第7回京都アニメーション大賞 選考結果・総評

総評

この度は「第7回京都アニメーション大賞」にたくさんの作品をご応募いただき、誠にありがとうございます。審査員一同、厳正な審査を重ねて参りましたが、残念ながら今回は、大賞、奨励賞および、アニメーションDo特別賞の該当作品はなしという結果になりました。

第6回に続き残念な結果とはなりましたが、応募作全体のクオリティは年々上がっており、オリジナリティやエンターテイメント性という点で〝あと一歩〟といった作品が多く見受けられました。

その中でも審査員の目に止まり、その〝あと一歩〟を後押ししたい、と声があがった作品もあり、今回はそれらの作品を『審査員特別賞』として表彰させていただくこととなりました。今後、出版を目指して参りたいと考えております。

これからも私たちは、皆さまとともに素晴らしい作品を創造し、型にとらわれない最高のエンターテイメントを世界へ届けられるよう、日々精進してまいります。

引き続き「京都アニメーション大賞」をよろしくお願い致します。

京都アニメーション大賞審査員一同

●小説部門

大賞

該当作品無し

アニメーションDo特別賞

該当作品無し

奨励賞

該当作品無し

審査員特別賞

「京子さん、フライ、ハイ」
吉川英司

寸評

 構成に甘さがみえるものの、キャラクターの掛け合いのテンポが面白く、物語の軸になる京子さんというキャラクターがとても可愛らしく見えました。登場キャラクターのくるくる変わる表情は読んでいて楽しく、想像力を掻き立てられるものでした。
 スラップスティックとして物理的にもぶっ飛んでいて、このキャラクター達の物語をもっと見たいと思わせてくれる小説でした。
「夜多の森弓道場」
綾野ことこ

寸評

 高校の弓道部を舞台とした今作品。登場人物たちが時には衝突しながらも仲間になっていくストーリーは多くの方々に魅力を感じていただける王道展開であり、また、弓道を丁寧に描写しキャラクターの心情とリンクさせることによって、弓道という題材が生かされていると思いました。
 文章も弓道の清冽さと少年たちのきらめきを感じさせるもので、作品が持つ魅力的な要素をよりドラマチックに表現することによって、少年たちの真っ直ぐな瞳に読者が心射ぬかれる作品になると感じています。
「この星空には君が足りない!」
有丈ほえる

寸評

 星を愛する青年が少女を救うため、粉骨砕身しながら突き進む姿にぐいぐい引き込まれ、胸が熱くなりました。題材についてよく調べられており、知識がエンターテイメント性のある物語へと上手く昇華されています。
 今までになかった組み合わせの設定を生み出せる、有丈ほえるさんの想像力に作家としての将来性を感じます。

●シナリオ部門

大賞

該当作品無し

アニメーションDo特別賞

該当作品無し

奨励賞

該当作品無し

●漫画部門

大賞

該当作品無し

アニメーションDo特別賞

該当作品無し

奨励賞

該当作品無し