2021.11.05

取り組む姿勢

美術・背景科講師の内山です。

現在、私はアニメーター科の生徒と背景講座を通じて関わっています。
アニメーションの背景はどのように描かれているのか、実際に筆と絵の具を使用 して体験してもらいます。簡単な課題からスタートしていただくものの、最初は 皆さん大変苦労されます。そもそも筆はどのように持つのか、水はいつ使うの か、何色を混ぜればいいのか…悩みは尽きません。

アニメーターを志す方にとって、絵の具の扱いはあまり重要ではないかもしれま せん。しかし、一見関係ないと思えることが意外な形で役に立つ、ということは よくあるものです。

私自身、最近「画面の構図」について改めて勉強をしています。
背景マンは、基本的には指示通りの絵を描くことが求められるため、絵の構図を ゼロから考えることは多くありません。
しかし、アニメーションには偶然何かが映り込むということがないので、色や形 も含め、何をどの角度で映すのか、全て計算されています。どうすれば見栄えが いいのか、観た人はどんな気持ちになるか、伝えたいメッセージは何か…。計算 の上に成り立っているのであれば、背景を描く上でも、その狙いを最大限活かす ための絵作りを考える必要があります。意図を汲み取ることで、背景の描き方も 自ずと変わってくるのです。

何事も、考え方ひとつで取り組む姿勢は大きく変わるものだと思います。
学習したことを自分の糧にできるかどうかは自分次第。
この先、あのとき経験したことが今に活きていると思えるように、講師として精 一杯努めてまいります。

2021.09.24

プロ目線で

アニメータ科講師 堀川です。

第30期生の授業は今月で前期が終了。折り返し地点です。

ここ数回の授業で、塾生は動画の課題として「手を挙げる動き」に取り組みました。

間1秒にも満たない動きですが、原画2枚中割り5枚の計7枚の絵で表現します。

何回か進めるうちに、ぱっと見、それなりの動画はできてきますが、

滑らかで説得力のある映像を作る為、ここで妥協せず、

骨格の知識も使い、線のニュアンスまでこだわった絵を仕上げて完成です。

課題を終えた塾生からは、

動画の中割りの奥深さ、面白さが実感できたという反応が返ってきました。

手ごたえが感じられた様です。

アニメーションのキャラクターは一見シンプルに見えますが、

例えば肘の骨までイメージできているかで、描ける絵は変わってきます。

魅力ある映像作りの為に、そこそこではなく、一流のあがりを目指す。

塾ではそういったプロ目線を大切に授業しています。

アニメーター科講師の黒田です。

現在、29期後期生の卒業制作が佳境を迎えています。

まさに今まで学んできたことの集大成!
シナリオから動画まで、短編ではあるものの
全て自分の力で〝アニメーション″を創り上げる作業です。

これが楽しく、やりがいのある作業なのですが、同時にスケジュール管理も自分でしっかり行わねばならず、人によってはプレッシャーに感じてしまう人もいたりします。

しかし「そのプレッシャーも楽しみの一つ!」の意気込みで取り組んでこそです。

入塾から今まで、初めてのことだらけで大変なこともあったでしょうが、新たな気付きも多くあり、確実に力になっているはずです。
是非それを自信に変え、残された時間で存分に力を発揮していってほしいと思い ます!

2021.06.11

早いもので

アニメーター科、塾講師の宮城です。

早いもので、4月から2ヶ月が経ちました。
塾生のブログにもありましたが、時間が経つのが早いと感じるのは講師も同じです。
だからこそ授業という限られた時間を、いかに内容の濃いものにするか日々考え授業に向かっております。

早いと言えば、29期前期生の卒業制作が始まりました。

卒業制作は一本のオリジナルアニメーションを作ります。

作品内容は自分で決め、スケジュール管理等も塾生自身がします。もちろん講師は制作状況を見守りつつ、作品作りを通してアドバイスを行っていきます。

ぜひ、この塾で得たことや、人生で培ってきた物全てを出し切って、作品を作ってほしいです。後に振り返った時にも大切に思える作品を!

どんな作品に出会えるのか、私も本当に楽しみです。

2021.04.02

一年間

アニメーター科 動画講師の樫原です。

先月卒塾式がおこなわれ、入塾してから一年は本当にあっという間に過ぎるなと感じています。

卒塾式の中で塾生から最後の挨拶があるのですが、その言葉はいつも私の心に響いて一年間の出来事を思い起こします。

日々の授業、試行錯誤する姿、その中で生まれる対話、一年の集大成である卒業制作の個性豊かな作品。

塾生の思いや考えがこちらに伝わり、ひとりひとりの成長に込み上げるものがあります。

私からもまだまだ伝えたいことがありますので、今年四月から入塾する塾生が充実した一年になるよう出来る限り支えていこうと気持ちを強く抱いています。