【京都アニメーション アニメーター科 第30期生】

現在レイアウトの授業に取り組んでいます。
課題をする中で自分が難しいと感じたことは画角感を適切に表現するということです。望遠寄りに描いていたのに、圧縮が思ったより足りていなかったことや、空間に対しての物の圧縮感を自然に描くのに苦戦します。また、キャラクターの画角と背景の画角が同じになるよう自然な角度や位置に配置するのも難しいなと感じます。

問題点を探って行く中で自分が苦戦してしまう原因に構想意識が不足しているのではないかと感じました。
描き始める前にある程度イメージは固めていましたがそのイメージが曖昧なもので「なんとなく望遠」「なんとなく広角気味」といったところが画角を適切に表現できない原因のような気がしました。
なんとなくという曖昧なイメージではなく最初にどういう画角にするのか、どういった配置でフレームに収めるのか、それぞれの位置関係はどういう風になるのか、この長さのオブジェクトは手前のものに対してどういう長さになるのか等具体的なイメージと出力した時の奥行き感を考えて絶対外さないというくらいに頭の中で整理して描きださなければ、出来上がったものが曖昧な画面になってしまうと感じました。

パースを正確に描こうという意識が優先してそこばかりに引きずられがちですが、一番は「イメージした画面の雰囲気を自然に表現する」ということでそこを忘れないようにしたいです。自分がイメージしたものを的確に描き出せるようになるにはやはり技術が足りていないと足かせになってしまうように感じます。これは原画や動画の課題をしている時にもよく痛感しています。イメージを的確に表現できるようになるために日々研究を重ねていきたいです。