2024.02.23

卒業制作

アニメーター科講師の浦田です。

この時期、塾生は卒業制作に取り組んでいます。
卒業制作は塾生がイチから考えた、オリジナルのショートアニメーションの作成です。
絵コンテから原画、背景等々アニメーションの完成まで
たぶん人生の中で一番というくらい思考を巡らせ、沢山の絵を描いていると思います。

そんな大変な作業ではありますが、塾生達は作画の課題の時よりも生き生きと、アニメーション制作に取り組めてると感じます。
自分の興味の高い題材に取り組んでいる事で、完成映像がよりはっきりとイメージ出来ているのではないでしょうか。
塾生が卒業制作で成長していくのが楽しみです。

2023.04.28

画角

こんにちは。

プロ養成塾講師の太田です。
 
新しい年度となり、今年度のプロ養成塾も揚々とスタートしました。塾生たちのアニメーションを学ぶ熱意も、例年と変わらず感じられています。

さて、そんな中、私が最初に受け持った講義が「画角」についてでした。

聞き馴染みのない人も多い言葉だと思うので簡単に説明すると、「画角」とはカメラで映して見える範囲のことを言います。…要は、画面に映る映像(画像)そのもののことです。

アニメの画面は、実写やフルCGアニメなど他の映像作品と同じく、カメラのレンズを通して見えるものを基本として作っています。例えば、眼前に拳が迫ってくるような迫力ある画面を作りたいなら広角カメラレンズを。スポーツ中継のような、遠くから見た画面を作りたい時は望遠カメラレンズを。アニメでは、それぞれのシーンに合ったカメラレンズで見える景色を”絵で表現”します。「画角」の講義では、どのようにすれば皆がこれまでに見てきたアニメや映画・ドラマの、あのカッコイイ!画面が作れるのか、基礎的な絵作りの仕組みを講義しています。

やはり”絵で表現”するというのがアニメ最大の特徴です。本物のカメラやデジタルでは難しい、ケレン味のある嘘や空間を自然に、自由に作り出せます。そして、人の手で描いた画面には、同じカメラレンズを意識して描かれたものであっても人によるクセや感覚の差異によって個性が現れ、その個性たちが作品に意外性のある魅力を付加します。それがたまらなく面白いのです。

プロ養成塾の塾生たちも、当然、その面白い個性を秘めているはずです。私たち講師は塾生たちのその個性をしっかり発見し、それを遺憾なく発揮できる力を塾生たちが身に付けられるよう、これからの一年に向き合って行こうと思います。

2023.03.17

実践

美術・背景科講師の篠原です。

卒業制作も終わり、残りわずかとなった授業ではより実践に近い課題に取り組んでもらっています。

色々な事をどんどん吸収できる今のこの時を有意義に過ごしてもらいたいです。

二十数年間、背景の職に携わっていますが、塾の一年で学び身に付けられる事は、やはりほんの一部かと感じます。

これからもっとたくさんの事を学び、大きな課題にも直面することでしょう。

常にとはいかないかもしれませんが、目の前に立ち塞がる試練には、これまで通り積極的な姿勢で前のめりに立ち向かっていってほしいと思います。

難題やよく知らない事に対しては、どうしても受け身になってしまいがちです。消極的な姿勢は視野を狭くし行動を遅らせます。自身の望む結果には結びつきにくいでしょう。自発的に考え、動いてこそ課題克服への一歩に繋がっていきます。

この世界に飛び込もうと決めた熱い想いと行動力を忘れず、将来の自分の姿を思い描きながらガンガン突き進んでいって下さい!!

アニメーター科講師の樫原です。

ただ今卒業制作中です。

絵コンテから動画までひとりで作りあげる大作に取り組んでいます。

全てのカットにおいて日々試行錯誤の連続だと思いますが、入塾してから表現の幅も広がり、アイデアも膨らませられるようになってきました。
自分のこだわりを大切に今まで学んだ全てを作品にぶつけてほしいです。

完成する頃には、かけがえのない経験を得てクリエイターとしてさらなる成長をしていることでしょう。

塾生が思い描く作品に少しでも近づけるよう講師間で連携し、できるかぎりのサポートをしていきます。

2022.09.23

自己分析

アニメーター科講師の岡村です。
主にクロッキーの授業を担当しております。

授業開始から約半年が経ち、各々自分に足りないものが見えてきたのではないかと思います。
思うように描けなくて悔しい思いをしたり、中には理想と現実との差に悩んでいる人もいるかもしれません。
まずはそんな自分を受け入れてもらいたいと思っています。

アニメーターという職業に限らず、成長するのに最も重要なのは自己分析です。
自分に何が出来て、何が出来ないのかを考えてみましょう。
ただ単に画力が無いから描けないと思うのではなく、どこがどう良くないのか分析してみましょう。
自分の絵だけで判断出来ないのであれば、上手い絵と見比べてみると良いでしょう。
そうすれば、自ずと何をすれば成長できるのかが見えてくるはずです。

「努力は噓をつかない」と言いますが、そんなことはありません。
自己分析が出来ておらず、既に出来ることをどれだけやっても成長には繋がりません。
誤った努力は平気で嘘をついてきます。
ですので、そうはならないようアドバイスが出来ればと思っています。