2022.04.12

授業スタート

講師の北之原です。
本年度の授業がスタートしました。塾生達の元気な顔が見ることが出来て良かったです。

私の担当はアニメーター科で、その中でも動きの研究が主になります。最初は、アニメーション制作の中で使われる決まり事や、基本的で大切な事を、手引きに沿って説明することから始まります。アニメーション制作の中での決まり事は、仕事に入ると多くのスタッフと協力しあうことになるので、その伝達の為の決まり事です。一定の方法を覚えて、気持ちよく他スタッフと連携出来るようになる事を目指します。基本的で大切な事は、これから身につけてゆく技術の確認に近いです。言葉だけではイメージしにくいかもしれませんが、重要な事をおおよそ感じとって、必要な事の全体を少しでも把握出来れば、先が見えやすくなります。目標のイメージを明確に出来ることで、上達のスピードアップにつながると考えています。

身につけることは感覚的な事が多いので、とらえにくいところも有りますが、そこが面白い所と思っています。今年も共に磨き合う1年になりそうで、楽しみです。

2022.02.18

日々成長

アニメーター科講師の浦田です。

アニメーターの仕事でモチベーションのひとつが日々上達を実感できる事だと思っています。この時期塾生は卒業制作の自主制作アニメーションに取り組んでいます。
絵コンテ制作からレイアウト、そして動画作業まで、おそらくみんなが生きてきた中でこんなに描いたことはなかったというくらい集中して絵を描いていると思います。
若い頃は描いた動画一枚一枚に上達を実感できるものです。
卒業制作を乗り切った塾生たちの成長が楽しみです。

アニメーター科・動画講師の樫原です。

私は日頃から塾生との対話を大事にしています。

日常会話から課題へのアドバイスに至るまで、塾生ひとりひとりに寄り添っていけるよう心掛けています。

今は卒業制作の期間です。

卒業制作は絵コンテから動画まで作業し、スケジュール管理や作画へのこだわりなど映像表現に関して、隅々まで考えていかなければなりません。

塾生と対話する中で作品がより良いものになる手助けをしていきたいと思います。

今期も個性豊かな作品の完成を楽しみにしています。

2021.11.05

取り組む姿勢

美術・背景科講師の内山です。

現在、私はアニメーター科の生徒と背景講座を通じて関わっています。
アニメーションの背景はどのように描かれているのか、実際に筆と絵の具を使用 して体験してもらいます。簡単な課題からスタートしていただくものの、最初は 皆さん大変苦労されます。そもそも筆はどのように持つのか、水はいつ使うの か、何色を混ぜればいいのか…悩みは尽きません。

アニメーターを志す方にとって、絵の具の扱いはあまり重要ではないかもしれま せん。しかし、一見関係ないと思えることが意外な形で役に立つ、ということは よくあるものです。

私自身、最近「画面の構図」について改めて勉強をしています。
背景マンは、基本的には指示通りの絵を描くことが求められるため、絵の構図を ゼロから考えることは多くありません。
しかし、アニメーションには偶然何かが映り込むということがないので、色や形 も含め、何をどの角度で映すのか、全て計算されています。どうすれば見栄えが いいのか、観た人はどんな気持ちになるか、伝えたいメッセージは何か…。計算 の上に成り立っているのであれば、背景を描く上でも、その狙いを最大限活かす ための絵作りを考える必要があります。意図を汲み取ることで、背景の描き方も 自ずと変わってくるのです。

何事も、考え方ひとつで取り組む姿勢は大きく変わるものだと思います。
学習したことを自分の糧にできるかどうかは自分次第。
この先、あのとき経験したことが今に活きていると思えるように、講師として精 一杯努めてまいります。

2021.09.24

プロ目線で

アニメータ科講師 堀川です。

第30期生の授業は今月で前期が終了。折り返し地点です。

ここ数回の授業で、塾生は動画の課題として「手を挙げる動き」に取り組みました。

間1秒にも満たない動きですが、原画2枚中割り5枚の計7枚の絵で表現します。

何回か進めるうちに、ぱっと見、それなりの動画はできてきますが、

滑らかで説得力のある映像を作る為、ここで妥協せず、

骨格の知識も使い、線のニュアンスまでこだわった絵を仕上げて完成です。

課題を終えた塾生からは、

動画の中割りの奥深さ、面白さが実感できたという反応が返ってきました。

手ごたえが感じられた様です。

アニメーションのキャラクターは一見シンプルに見えますが、

例えば肘の骨までイメージできているかで、描ける絵は変わってきます。

魅力ある映像作りの為に、そこそこではなく、一流のあがりを目指す。

塾ではそういったプロ目線を大切に授業しています。