アニメーター科講師の北之原です。
4月に入塾した34期生の最初の授業を終えました。
教科書を基に、常識的な知識の講義です。同時にアニメーションの作り方を考えて、一年間何を学ぶかの整理をします。
絵に命を吹き込むとは何か?
その為に必要な事は何か?
プロになってから、必要な事は何か?
客観的に考えながら、目標を明確にしていきました。
正解は一辺倒ではないですから、個人の資質を生かしながらの進め方が理想だと考えています。
最初の実技は、描きながら自身の画力と向き合って、今後の練習につなげる事を進めています。

アニメーター科講師の大野です。

今の時期は、前期生が卒業制作のラストスパートからいよいよ完成させる頃です。
また後期生はレイアウトの授業や動きの課題に取り組んでいます。

私はその中で動きについて担当しています。

絵を動かすことはアニメーションの一番面白いところです。
塾生には、課題・制作で動かす面白さがより感じられるといいなと思いながら授業をしています。

課題を取り組む塾生にとっていざ描き進めると、イメージはあるのになかなか思うように描けないときがあり、苦しいと思います。
それを講師が塾生の表現したいことを受け取り、より良くするにはどういったことをすればいいだろうと一緒に悩み、考えながら伝えています。

塾生のあげてくる絵をみていると、同じ課題であっても一人一人が想像するシチュエーションや感情・ポーズは全部違っているのでアニメーションの可能性の広さ、面白さを改めて感じます。

画力や技術は一朝一夕で成長はできませんが、塾で続けてきたことが半年後・一 年後に自身の変化としてきっと感じられると思います。そして絵を動かすこと、アニメーションづくりの面白さを感じてもらいたいです。

アニメーター科講師の堀川です。早いもので33期前期の授業も終盤です。塾生達も半年前と比べて着実に成長している様に感じられます。前期入塾の塾生は、後期ではさらに発展した内容の授業と卒業制作に臨みます。

さて私は現在クロッキーの授業を主に担当しています。ポーズをとった人物を、3分や1分の短い時間でひたすら描いていく授業です。アニメーションの作画では多くの絵を、限られた時間で描いていく事が求められます。クロッキーはそういった力を付ける一つの方法となります。

沢山描く事ももちろん大事なのですが、授業で特に大事にしているのは、描いた物を見返して、フィードバックする時間です。クロッキーを終えた後、皆で各々描いたスケッチブックを並べて、どうだったか意見交換を行います。限られた時間内で、どうアプローチすればより説得力のある絵が描けるかお互いに刺激しあい、次に向けてどういう点をより磨いていけばいいかヒントを得ます。

絵を描く事自体は一人で取り組むものですが、講師や塾生仲間とのコミュニケーションを通して成長していけるのは、塾の大きな魅力です。またアニメーション制作の現場でも多くのスタッフがお互いに意見を交換しあい、磨きあい、作品を作っていきます。

仲間と成長していける場の大切さを、塾の授業でも実感してもらえればと思っています。

アニメーター科講師の北之原です。

33期生の授業がスタートしました。

最初の時間は基本的な作画の考え方と、アニメーション制作の過程を簡単に説明します。

京都アニメーションより発行しているテキスト「アニメーションの手引き~作画編~」より特に必要な事をピックアップして進めます。

これは一年間何を習得するかの目標を明確にする事にもつながる内容です。

説明の中で得られる知識も必要ですが、それよりも感覚的な事の方が重要と考えています。

最初は自分の力を出し切る事が出来るようになれるかが、壁になる事が多いので、イマジネーションの引き出しを開けられるよう、躊躇せずに気持ちを開放して課題にアプローチできると結果が出やすいです。硬くならずに集中力を高める感じでしょうか?

一年間の成長が楽しみです。

2024.02.23

卒業制作

アニメーター科講師の浦田です。

この時期、塾生は卒業制作に取り組んでいます。
卒業制作は塾生がイチから考えた、オリジナルのショートアニメーションの作成です。
絵コンテから原画、背景等々アニメーションの完成まで
たぶん人生の中で一番というくらい思考を巡らせ、沢山の絵を描いていると思います。

そんな大変な作業ではありますが、塾生達は作画の課題の時よりも生き生きと、アニメーション制作に取り組めてると感じます。
自分の興味の高い題材に取り組んでいる事で、完成映像がよりはっきりとイメージ出来ているのではないでしょうか。
塾生が卒業制作で成長していくのが楽しみです。