専門職
作画(アニメーター)
アニメーターとは絵を描き、動かす人です。
言い換えれば“映像制作者”ですので、「面白い映像を作りたい!」という強い意志が求められます。
原画
原画スタッフとは、単に絵を描いて動かすのではなく、絵を用いてキャラクターに芝居をさせるエンターテイナー、あるいは絵でその役を演じる俳優です。
老人から子供、動物やロボットなど、いろいろなキャラクターになりかわることも必要です。
将来的には『キャラクターデザイン』や『作画監督』、『演出』に移行する道もあります。
動画
原画スタッフが描いた絵を清書して、さらに細かい演技をつけていく部門です。
原画スタッフになるためのステップ、通過点と考えられがちですが、プロフェッショナルな動画スタッフはアニメーション制作に必須です。
将来的には『動画検査』などに移行する道もあります。
デジタルペイント
スキャン・ペイント
紙に描かれた動画をスキャンし、線の補正や彩色を行う仕事です。
画面のクオリティを支える重要な仕事であり、たくさんの線画に丁寧に取り組める根気や、絵に対する理解力が必要とされます。
将来的には『色指定』や『特殊効果』への道もあります。
色指定
キャラクターの私服・小物類の配色や、シーンごとの色変えを作成する仕事です。
色彩で質感、時間、感情などさまざまなものを表現します。
絵作りにアプローチする上では、演出スタッフの意図を汲み取るコミュニケーション能力や、作品に合わせて色を表現する技術力が求められます。
将来的には『色彩設計』への道もあります。
特殊効果
ペンタブレットを使用してキャラクターや小物に質感を付ける仕事です。
データ上での作業ですが、手描きの技術と考え方を大事にしています。
デッサン力などの絵画的センスと日頃からの観察力が求められます。
使用アプリケーション
RETAS STUDIO (TraceMan、PaintMan)、Photoshop
背景
キャラクターの後ろに広がる背景、舞台を描く仕事です。
アニメーション制作では多数の背景画が必要になるためスピードが重要です。
絵画や舞台・芸術のセンスに加え、絵作りのツールを使いこなす技術も必要になります。近年では3DCGを使用した背景も増えています。
チームで作品制作をするためのコミュニケーション能力はもちろん、課題解決のために自ら積極的に行動する主体性が求められます。
幅広いジャンルに興味を持ち向上心のある方は、将来的に『美術監督』への道もあります。
使用画材・アプリケーション
ポスターカラー、Photoshop、3ds Max、Blender
※その他、作風によって様々な画材やアプリケーションを使用します。
撮影・2DCG
ペイントデータ・背景データ・CGデータの撮影(合成)や2Dデザイン・エフェクト制作の他、スクリプトによる撮影制作支援用のツール開発を行う職種です。
日頃から映像を様々な視点で見て新しいアイデアの糧にできる創造力、新しい映像表現を追求し技術を取り入れる向上心、それらを実際に表現し提案していく発信力が求められます。映像の完成に向けて、多様なコミュニケーション能力や多種のデータを扱う管理能力も求められます。特にスタッフとのコミュニケーションにおいて、映像のイメージをリンクし、よりベストなものへと昇華させる視点とセンスは重要です。
将来的には『撮影監督』への道もあります。
使用アプリケーション
After Effects、Photoshop、Illustrator、Blender等
3DCG
モデリング、リギング、アニメーション、エフェクト等の3DCG作成、またスクリプトによる3DCG制作支援用のツール開発を行う職種です。
作画との親和性を追求する探求心、新しい映像表現を目指す挑戦力を軸とし、常に向上心を持って技術や知識を磨くスキルも求められます。
将来的には『3D監督』への道もあります。
使用アプリケーション
3ds Max、After Effects、Photoshop、Blender、ZBrush、Houdini等
※3ds Max、After Effects、Photoshopは必須スキル。ただし基本的な3Dスキルがあれば他ソフトのスキルでも可。