2026.02.20

質と時間

ほんの少し前に入塾したような気がしますが、現在は卒業に向けて自身で1からアニメーションを制作していて、それも佳境を迎えています。
これまでインプットしてきた技術をアウトプットしていくだけでなく、卒業制作を通じて新たに学ぶこともたくさんあり、1年の集大成なんだなと思うばかりです。

入塾して間もない頃、講師の方から質と時間のお話がありました。
多く描けても質が悪い、クオリティが高くても時間に追われ量が描けない、など。
あの時のお話が伏線だったかのように今、悩まされています。
そしてこの問題は、プロのアニメーターになってからより顕著に悩むことになると思います。
スケジュールと常に相談しつつ、力の入れるカットやシーンのクオリティを上げながら、ある程度進めていかなければなりません。
その結果、最後まで全力で走り切ったあとにもしかすると満足いかない部分も見つかるかもしれませんが、それは今の自分に必要な経験であると考えて糧にしていこうと思います。

制作期間は残り約2週間、通塾は1か月程、後悔しないよう頑張ります。

卒業制作も中盤を越え、私は現在『原画』の作業に取り組んでいます。

制作を進める上で特に難しいと感じる部分は『終わりの見極め』です。
期間が決まっている中で良い作品を作るためにはどうしてもすべてに時間をかけるわけにはいきません。
しかし、カットごとに作業を進めているとそのカット内で演技を成立させることに意識がむいていき、力を入れる場所があやふやになっていることを感じます。
また、見直しをしていると『さらに手を加えればもっとよくできる気がするのにここで終わって良いのか』という迷いも生まれます。
『目の前のカットだけでなく全体を通して作品としての完成度を考えなければならない』というのは、今まで取り組んできた課題との違いを一番感じる部分であり、改めてアニメーションの難しさを感じています。
同時に、自分のなかで描いた通りキャラクターに演技をさせられた時は自分の考えたキャラクターが『生きている』と感じる不思議な感覚があり、そのたびにアニメーションの楽しさを噛み締めています。

卒業制作も残り1カ月ほど。目の前のキャラクターに向き合いながら自分の思い描く作品を完成させられるよう、全力で頑張っていきたいと思います。

卒業制作に取り掛かり、現在私はレイアウト作業を進めています。
作品を制作するにあたって、今直面している課題は、完成させる画面の決め方の難しさと、計画性の重要さです。

絵コンテで出したアイデアをもとに、レイアウトで実際の画面を完成させようとすると、想像していた以上に多くの画面設計が必要になることを実感しました。紙のサイズの指定や、タイムシートでのカメラワークの指示など、細かく計算しながら進めなければならず、一つひとつ綿密に考えていきます。そして、完成したカットは撮影の方に担当していただくため、自己流の誤った指示を書くことはできません。仕事をしていく上で、ルールに沿った正確な指示を出すことの大切さを改めて感じています。

考えることが非常に多く、頭を使う大変な作業なのですが、その分、映像制作の難しさと面白さを両方感じれる工程だなと感じました。

作業自体は、1カットずつ仕上げていくのですが、制作の際に各カットを単体だけで見てしまうと、他のカットと繋げたときに違和感が生じたり、伝えたいことがうまく伝わらない映像になってしまうことがあります。そうならないよう、カットごとの繋がりや役割を意識し、常に作品全体や、シーンの流れを考えながら取り組むことが大切だと感じています。この点が、現在特に難しいと感じている部分です。

これからも全体を意識することを忘れず、一つひとつのカットを丁寧に作りながら、卒業制作に取り組んでいきたいと思います。

美術・背景科第35期生(2026年4月入塾)の募集が開始いたしました。
入塾審査のエントリー受付は12月29日(月)午前10:00締め切りです。

プロのクリエイターを目指す皆様からのご応募をお待ちしております!

2025.11.28

立体感

私の今の課題は立体感です。立体感に悩まされています。
紙という二次元の平面上に三次元の空間を表現することはとても難しく、ただそこがアニメーションの醍醐味でもあるため、毎日頭を抱えながら格闘しています。

普段のクロッキーの授業でも、気を抜くと形を線だけで追ってしまい立体感が失われてしまうことがあります。家でのクロッキーは本や液晶といった平面に映る人物を見て描くことになるため、より一層頭の中で形を理解しなければ立体感のない絵になってしまいます。
パースに乗っているかどうか、アイレベルに対しての見え方、回り込みや前後感、線質、画力…。立体感を出すために必要な要素を挙げればきりがありません。そして、そのどれもが大切だと痛感します。先日、立体感を意識しながら自分の好きな作品を見返したのですが、あまりに自然に、かつ連続で違和感の無い空間が成立していて感動しました。

これから卒業制作に入りますが、影をつけないため線でどこまで立体感を出せるかに注力する必要があります。キャラクターが“生きる”ための空間を表現するため、多くのことに意識を割きながら制作を進めていきたいです。