先輩社員の声

3DCG職先輩社員インタビュー

3DCGクリエイター

2017年入社

創造性を発揮し、挑戦し続けられる現場

当部署では、主にアニメーション作品におけるモブキャラクターや車、机、エフェクト、3Dカメラワークなどの3D素材の制作を行っています。私は主にアニメーションを担当させていただいていますが、スタッフはモデリング、リギング、アニメーション、スクリプトと得意な分野を中心に幅広く3DCGの仕事を行っています。
他には、特典映像や当社イベントのOPムービーを作ることもあります。当部署が主体となっての制作はまだまだ多くはないですが、これからもっと挑戦していきたいです。

京都アニメーションならではの3DCG表現の探究

入社後に知ったのですが、当社の作品は私が想像していたよりCGで表現していることが多かったんです。特にモブキャラクターはずっと作画だと思っていたので驚きました。先輩方が作画になじむCGを研究されてきた成果を感じました。
私自身も手描きの作画が好きなので、制作していく中ではやはり作画を意識します。アニメの絵は実際にあるものを線と塗りでデフォルメしています。なのでCGを制作する場合も作画で描くとすればどのような形になるか、それをどうやってCGでデザインするか、どうやってアニメーションさせるかを考えています。作品によってもデザインの仕方は違うのでそれを考えるのが楽しいですね。

作品に関わる喜び、届ける喜び

初めて3DCGのディレクションの仕事を任せていただけたときは、今まで以上に作品に大きく関われるのですごく嬉しかったです。ただ、そこで難しいと感じたのは頭の中のイメージを再現することですね。たとえば企業CM「明治編」には建物が積み上がっていくカットがありました。ここは背景スタッフが描いた絵を立体に投影してカメラワークをつけるカメラマップという手法をとりましたが、中身がない、表面の部分しかない建物の絵をどうやって立体的に積み上げて見せるかには悩みましたね。最終的には立体的なマスク素材を使ってブロックが積み上がる感じを出すことでイメージに近づけることができましたが、このカットは演出スタッフと相談して背景スタッフに素材を描き足していただいたり、撮影スタッフから骨組み用に原図素材を求められたり、他セクションとのやり取りも多かったので印象深いです。
こういった点が大変だと思うこともありますが、ファンの方々に作品を観ていただいて反応を頂けると「作ってよかった」と思えるし、「いいものをお届けしよう!」と頑張れます。

仕事の中で意識していること

何事も「最初の段階でどれだけ完成形を想像できるか」、「それを共有できるか」がすごく大切だと思っています。仕事には締切があり、時間には限りがあります。なので時間はすごく貴重なんです。カット作業を行うためにどんなモデルやスクリプトが必要か、他のセクションに何を依頼するか。計画の精度が高ければ高いほど、予想外のことが起きたとしても無駄な時間を減らすことができるんです。そのため、完成形を想像して必要な情報を集めたり、今までの経験や時には先輩の経験も借りて計画を立てます。また自分の認識と他のスタッフの認識が違うと「そもそもの方向性が違った」というリテイクの要因になるので、コミュニケーションをとってお互いの認識を合わせることも意識しています。
CGに関する知識や技術も前提として大切ですが、そこから新しい表現のチャレンジに集中するためには、こういった計画や共有が大切だと考えています。

就職活動中の皆さまへメッセージ

京都アニメーションは多くのセクションが社内にまとまっていますので連携がとりやすい環境です。コミュニケーションをとりながらより良いものを作りたい方、2Dアニメーションに関わりながらの3DCG制作に興味のある方にはとてもマッチした会社だと思います。

※この内容は、2023年4月現在のものです