イントロダクション

空から花びらが降る不可思議な現象
“アマザクラ”。

紫々吹ルカの目の前に現れたアマザクラは、

ピンクでもグレーでもない、白いアマザクラだった。

そんな真っ白な花びらが覆い隠すのは、
3人の少女たちの真実。

愛や絆に不信感を抱き、
人との繋がりを避けてきたルカ。

笑顔の裏で、暗い過去を背負い続けている愛里。

そして、ルカと愛里の間に突如影を落とす萌。

風に漂う花びらは、決して交わるはずのない少女たちを繋いでいく。過去を知るほどに切なく、それでも希望に向かって進み続ける少女たちの物語。

ストーリー

空から花びらが降る不可思議な現象
アマザクラ。

その現象は紫々吹ルカが暮らす
峰上市でも確認され、

ピンクやグレーの花びらが降っていた。

しかし、ルカの義理の妹・愛里が
昏睡状態に陥った時から

アマザクラは観測されなくなる。

「私の心はアマザクラと繋がっているんです」

愛里が残したその言葉を頼りに、目覚めさせる方法を探し続けるルカ。

迎えた高校2年の冬、
再びアマザクラが峰上市の空を舞う。

それは、これまで観測されたことのない
“白いアマザクラ”だった。

幻想的な白い花びらの中で意識を失ったルカは、

色のない世界へと導かれていく。

そこは記憶をもとに作られた、愛里が見ている夢の中だった――。

キャラクター

紫々吹ルカ

本作の主人公。
昏睡状態の義理の妹・愛里を救うべく、これまで住んでいた峰上市からアマザクラが観測された九重町へ引っ越してきた。
クラスメイトのツバサとはアマザクラの秘密を知る者同士で、よく情報交換をしている。
孤独な幼少期を過ごしたため、他人に対して心を開くことができない。しかし、愛里に対しては他とは違う何かを感じている。

紫々吹愛里

ルカの義理の妹。中学1年生の冬に突如倒れ、昏睡状態に陥っている。
礼儀正しく、思いやりのある性格。人に干渉し過ぎないため、他人と慣れ合わないルカとも打ち解けることができていた。
アマザクラと自分の心がリンクしていることを認識しており、ルカには話していない秘密を抱えている。
双子の妹がいたが、小学3年生の頃に交通事故で亡くなっている。

御影萌

ルカが峰上市にいた頃の元クラスメイト。美術部に所属し、先輩にいじめられていたところをルカに救われる。
気が弱く、自分よりも強い人間に媚びを売ってしまう。物事を斜めに見ているひねくれ者。
絵を描くことで、辛い現実から逃れてきた。
ルカを尊敬していたが、自分をいじめていた先輩の復讐に協力してもらえなかったことを根に持っている。

神屋敷ツバサ

ルカのクラスメイト。
ルカとの出会いを機に、疎遠になっていた幼馴染のヒヨリと再び関わりを持つことになる。
ルカとの共通点は、アマザクラが人の心とリンクする秘密を知っていること。
現在は、ルカとともに昏睡状態の愛里を救うためにアマザクラを調べている。
幼馴染のヒヨリを特別な存在だと感じている。

環木ヒヨリ

ツバサの幼馴染で、生徒会に所属している。
少し天然だが、誰にでも分け隔てなく接する心優しい性格。困っている人を見ると放っておけず、人一倍正義感が強い。
アマザクラと心がリンクしているが、自分自身では気づいていない。
アマザクラについて調べるツバサやルカを温かく見守りながら支えている。

書籍情報

私が守りたかった偽りの世界。君が教えてくれた真実の世界。

サクラの降る町 ―白ノ帳―

私が守りたかった偽りの世界。君が教えてくれた真実の世界。
  • 著者 | 小川晴央
  • Illustration | フライ
  • 発売日 | 2021年12月10日(金)
  • 価格 | 713円(税込)
  • ISBN | 978-4-910052-24-3