2022.07.29

答え

【京都アニメーション 美術・背景科 第31期生】

今は自然描写を描く課題に取り組んでいます。
これまでに室内描写・室外描写と、建物を中から見た描写、建物を外から見た描写を描く課題に取り組んできましたが、今度は建物の景色からさらに広がった、空も山も雲も見える自然豊かな景色を描く課題に取り組んでいます。

まず何を描くにも線画というものから取り組むことになります。
線画ではパースがとても大切になっていて、そのパースに沿って奥行きであったり遠近感を出していくのですが、それをいかに自然なものにみせるのかというのが難しく、私のなかではつまずいていて、苦手意識があり、克服せねばならない 課題の一つではあります。
近くにあるものは大きく見え、遠くにあるものは小さく見える。一見当たり前のことなのですが、いざ絵に落としこもうとすると、何処かで大きさや角度がほんの少し、それも数ミリ単位のズレが大きな違和感を生んでしまいます。
さらに、正しいパースだからといってそれが絵的に良いものであるかというとそうでない場合があるということも学び、あくまでアニメの背景であるがゆえに絵 的に嘘をつくこともあるということを知りました。
パースにとらわれすぎず、でも自然に見えるパースに沿ったものを描くというのは、ある意味で答えがないものに対して向き合っていくようなもので大変です。

「良い絵」とは何なのか?
そう講師の方に聞かれた時、一体何が良い絵であるのかが自分の中でも分からず、答えに詰まってしまったことがあります。
正直、「良い絵」が何なのか今でも自分の中で明確な答えというものはありません。見る人によって良い絵の定義が異なるようにも思いますし、他の人が良い絵 だと感じたものが、私の中で良い絵と感じるのか分かりません。
だからこそ日々取り組んでいく中で「良い絵」が何かなのか探求していかねばならないし、日常を過ごす中でこの景色いいな、綺麗だなと思うことがあったとき、それを自分の技術に変えられるように努めたいです。
そしてこれからの課題に取り組む中で「良い絵」に対する自分の中での答えが見つかるよう励んでいきたいと思います。

2022.05.27

変わりたい

【京都アニメーション 美術・背景科 第31期生】

入塾して一ヶ月以上が経ちました。
私にとってはとにかく「今」を頑張ることに精一杯で振り返ればもうそんなに経ったのかという気持ちです。

本当に単純な理由なのですが、私は絵を描くことが好きで、その中でも風景を 描くのが好きであり、友の後押しもあった上でプロになることを志し、このプロ養成塾の美術背景科に入塾いたしました。

入塾してからというものたくさんの刺激を得ることばかりです。それと同時に自分の力不足に直面し、できなくて悔しいと思うこともたくさんあります。自分の技術の無さに腹が立ったり、上手くなりたいのに上手くなれない、なぜできないのかと焦ったりすることだってあります。

だから私はそんな自分を変えたいです。「技術は盗むもの」という言葉を講義の中で頂いたことがあるのですが、講師の方のアドバイス、さらにどう描いてい くのかということを間近で見る機会があり、それを踏まえてその技術を自分のものにしてやりたいと思っております。そこからできないことをひとつひとつ克服してできないことをできるようになりたいです。

一年間という限られた時間の中で自分がどこまで変われるか自分自身楽しみですし、変わるためには何を頑張らなければいけないのか自分なりに考えた上で、日々の習慣を大切に、この先取り組んでいきたいです。

2021.11.05

取り組む姿勢

美術・背景科講師の内山です。

現在、私はアニメーター科の生徒と背景講座を通じて関わっています。
アニメーションの背景はどのように描かれているのか、実際に筆と絵の具を使用 して体験してもらいます。簡単な課題からスタートしていただくものの、最初は 皆さん大変苦労されます。そもそも筆はどのように持つのか、水はいつ使うの か、何色を混ぜればいいのか…悩みは尽きません。

アニメーターを志す方にとって、絵の具の扱いはあまり重要ではないかもしれま せん。しかし、一見関係ないと思えることが意外な形で役に立つ、ということは よくあるものです。

私自身、最近「画面の構図」について改めて勉強をしています。
背景マンは、基本的には指示通りの絵を描くことが求められるため、絵の構図を ゼロから考えることは多くありません。
しかし、アニメーションには偶然何かが映り込むということがないので、色や形 も含め、何をどの角度で映すのか、全て計算されています。どうすれば見栄えが いいのか、観た人はどんな気持ちになるか、伝えたいメッセージは何か…。計算 の上に成り立っているのであれば、背景を描く上でも、その狙いを最大限活かす ための絵作りを考える必要があります。意図を汲み取ることで、背景の描き方も 自ずと変わってくるのです。

何事も、考え方ひとつで取り組む姿勢は大きく変わるものだと思います。
学習したことを自分の糧にできるかどうかは自分次第。
この先、あのとき経験したことが今に活きていると思えるように、講師として精 一杯努めてまいります。

美術・背景科講師の平石です。

3月になりました。
29期前期生には最後の1ヶ月です。
カリキュラムは1年ありますが、いつもあっという間に過ぎます。

この期間に講師としてどれだけの事を塾生に伝えられたのかといつも考えます。
塾生一人ひとりに伝わりやすいと思う方法を考え、技術や考え方を話しても習得できることは、ほんの僅かな量です。
それだけ習得することは簡単ではないのだと思います。
しかし塾生は今できることをやるしかありません。

美術・背景科の卒業制作で描かれた絵からは技術以上の力強さを感じました。
これは塾生自身が試行錯誤した結果であり、表現したいという気持ちが絵に込められているからなのだと思います。
本人にとっては至らなかった、もっとこうしたかったという部分はあるでしょうが、この強い気持ちがあればどこまでも成長し続けられます。
今の精一杯を出し切ったならまた次の1歩へと歩みを止めることなくさらに進んでもらいたいです。

【京都アニメーション 美術・背景科 第29期前期生】

私は今B2サイズに背景を描くという卒業制作の2枚目に取り掛かっています。

卒業制作に取り掛かる際に、今まで講師の方からご教授頂いたことを踏まえつつ自由に描くということを決めていました。
一ヶ月という期間で日頃描いている4倍のサイズに向き合うと考えたときに、集大成として描きたいものと今の自分の実力とのギャップで出始めから悩み、終着点を見失い弱気になることもありました。
しかし、出来ないかもしれないという気持ちから妥協して選んだものは、後々保身に走ったことを後悔し制作も楽しめないと思い、最後には挑戦もかねた表現したい題材を選べたと思います。なので四苦八苦しながらも完成まで楽しく描くことができました。
また、今回思い切って挑戦したことで苦手なものと向き合うことへの自信もついたので、2枚目はより完成度の高い絵にしていけるよう励みたいと思います。