夏休みが明け、養成塾も後期に入りました。
自分にとってすごく特別なところで、追い求めていたことがやっと勉強できた幸せな時間を過ごしています。

今、自分が取り組んでいる課題は「上手くなること」です。
単純で漠然と聞こえるかもしれませんが、簡単なことが一番難しいということが今までの気づきでもあります。 0から積み上げることは比較的簡単ですが、どんどん成長していくほど、その成長が目に見えにくくなるということを感じています。
養成塾に入る前には、長い長い受験生活も終え、自分の絵に自信もあり、「今より上手くなりたい」ということが人生の一番ではありませんでした。 しかしプロ養成塾に入り、一番の憧れであるところで、一番尊敬している方々に絵を教わっているこのありがたい環境は自分にまた「向上心」を吹き込んでくれました。 自分が今まで逃していたのは何か、「良い絵」とは何か、そして自分の絵に足りない部分は何かなど、色んなことを探り、チャレンジしている日々です。

骨組みとして自分が分かったことは、意外とすごく基本的なことでした。 手前と奥の距離感を出し、光と影の関係を明確にする。そしてそれらをきちんと踏まえた上で、色味の統一性を意識すれば「見やすい絵」になる。 それが自分の状況に当てはまる答えなのかは断言できませんが、「良い絵」において必要不可欠であることは確実だと考えます。

長いと言ったら長く、短いと言ったら短い残りの期間ですが、こういった気づきを生かし、悔いのない結果を残したいです。 もし、自分が見つけ出した答えが少し違っていたとしても、また新しい答えを探っていきたいです。

養成塾が始まり、気づけば二ヶ月が経ちました。
最初は慣れない環境に緊張していましたが、今ではスタジオの空気にも少しずつ慣れ、毎回多くの刺激を受けながら過ごしています。
実際に現場で活躍されている方々から直接指導を受けられる環境は本当に貴重で、授業のたびに新しい発見と学びがあります。
スタジオ内で学べることで、背景制作だけでなくアニメーション制作全体の現場を見ることができ、自分が将来働く姿をより具体的にイメージできるようになりました。

この二ヶ月で特に感じたのは、自分の「画力不足」という課題です。
ただ漠然と「絵が上手くなりたい」と思っていた頃よりも、「何が描けないのか」「どこを鍛えるべきなのか」が少しずつ見えるようになってきました。その分、自分の苦手な部分とも向き合わなければならず、これまで避けてきた課題と向き合う必要性を強く感じています。
だからこそ今は、一枚一枚を大切にしながら、とにかく枚数を重ねていきたいと思っています。

5月からは背景について本格的に学び始めました。
特にポスターカラーは、水彩や日本画に似ているようでいて独特のクセがあり、扱いに苦戦しています。枚数をこなして少しずつ慣れていきたいです。

この一年間の目標は、京アニに入社できるくらいの画力を身につけることです。また、京アニに限らず、この業界のどの会社でも通用する実力をつけたいと思っています。
一年という限られた時間を無駄にせず、多くを吸収して成長していきたいです。

2023.03.17

実践

美術・背景科講師の篠原です。

卒業制作も終わり、残りわずかとなった授業ではより実践に近い課題に取り組んでもらっています。

色々な事をどんどん吸収できる今のこの時を有意義に過ごしてもらいたいです。

二十数年間、背景の職に携わっていますが、塾の一年で学び身に付けられる事は、やはりほんの一部かと感じます。

これからもっとたくさんの事を学び、大きな課題にも直面することでしょう。

常にとはいかないかもしれませんが、目の前に立ち塞がる試練には、これまで通り積極的な姿勢で前のめりに立ち向かっていってほしいと思います。

難題やよく知らない事に対しては、どうしても受け身になってしまいがちです。消極的な姿勢は視野を狭くし行動を遅らせます。自身の望む結果には結びつきにくいでしょう。自発的に考え、動いてこそ課題克服への一歩に繋がっていきます。

この世界に飛び込もうと決めた熱い想いと行動力を忘れず、将来の自分の姿を思い描きながらガンガン突き進んでいって下さい!!

2023.01.13

想像すること

卒業制作が始まりました。

まず卒業制作では普段描いているB4サイズとは違い、B2サイズに描くのでとても大きいです。さらに、決められたお題があるわけではなく、何を描こうかと悩みます。だからこそ自分がどんなものを描きたいか、どう表現したいか、どこを魅せたいか意識することが重要です。描いている場所に、もし実際自分が立っているならそこからの景色はどう見えるか、少しでも想像した景色に近づけるように試行錯誤していきたいです。

今、自分が思い描いているのは「人がいなくなって数百年たった京都」をテーマとして制作を進めています。人が全くいなくなった世界ではどうなっていくのか実際に見たわけじゃないからこそ、想像が大事になってくると思います。今まで当たり前に見えた景色は当たり前ではなくなり、見えていなかったものが見えるようになったりする気がします。例えば、見えていたビルが風化して潰れて見えなくなって、そこにはこれまで生えていなかった植物達が生えてきたりするのではないかと想像を膨らませています。これまで見えている景色は人の手入れがあって成り立つものが多く、竹林1つとっても人の手入れがあって綺麗に並んでいるけれど人がいなくなって誰も手入れしなくなれば人が通れる場所ではなくなると以前教わりました。

このように、いつも見えている景色が実は人がいるからこそ成り立っているだけで当たり前ではないんだということ、人がいなくなっても成長し続ける植物達の力強さ、そういったところを見せたいポイントとして制作を進めていきたいと思います。

この一年の集大成なので、これまで学んだことを大きな紙に表現し切ることができるように精一杯頑張りたいです。

2022.10.21

先を見越して

私の後期の目標は、「スケジュール管理」です。

仕事には必ず〆切があります。それに向けて自分はどう行動しなければいけないのか明確に、スケジュールとして計画を立て、今日はどこまで頑張るか、明日までに何を終わらせなければいけないか、またできない場合はその先どう対応するか、それも確実にこなせる自分ができる範囲で計画立てることが大切だと教わりました。その理由として、自分ができるかどうかも分からない計画は「理想」に過ぎず、「スケジュール管理」にならない。だからこそ、自分がこなす事が出来る計画を、いろんな状況を見越した上で常に先の先を考えなければいけない。ということを課題を通して日々痛感しております。

今までは、計画ということを立てず、ぼんやりと目先のものにだけに筆を走らせ取り組んでいましたが、それではいつまで経っても仕事にはならない上、成長に繋がらない。本当に耳が痛いのですが、自分に言い聞かせています。

最後に、「スケジュール管理」をこなす上で大事になるのが「健康管理」です。当たり前のようですが体調を崩しては仕事や課題どころではありません。日常を大切に、しっかり食べること、寝ること、決して疎かにしないようにしようと思います。健康な状態で今ある課題に向けて計画立てて取り組み、その先での自分自身の成長へと繋げたいです。