作監の高橋です。
10話は奉太郎がたくさん‥のはずですが入須先輩の存在感が半端ないです。
入須先輩強しです。
ちょっと手篭めにとられのせられる奉太郎がかわいらしいというか、気の毒というかこれまでとは少し違った奉太郎を感じていただければと思います。
しかし、里志も摩耶花もするどいですね。おちおちおだてにのせられ天狗にもなれません。

●色指定:竹田明代

10話の色指定を担当させて頂きました竹田です。 原作を読んだ時から、10話の最後、摩耶花に指摘されるシーンは奉太郎と共に「…あ…!」となったものです……。
今回、色指定を担当するに当たって、観て下さっている皆さんにも「…あ…!」となって頂きたい!と思って作業しておりました。 いかがでしたでしょうか? やっぱり奉太郎には古典部のみんなが必要なんですねぇ。 しかし……実はずっと「奉太郎かわいそうに」と思ってました……。 あんなに張り切っていたのにね…。 次回は本当の『謎を解き明かす』回になりますので、是非ご覧下さい!
宜しくお願い致します!

●撮影:浦彰宏

10話の撮影担当をさせて頂きました、浦です。 10話は奉太郎の心情が大きく動きだす話数です。 奉太郎の心情にあわせ、撮影処理を細かく変化させており、空気感や心情を伝えられるよう意識しました。 推理シーンなどもあり、雰囲気を出せるよういろいろなCGを盛り込んでいます。 はたして奉太郎はバラ色になれるのでしょうか。
奉太郎の心情の変化にも注目してお楽しみいただければと思います。

第十一話 「愚者のエンドロール」

●作画監督:引山佳代

11話の作監を担当致しました引山です。 今話数では前回舞い上がってしまった奉太郎がひたすら苦い・痛い思いをしていきます。 奉太郎つらいだろうなあと思いつつ、作画としましては摩耶花→里志→える→入須との対面で困惑や怒りを露わにしていく過程が描いていてとても楽しかったです。 元々奉太郎は感情が大きく動くキャラではないので、表情のさじ加減には気を遣いました。
やり過ぎないよう、しかし6話でのやり取りとのギャップを意識したり…。
主に力を入れたのは奉太郎とえるです。
他のキャラクター、特に里志に関しては、原画さんが頑張ってくれました。
奉太郎に負けず、彼の必死で情けない表情も珍しいかと。 個人的にこういう表情は好きです。 ただ、入須以外の3人は奉太郎を完全否定しているわけではないので、詰問の中にも彼らの奉太郎を気遣う思いが映像の中でも垣間見えていればいいのですが…。
里志は一方的に気持ちをぶつけている感が強くてあやしいですねー。 自分も原作を読んだときはえるのように本郷さんが気になっていましたが、入須先輩のしたたかさまでは予想していませんでした。さすが女帝です。 さて、Aパートに出てきた「神秘のタロット」。
こちらの表紙&中身の素材も担当させて貰いました。
アップで映るカードは線画で描き起こしていますが、これが意外と時間がかかっています。
表紙の第一案は演出様に「病的に見えるかも」と言われ没になり、あのような感じに。 中身は読みやすさを重視してシンプルにまとめました。こちらも普通のレイアウトより時間がかかっています…何故か。4話でも素材を作りましたが、こと氷菓は視聴者にもちゃんと見せなければいけない情報なので、とにかく見た目の分かり易さに留意しました。 原画スタッフさんもコメントでのべられているとおり、後半回想シーンの鴻巣達の人間関係がスタッフの中で出来あがっていて、チェックをしながら楽しませてもらいました。 表にでることはありませんが、見る人によって色々推測してみるのもよいかと思います☆ 今回初作監ということで、終始右往左往しっぱなしでしたのでこれからもっと精進していきたいです。
「愚者のエンドロール」最終話、少しでも楽しんで頂けたら幸いです。
ありがとうございました!

●原画:牟田亮平

第11話の原画を担当した牟田です。 愚者のエンドロールラストです。 演出さんに「里志好きですよね。」というそのままズバリな理由で里志のシーンをふってもらい、それはもうキャイキャイと作業しました。
いつもと違うド・シリアスな表情の里志をどう魅力的に描くかっ!!!!という事に苦心した思い出が。 焦って引き止める奉太郎も可愛く切なく情けないです。 他には回想シーン?というのでしょうか。 映画の中の鴻巣や海藤のシーンも担当させていただきました。 本郷の脚本が実際はどうだったのか…。
というのは謎のままなので、作業しながら演出さんと妄想を膨らましておりました。
妄想ではトンデモストーリーでしたが、最後には無事(?)憂いを秘めた鴻巣の表情が出来上がりました。 鴻巣と海藤が何を話したのか……皆さんも是非、気にしてください! あとはラストの部室の後半を担当させて頂き、散々ボッコボコにされた奉太郎をどう癒すか!という事でえるの芝居には気を配りました。 もうなんというか、えるの可愛さを大プッシュで!
と演出、作監さんの気合を感じたので、負けない!!っと髪揺らしたり、髪揺らしたり、髪揺らしたり……。
とにかくえるの可愛さをどう魅せるか!
そして凹んだ奉太郎をどう癒すか!を考え作業しました。 ご覧になった方も、えるに癒されていただけると幸いです。 という事で第11話「愚者のエンドロール」。 そうなんです。 私、一枚も入須先輩を描いてないんです。ギャフン!

●原画:北村絵美

11話の原画を担当させていただきました、北村です。 今回は愚者のエンドロール完結話です。 奉太郎、怒ります。珍しい! また初めて入須先輩を描かせてもらったのですが、大変楽しかったです。
凛とした女性、いいですね! 奉太郎との掛け合いの間も終始静かな彼女でしたが、自室で垣間見せた感情のゆれが人間くさくて好きでした。 あと、とあるシーンでビデオ映画の登場人物と奉太郎のあやつり人形が出てくるのですが、なかなかキモカワイ…くない?出来で個人的にお気に入りです。 ぜひ見つけていただければと思います。 ありがとうございました!

●特効:宇野静香

11話の特殊効果を担当させて頂きました宇野です。 今回は奉太郎が沈んでおります。灰色です! 瞳もいつもより気持ち、輝き抑え気味で作業しています。 10話で入須先輩に「君は特別よ。」と言われた時の輝きを思い出すと痛々しい事限りなしです。 そんな辛さも青春なんだなーと、しみじみ感じた話数でした。 頑張れ奉太郎!

第十二話 「限りなく積まれた例のあれ」

●脚本:村元克彦

 12話のシナリオを担当させていただきました、村元克彦です。
 今回は、「クドリャフカの順番編」第一話ということで、文化祭の幕開けを告げるワクワク・ドキドキ感を前面に書かせていただきました。もろもろ、なんやカンヤあるのでカンヤ祭です。(非公式定義)
 奉太郎たちも4人4様、それぞれの楽しみ方をしています。奉太郎は相変わらず省エネ、えるは各部の催し物に興味津々、摩耶花は自分のミスで落ち込んでしまっていますが、もう一つの所属先、漫研での役割をきっちり果たそうとしているのが彼女なりの楽しみ方だと思っています。里志は…、里志は……、自由です。ちなみに頭の「土星」はえるの「土作り」にかかっています。(後付け)
 文集は完売できるのか? 摩耶花の漫研での立場はどうなる? 失われたアップルジュースは? 万年筆がワッペンになった? 工作部のエンタープライズ号は無事に浮かぶのか? それでは、次回「沈むエンタープライズ号!」にご期待ください!
※当コメント内に誤りがございます。次回サブタイトルは、正しくは「夕べには骸に」です。

●絵コンテ・演出:小川太一

12話で演出を担当させて頂きました小川です。 3話では演出補佐をさせていただいきたのですが、コンテから演出まで一人でというのは今回が初陣ということで、本当になにかと至らないことばかりだったのですが・・・
周りのスタッフ支えられ、ようやく視聴者の皆様にお届けすることができました。 ありがとうございます! というわけで、12話です。いよいよ文化祭が始まりました!! 待ちに待った文化祭・・・しかし、古典部は、初日からトラブルをかかえてしまってさぁ大変。 そのトラブルを解決しようと立ち回る古典部部員達! 12話では早速、えるが頑張ります!歩きます!! ですが、そこは好奇心の申し子、千反田えるです。 色とりどりの文化祭の出し物を前に目移りしないわけがありません。 なかなか目的地にたどり着けないそんなえるの奮闘?っぷり。見所のひとつかと思っております。 あれですね。辞書で何かを調べようとするのだけれど、ページをめくるたびに他の単語に興味を持ってしまってなかなか目的の単語を調べることができないあの感じですね・・・きっと・・・。 兎にも角にも、そんなえるが可愛く、微笑ましく思えるようなそんな話数を目指しました。 ちなみに、お気に入りのシーンは、えるが会議室前まで来てノックをしたあと何の返事も無く「?」となってるシーンです。 ぽかーっと口を開けるえるがたまらなく可愛いです。ごちそうさまでした! てんこ盛りの12話です。見所は他にも沢山ご用意できたんじゃないかと・・・。 特に開会式でのブレイクダンスは必見です。ピカイチです。ごちそうさまでした! そして、いつも気丈な摩耶花が自分の失敗に苛まれちょっと弱っている姿もなかなか見れないかもしれません。 戦う女の子摩耶花!応援したくなります。 そしてそして、どうもやっちゃいましたコスプレです!作監さん原画さん可愛く描いてくれました! 文化祭のお話は、原作では、奉太郎、える、里志、摩耶花。 4人をそれぞれの視点から書かれているのが特徴的でした。 アニメの方でも、4人それぞれの文化祭が描かれ、奉太郎だけでなく、える、里志、摩耶花にもスポットライトが当てられます。 特に里志と摩耶花。二人の心の柔らかい部分に触れて、ちょっとせつなくなってしまう場面なんかも・・・。 と、文化祭期間はこれまでの氷菓をまた違ったテイストで楽しんで頂けるんじゃないかと思っております。 そんな文化祭のトップバッターということで、精一杯取り組ませて頂きました。 少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。 それでは、これからも氷菓をよろしくお願い致します。

●原画:澤真平

12話で原画担当させていただいた澤です。 僕は今回田名部先輩やかるた部える等、いろいろやらせていただきました。 とうとう神山高校文化祭です。 はじめということでとにかく華やかに騒がしく、モブだらけで作画的には少し大変な回でした。 こっそりモブにお遊び的な要素をいくつか忍ばせているので画面の端から端までじっくり見ると意外なところで意外なキャラがいたりしますよ。 そういうところも含めて楽しんでみて下さい。 お気に入りはエンタープライズ号と頭に文字が付いた武将2人です。

●背景担当:平石朋基

12話の背景担当の平石です。 ついにカンヤ祭が始まりました。
バラ色の世界、とにかく物が多いです。それだけでも文化祭に力を入れていることがよく分かります。
背景は文化祭の雰囲気が伝わるようにいつもより明るい雰囲気になっています。 画面を通して楽しい雰囲気が伝わっていたなら幸いです。 ありがとうございました。

第十三話 「夕べには骸に」

●撮影:冨板紀宏

13話の撮影を担当させていただきました冨板紀宏です。 今回の話数ではタロットカードが失われてしまいました。 十文字とは誰なのか?
犯人の目的は何なのか? 私気になります!! 摩耶花と河内先輩の関係はどうなってしまうのか?
「夕べには骸に」は果たして見つかるのか? 私気になります!! 河内先輩のコスプレ。 私すごく気になります!! さて撮影では文化祭の賑やかさを盛り上げるために、フィルタ処理以外にも3DCGでモブをあちらこちらに配置させていただいております。
全部で何人いるでしょうか。 ぜひ探し出してみてください。 文化祭はまだまだはじまったばかり。
みなさんも文化祭の賑わいをえる達と一緒に楽しんでください。

第十四話 「ワイルド・ファイア」

●絵コンテ・演出:山田尚子

#14「ワイルドファイア」の絵コンテ演出を担当させていただきました山田です。 今回は、原作『クドリャフカの順番』を読んだときに感じた古典部4人の思いのいじらしさを表現したいな、と思い、4人の意志を大切にしてシーンを積み上げていきました。 各人、方法は違えども、目標は同じ。 4人の心がどんどんシンクロしていく感じがステキです。 いいなぁ、高校生。

●原画:岡野文恵

今回14話の原画を担当させていただきました、岡野です。 この回は氷菓にしてはとても躍動的な話数で、見どころ一杯、登場人物一杯、小物も一杯!!!
特にお料理対決のところの古典部のキッチン周りや大勢の観衆・・・時間経過とともに変化してゆくキッチンは地味に大変でした。
走る摩耶花、可愛いかぼちゃ達、叫ぶ奉太郎、少したじたじな入須さん、カッターシャツ&エプロン姿の里志、ノリノリのお料理研の部長と副部長、みごとなえるの包丁さばき、などなど・・・見どころ満載ですので色々と楽しんでいただけると嬉しいです。

●特効:三浦理奈

14話の特殊効果を担当させて頂きました三浦です。 ワイルドファイアです。お料理です!食材です!
料理を美味しそうに見せるには、まずその料理を知らなければなりません。 こんな時、文明の力に頼ります。私、少しだけブラウザが使えるんです。 各種肉、さざえに鯛って…お料理研、凄いです。
芋餅、ぶりの照り焼き、オムレツ、かき揚げ…お腹が空きました。
魚の頭…どのチームが持っていったのでしょう。
ぎせ焼き……ぎせ焼き?ぎせ焼き??? 色指定の竹田さんも、データベースの里志も知らなかった、ぎせ焼き。 ぎせ焼き、私気になります!!! ハッ…!いけません、いけません。 つい見入ってしまいました。 迷走、暴走を繰り返して出来上がった食材、料理はどうでしょうか。
深夜放送ですが、お腹が空いてしまった方がいらっしゃったらすみません。 是非、放送後に良く寝て、起きたら作ってみて下さい。…主に、ぎせ焼きを。

第十五話 「十文字事件」

●絵コンテ・演出:内海紘子

15話のコンテ演出を担当しました、内海です。 今回は文化祭2日目! 15話の特徴は謎解きが始まるミステリーらしくなってくる話数だと思います。 奉太郎が売り子で動けない中、それぞれの思いで頑張る3人。
えると遠垣内のやり取りは傍からみればコメディにみえますが、 えるは真剣そのものなのでイメージシーンはあまりコメディになり過ぎないようにとか、 遠垣内先輩の引き攣る表情とか、 彼はきっと女性の扱いに慣れてるだろうからえるに礼を言う時に甘い微笑み+イケメンフィルターをかけてもらったりとか、 谷君は・・・原画さんがこだわってくれてました。 摩耶花の対立シーンはコンテで既に怖いといわれ、がやっぱり本画面でも陰険になってしまったりとか、 何かと我慢我慢の摩耶花、泣きそうでも泣かない彼女の表情を大切に・・・ とかとか色々あるのですが個人的にはやはり里志押しです。 もしかしたら自分にも解けるかもしれないこの事件にだんだん真剣になってくるいつもと違う里志の様子だとか、
奇術部に張込んで最初は楽勝だと思い込んでいたものがまんまとやられてしまった時の彼の動揺、無念さ、 思わず奉太郎にあたってしまう悔しさ、最後の夜の散歩の独白シーン、彼の心の決意、笑顔が消えた表情以下省略 正直に言いましょう。里志が愛しい!! 彼の裏側を垣間見る感じでしょうか。これはKOI! ともあれ楽しんで頂けると幸いです。有難うございました!

●原画:野々上翠

15話の原画を担当させていただきました野々上です。 今回は、古典部の各メンバーが、
それぞれの思いを抱えながら、各々奮闘する話ということで、 「いわゆる里志回ですっ☆」と某演出の内海さんが仰っておりました。 しかし残念ながら、私は里志を描くことはほとんど無く、
ひたすら食べ続ける奉太郎と、漫研と闘っていました。
まさか、この氷菓という、重みある渋めの物語で、
コスプレ少女たちばかり描く日が来るとは、思いませんでした。
今回、彼女たちを担当したのは私だけでしたので、
正直、私だけ何の作品をやっているのか分からなくなっておりましたが、
無事に摩耶花のもやもやを後押しする、 嫌ぁ~なシーンになったんじゃないかなと思います。 お弁当は、多国籍でと最初から指示がありましたので、
アジア各国のお料理をいろいろ探し求めました。
しかし、レシピ等見ていると、食材が多岐に渡っていて、
また、作り方も片手間で済むようなものでもなく。 奉太郎のお姉さん、女子力半端ないです。 今回は、いろんな「女子」に触れることができてなかなか楽しかったです。
脇役ですが、大事なリアル要素だと思います。
そんな所でも、氷菓の深みを感じて頂けたらうれしいです。

●動画検査:中野恵美

「氷菓」15話の動画検査担当の中野です。 15話では、怪盗十文字事件の法則性が判明し盛り上がってきました。 犯人は誰なのか?・・・・続きが気になります。 個人的には、奉太郎の「わらしべプロトコル」はどこまでいくの・・・
谷くんの、とんでもなくサラサラヘアーのヘア・ケアはどうしてるの・・・ とても、気になります。 作業しながらも、気になる作品で楽しんでいます。 視聴者の方にも、楽しんで頂けると嬉しいです。 皆さんの反応、気になります。 それにしても、若いっていいですね・・・高校生か

●色指定:石田奈央美

氷菓#15色指定担当の石田です。 #15の作業を終えて印象的だったシーンについて語りたいと思います。 序盤の里志のイメージ『古典部の名探偵』奉太郎登場のシーンなのですが
演出の内海さんより某吸血鬼漫画のイメージでという事で
紅い妖しい月夜をバックに一瞬“誰?”ってなること請け合いの
あの奉太郎の立ちポーズシーンが#15の印象として記憶に残っています。
なかなかレアな紅い夜空のシーンの色指定をやる機会もなかったのと
#14の予告に流れる先行カットだったので、 急いで自ら仕上げたカットという事実もあるのですが。 いわゆる自己満足の世界です。でも、許されてもいいと思うと 入須先輩もおっしゃっているのでよしとさせて下さい。 楽しんでいただける事を願いつつ。ありがとうございました。

第十六話 「最後の標的」

●絵コンテ・演出:坂本一也

16話のコンテ・演出を担当させていただきました坂本です。 奉太郎「ものすごく卑猥な話だが、いいか?」
える「卑猥なんですか!?私、気になります!!」
奉太郎「え?」
摩耶花「そうよ!私たちにも話しなさいよ!!」
里志「え?」 える「折木さんと福部さんがどんな卑猥な話をするのか……私!気になります!!」 …………という展開になっていたら奉太郎はどうしていたのでしょうか? 私、気になります。 と、素朴な疑問を持ちながら演出していた16話でした。 「クドリャフカの順番」はどちらかというと奉太郎がメインではなくえる、里志、摩耶花の3人にスポットが当たっている話のように思います。
3人それぞれが自分自身の抱える葛藤やコンプレックスと向かい合い変わろうとしているようにも思いました。
16話では特に里志が一つ自分自身に決着をつける話でした。 こうやって少年は大人になっていくんですね…。 まぁ、私個人としては里志のてへぺろでお腹一杯でした。

●原画:唐田洋

16話の原画を担当させていただきました、唐田です。 漫研部室と渡り廊下での奉太郎と里志の会話部分を主に担当させていただきました。 漫研のシーンでは久しぶりにモブを描くことができたのでそれぞれのキャラの設定を妄想しながら楽しく作画させていただきました。 また、この話数は何と言っても里志の奉太郎に対する感情が爆発するところがポイントなので
(と言っても爆発した後からが自分の担当なのですが)
その感情をうまく表現できるように表情や仕草に注意しつつ作画させていただきました。
いつもの明るい里志ではない里志を堪能して頂けていたなら幸いです。

●色指定:宮田佳奈

16話の色指定を担当させていただきました宮田です。
楽しんでいただけましたでしょうか。
文化祭もいよいよ最終日を迎えております。
今回、漫研で麻耶花にかかる汚水ですが各セクションが試行錯誤いたしました。
仕上げでは実際に汚水を机の上に垂らしてみました(本の数滴ですが)が、中々奥深かったです。 ぜひ水の表現もお楽しみ下さい。 そして今回初登場の放送部吉野部長。 登場シーン少なめなのにインパクトのある動きは必見です!! 文化祭最終日、皆さんもぜひぜひ楽しんで下さい。ありがとうございました。

●背景:田峰育子

氷菓16話の背景担当をさせていただきました。田峰です。
今回は前回に引き続き、文化祭で盛り上がっている校内の様子が描かれています。
それぞれの部活がこのイベントに情熱を傾けているのがわかるくらい廊下の飾りつけも賑やかで、
思わず行ってみたくなりますし、学生に戻って参加してみたくもあります。 ご覧になっているみなさんも、同じ気持ちだと嬉しいです。 見所はいろんな点が線になっていき、核心に迫りつつある様子と、奉太郎と里志の友人関係、とくに里志の心情や表情でしょうか。 背景も、登場人物の心情を表現出来るよう陰ながら勤めさせていただきましたので、光と影のコントラストにも注目していただけたらと思います。 真相まであと少し、次回もお楽しみに!

第十七話 「クドリャフカの順番」

●作画監督:内藤直

17話の作画監督を担当しました内藤です。 ついに「クドリャフカの順番」のラスト、文化祭終了です。 それぞれの決着の話数ということで、キャラクター達は悲しげだったり苦しげだったりと大変そうでしたが、外の人間から見るとあんなふうに感情が抑えられなくなるような高校生活って何か羨ましいなあ、とか思ってしまいました。 今回特に気を使ったのは田名辺です。私の中ではなんとなくメガネのキャラは、性格がキツかったり、地味だったり、何か企んでいたり(企んでいましたが)・・・という偏ったイメージがあったりします。少しです! なのでそう映らないよう、常に「いい人」ということを頭において作業しました。田名辺のやさしい雰囲気が出ていればいいのですが・・・ あと、里志も今までほとんど笑っている表情ばかりを描いてきたので新鮮でしたね。 そして河内先輩・・・コスプレじゃないんだー!!! 漫研の部員達がどんなふうに文化祭を終えたのか、少し気になります。

●原画:紫藤晃由

17話の原画を担当させて頂きました紫藤です。
えると入須のシーンと、奉太郎と田名辺のシーンの中盤をやりました。
17話はカンヤ祭の最後で、イベント的にも各キャラそれぞれの心情の行方的にも、一段落着くと言うことで重要な話と気合を入れて望みました。
入須先輩は特に好きなキャラなので、あのピンと張り詰めた雰囲気と、やさしく後輩を見つめる姿を意識して描きました。
奉太郎と田名辺のシーンは、長いので3人の原画マンで分担しています。当然同じ資料を見て作業していますが、原画マンの個性で同じカメラアングルでも微妙に違ってきます。下手をすると見ている人に違和感を感じさせてしまうこともあるのですが、今回はその違いが、会話の流れ、盛り上がりとあって、いいリズムを出しとおり、自分の役目をはたせたのではないかと思いました。また自転車をCGでつくって頂き、キャラに力を入れることができました。
絵的にハデなところは少ない話数ですが、祭りが終わってゆく寂しさが出ていて、個人的にとても好きな回です。視聴して頂きありがとうございました。

●背景:鵜ノ口穣二

 今回の背景を担当させていただきました鵜ノ口です。
17話は1エピソードの区切りとして物語がすすみます。
みせどころとしてはやはり自転車置き場のところでしょうか。
じつは同じ自転車置き場のシーンでも午前と午後では太陽の位置を変えているのですが気づいてもらえたでしょうか。
 とくにこの話数は全体的に時間経過の見せ方が大変おもしろく、緊張感もうまく表現するために光を印象的にとらえて描いています。
そしてラストは落ち着いた深みのある夕方で締めくくっています。

第十八話 「連峰は晴れているか」

●絵コンテ・演出:北之原孝將

18話のコンテ、演出、を担当しました北之原です。 今話は奉太郎、える、お互いの今まで見えなかった部分がお互いに少し見えます。 プライベートな趣味もあまり知らなかったようです。 奉太郎は今まであまり見せなかった心を見せますが、それは見せなかったと言うよりは、見せる機会が無くて、今回ようやく機会を得たのだと思います。

●原画:藤田春香

初めまして、氷菓18話の原画を担当させていただきました、藤田です。 気になる奉太郎にみんながビックリするところと 図書館で記事を探すところあたりを主に担当しました。 「つまりなんだ・・・その・・・気になるんだ」
作業してる時は奉太郎の気持ちになって描いていたので 奉太郎だって気になる時もあるよね、って思っていたのですが、 実際色が付いて声が入って
奉太郎がその台詞を言った瞬間私も他の古典部部員と同じ反応をしそうになりました。 立ち上がりはしませんでしたが、摩耶花みたいな顔になりました。 奉太郎が気になるってこんな大事だったとは。
そのあとの詰め寄るえるも、こんなに動くえるを描けるのは最後だなっと思って 気持ちを込めて描きました。 このお話でえるが皆の知らない奉太郎の一面を見つけることができました。
優しいけど不器用で、最初から見てるとどんどん奉太郎が色鮮やかになってきたなあと思います。
皆様にもそんな奉太郎や他キャラクターの変化を感じていただければ嬉しいです。
どうもありがとうございました。

●動画検査:藤田奈緒子

18話動画検査担当しました、藤田です。 楽しんでいただけたでしょうか。 18話は文化祭も終わり、一段落後のしっとりした話です。 奉太郎の新たな一面がみれたり、空等の情景描写が見どころなのでその空気感が動画でも伝わったら幸いです。 動画としては、自転車、自転車・・・乗り物頑張りました。
あ、ヘリコプターー・・も。
乗り物も奥深さを感じました。

●背景:岡田ゆみ

18話の背景を担当させていただきました、岡田です。 この回では放課後から夜へと暮れていく夕方の絶妙な時間経過が背景を通して伝わるように、
少しずつ変化をつけて描いています。 また神山市に控える雄大な神垣内連峰も、今回の背景の見どころのひとつではないでしょうか。 私自身は奉太郎とえるの自転車に乗った妄想シーンの背景を描かせていただきましたが、
あのシーン、奉太郎が後ろに乗ってえるが漕ぐというシチュエーションを最初に想像するあたり やっぱり奉太郎だなあと思いながら、楽しく作業させていただきました。 話としては全体的になんともいえない切なさや哀感が漂う中、
えると奉太朗のお互いの心境の変化を背景の変化と合わせて
楽しんでいただけたらと思います。

第十九話 「心あたりのある者は」

●脚本:江上美幸

19話のシナリオを担当いたしました、江上です。 今回の話数はなんと、ほぼ奉太郎とえるしか出てきません!
二人の会話のみで、しかも部室の中だけで話が展開していくと言う、
色々な意味で大変な話数でした。 会話量も多く、試行錯誤しつつ書かせて頂きました。 また今までは奉太郎にぐいぐい顔を寄せていたえるが
ちょっと意識するようになったり…と、二人の距離感が 少し変わってきています。 それにしても校内放送を聞いただけで、あそこまで推理できる奉太郎は
さすがというかなんというか…。 一度聞いた放送を間違わずに書き留めるえるもすごいですが。 少しでも楽しんで頂けたら幸いです。
ありがとうございました。

●原画:角田有希

19話の原画を担当させていただきました、角田です。 打ち合わせの段階で演出さんから「19話はニヤニヤ回です」とのお言葉があり、いやっほう大好物だぜ、とテンションあげあげで作業をしたことは記憶に新しいです。
放課後…部室…2人っきり… そんなおいしいシチュエーションと、話している内容のギャップが実に彼ららしいと思います。 見所はやはり、少しだけ変化を見せた、える嬢と奉太郎の距離感でしょうか。
今まで躊躇することなく奉太郎にひっついていたえる嬢が、初めて見せた乙女の恥じらい。 いやっほう。やはり青春とはこういうものでなくてはいけません。 個人的には、最後のえる嬢の「推理してみませんか?」をいかに可愛らしく描けるか、が勝負でした。
上目遣い…口元を隠す仕草…小首を傾げる小動物っぽさ…なるほど。 少しでも皆様の琴線に触れられるような芝居作りができていれば幸いです。 ご視聴ありがとうございました。

●背景:山砥愛瑛

はじめまして。氷菓19話の背景を担当させていただきました、山砥です。 今回は奉太郎とえるが部室で話をしていましたが、時間の移ろいが感じられるよう気をつけながら調整をしていました。えるが奉太郎に詰め寄った後のシーン、いつも以上に青春な空気を感じていただければなと思います。 私は、奉太郎の教室周辺やイメージ関係の背景を担当していたのですが、こそどろ風奉太郎!
レイアウトを頂いた時点でかわいいな~と思いながら作業していましたが、やはり完成も可愛かったです。
それから、巧文堂のイメージ。ぐにゃっと歪んだ、いかにも怪しげなワインレッドの店内です。 犯罪臭が出ればなぁ…と。演出さんや原画さんのイメージするものと、自分がイメージするものを、ああでもないこうでもないといろいろ試行錯誤して出来上がりました。撮影さんの処理も乗って、こだわりのシーンとなっております。 あとはまぁ、新聞記事の偽一万円札を描いて、コピー&ペーストで増やすのがどうしたことか楽しくて、増やし過ぎてしまったことでしょうか。
良い子はまねしたらダメですよー。

第二十話 「あきましておめでとう」

●絵コンテ・演出:太田里香

 20話演出を担当させて頂きました太田です。 「あきましておめでとう」は、原作を(ニヤニヤしながら)読ませて頂いた時からやりたりなぁと思っていたお話なので、担当できてとても嬉しく思います。 はじめに、出来上がっためちゃ綺麗な神社の美術ボードを見せて頂いた時は、最高のデートスポットになった!と思いました(ニヤニヤ)。 そして皆さん、納屋内は暗いですがしっかり見て頂きたいです。
ホータローが、あ、いや、もちろんえるも、めちゃ可愛く描いてもらえました! (ニヤニヤ) 二人を見ていると寒さなんて関係ないですね。 いやあ青春っていいな、の一言です(ニヤニヤ)。 ありがとうございました。
ごちそうさまでした…。

●作画監督:鴨居知世

作画監督をさせて頂きました鴨居です。 今回は着物ということで、えるのうなじがさりげなく色っぽくなるように意識してみましたが、いかがだったでしょうか。 今回は麻耶花もうなじ見せだったり巫女姿だったり、ほくろっ子だったりイボっ子だったり白のトレンチコートだったりとなんだか盛りだくさんでした。 巫女服では、白衣とその下に着ている襦袢とで(どちらも同じ白色)、びみょ~~に色を変えて頂いたことがちょっとだけこだわりポイントかもしれません(笑) 個人的には、かほにお酒を渡すシーンで、えるが奉太郎にお酒を出すように目配せだけで合図して奉太郎も分かるっていうあのやりとりがたまりません。
なかなかの熟年夫婦…! 大人びたえると、対照的に年相応に子供っぽい奉太郎の二人を見ていると可愛いなあと思わずにはいられません。 デート回(笑)、楽しんで頂けていると幸いです。
ありがとうございました。

●原画:岩崎菜美

20話で原画担当させて頂きました岩崎です。いかがだったでしょうか。 20話は年を越しまして、お正月のお話です。
あの奉太郎が、あの省エネの奉太郎が、えるの着物姿を見たいがために、暖かいコタツから抜け出し、寒い神社まで赴くという!
しかも、えるも着物姿を見てほしいと告げている! …いやあ、ニヤニヤでしたね。本当にこの二人は…これで…付き合っていないんですか…。 そして納屋に閉じ込められるハプニング! ああっ!なんて罪深い風!と、氏子のおっちゃん! 暗い密室…寒い隙間風…着物姿のえる…二人っきり… 誘惑が絶えませんでしたが、奉太郎は寒すぎて脱出の仕方の方を優先しましたね。 ちょっと残念ですが紳士です奉太郎。偉いです。 という事も少し思いつつ、20話は千反田家の立場や、自分の振る舞いでどれだけ周りに影響を及ぼしてしまうか等、えるの地域に対しての立ち位置を垣間見た回だったと思います。
学校の中での彼女とは違う一面を見れました。名家の娘というのは、複雑で大変なポジションなのですね。 私個人の見どころとしましては、やはり巫女姿の摩耶花でしょうか。とても可愛かったです。 とても似合っていましたコス…じゃない巫女衣装!里志の出番も少なかったですが、最後のシーンの納屋を開けてくれたところのあの悪い顔はたまらなかったですね。にこにこ里志も好きですが、この顔も大好きです。
ちなみに絵コンテの顔の方がもっと悪い顔してました。 大好きです! いろいろな所が見どころなので、20話楽しんでもらえていたら幸いです。
ありがとうございました!

第二十一話 「手作りチョコレート事件」

●脚本:西岡麻衣子

#21のシナリオを担当させて頂きました、西岡です。 #21はいかがだったでしょうか?
バレンタインといえば、やはり女の子達の祭典!
というわけで、女の子のかわいさを少しでも伝えねば!と思い、
「バレンタイン…周りの子達はどんな感じだったけ…う~ん…」
…と必死で過去の記憶を漁りました。
もう遥か昔の記憶です…(遠い目)
最近は、手作り面倒くさい!既成モノの方が楽ちん楽ちん♪という状態…。 少しは摩耶花とえるの女子力の高さを見習わなければ! この回は色々な要素が多すぎて、本当に苦労した回でもありました。
みんなの気持ちが空回って大ごとになってしまう回なのですが、それぞれのキャラの思いは大事にしてあげたかったんです。特に里志。 文化祭以降、里志の人間臭さが見える回です。 情報過多な話数かもしれませんが、各キャラの仕草や表情で気持ちが表現されている回でもあります。 もう一度じっくり見返すと面白い発見があるかもしれませんよー。 皆様に少しでも楽しんで頂ければ幸いです。
ありがとうございました!!!

●原画:藤井由美

原画を担当させて頂きました藤井です。
今回けっこういろいろなシーンを持たせていただいたのですが
なぜか麻耶花を全く描きませんでした…。
というか氷菓を通して麻耶花を描く機会が少かったような気がします。
特に避けていたつもりではないのですが…謎です。
それはそうとしてそのかわり男子チームはたくさん書いたので(工作員も!)
楽しませていただきました。ありがとうございました。

●動画検査:松村元気

こんにちわ。21話動画検査担当の松村です。 私自身、古典部メンバー全員可愛くて好きなんですがそれ以上に沢木口の髪型が可愛いと思っています。3つのお団子と三つ編みとリボンが超キュートだとおもいませんか?! 沢木口の髪型好きの同志待ってます! 摩耶花のチョコレートが消失する今回の話。
キャラクター達の表情などから色々読み取れ、「もしかしたら!?」と思うシーンもあると思います。
少し可哀想に感じる所もある話ですが「氷菓」終盤にふさわしい内容となってるので楽しんで頂けると思います。

第二十二話 「遠まわりする雛」

●絵コンテ・演出:武本康弘

最終回となりました。
物語の中で一年間、彼らとともに歩んできて、ようやくここにたどり着きました。
嬉しいような、寂しいような気持ちです。
アニメでの彼らの物語はここで終幕となりますが、彼らの人生はまだまだこれからも続きます。
この先、彼らがどんな高校生活を送るのか?
この先、彼らがどんな人生を送るのか?
ご覧になった皆さんそれぞれに、それぞれの彼らの人生を思い描いていただけるようなラストになっていれば、幸いです。
ご視聴、どうもありがとうございました。

●作画監督:西屋太志

22話作画監督を担当しました、西屋です。 終盤のいい流れを引き継いでついに最終回、ということで気合いを入れました! 奉太郎の傘持ち姿・・
キャラデザを決めた時に、「ああ、あの格好にこの髪型はさぞかし似合わないだろうな・・しめしめ・・」
とか思ってました。
今回見て、・・これはこれで・・意外と?なくはない・・のか・・も・・? ・・いかがでしたでしょうか。 えるの雛姿・・
あの奉太郎が心を奪われてしまう・・魅入られるような美しさ・・。
お雛様独特のあの髪型とも相まって、うまく魅せられるか悩みどころでした。 雰囲気のある撮影処理と合わさって、幻想的に仕上がっていたかと思います。 物語の後半になるにつれ、奉太郎とえる、お互いが意識し合うようになり、なんともむずがゆく照れ照れしながら作業していました。
特に奉太郎。だんだんと表情もやわらかくなっていったのではないでしょうか。 スタッフの皆さんにもたくさん愛情を注いで頂いて、本当に嬉しい限りでした。 そして22話。
桜の季節に始まって、ひとまわりして再度桜のラストシーン。 とびきりの愛情を込めて描かせていただきました。 見てくださった皆様、長い間お付き合いいただき、ありがとうございました!!

●撮影:中上竜太

22話の撮影担当の中上です。 最終話ですよ。
この最終話では、ためてたものをドバーっ!と吐き出しました。 ドバーっ!と。 それは、フィルター効果です。
完成画面に重要なこの効果。
氷菓は、渋く!渋く!渋く!渋くっ!ほろ苦くぅ~とのことでしたので、
このフィルター、高ぶる気持ちをずーっと抑えていたのです。 半年以上も前からです。もう、もういいですよね、監督っ! そして、完全に開放しました。
解き放ちました。 あ~、気持ち良かった。。。 というところで、最後までご覧いただきありがとうございます。 ほろ苦青春が詰まった映像が、できたと振り返っています。 でわこの辺で。

メインスタッフコメント