空から花びらが降る不可思議な現象
“アマザクラ”。

突如発生したその現象を巡り、「秘密」を抱えた少女たちの運命が動き出す。

周囲と距離を置き、
自分に価値を見出せないツバサ。

過去に囚われ、前に進めずにいるヒヨリ。

そして、ある目的のために転校してきたルカ。

神屋敷ツバサは、
幼馴染である環木ヒヨリの秘密を知っていた。

彼女が起こす不可思議な現象

“アマザクラ”――

ヒヨリが喜べばピンク色、
悲しめば黒い花びらが空から降った。

ツバサにとってヒヨリは、

一番の理解者で、特別な存在。

そんなヒヨリの心を、ツバサは密かに見つめてきた。

高校2年の夏。
ある“事件”を境に
ヒヨリと疎遠になっていたツバサのもとに、

転校生の紫々吹ルカが現れる。

ルカは、“アマザクラ”の謎

探るためにツバサに近づいていた。

ヒヨリの秘密を守り続けてきたツバサと、アマザクラを探るルカ……。

この出会いが、少女たちの胸に秘めた想いを解き明かしていく。

主人公。
孤独な学校生活を送り、自分を空っぽの人間だと感じている。
ヒヨリは幼い頃から一緒に過ごしてきた特別な存在。
中学の一件以来、ヒヨリとは疎遠になっているが、今でも気にかけている。

ツバサの幼馴染で、現在は生徒会に所属している。
天然でどこか放っておけないタイプ。周囲に助けられることも多い。
ツバサと話すときは、ぎこちない話し方になってしまう。

ツバサのクラスに転校してきたミステリアスな美少女。
社交的で愛想は良いが、目的のために手段を択ばない合理主義者。
不可思議な現象“アマザクラ”の謎を探るために九重町へやってきた。

「アマザクラ」

桜の花びらに似た物質が雨や雪のように空から降る不可思議な現象で、“アマザクラ”と呼ばれている。
アマザクラが降ることを“降花”と呼び、天気予報では1時間に降る花弁の枚数を“降花量”と呼ぶ。
その色は、ピンク色から黒色まで濃淡が異なり、基本的に一度に1色のアマザクラが降る。
その希少性と生み出す美しい景観から、アマザクラの降花地域では観光資源とされることも多い。
また、この現象は30年前から地球上で観測され始め、国内ではまだ数か所の地域でしか観測されていない。

壁紙

サクラの降る町

  • 著者 | 小川晴央
  • Illustration | フライ
  • 発売日 | 2020年5月22日(金)
  • 価格 | 648円(本体)+税
  • ISBN | 978-4-910052-08-3