【アニメーションドゥウ アニメーター科 第30期生】

この1年間は、多くの事を学び考えた1年でした。

課題が上手く行かずに落ち込んだり、時には自分を責めてしまう事もありました。

その度にそんな自分が悔しくて辛く感じましたが、描くのが楽しい、アニメーターになりたいという気持ちは揺るぎませんでした。そして、講師の方々の励ましや前向きなお言葉、同じ目標を持つ友人が居たからこそ、ここまで頑張る事ができました。感謝の気持ちでいっぱいです。

そして、いくつもの課題や授業を通して、アニメーターを目指すとはどういう事かを知る事ができました。ただ絵が描けるようになるだけではいけません。空間把握能力や画面構成、読解力、動きのタイミングやメリハリ、更に体調やメンタルの管理、コミュニケーション能力等、ここに書ききれない程必要なスキルが多く、時間も体力も足りないと嘆きたくなるほどです。

しかし、知れば知るほど、私の生活は豊かになると感じました。ただ道を歩くだけでも、パースを意識して歩いてみると新しい発見があったり、映像作品を見る視点も増えて、苦手意識のあった洋画が大好きになったり、良い作品は何故良いのだろうと真剣に考えるようになるとまた新たな発見があり、どんどん楽しくなります。

日々の生活に楽しい事が増えると、必然的に前向きに考えられるようにもなってきました。

まだまだ未熟で弱い自分ですが、1年前と比べると技術面も精神面も僅かではありますが確実に成長できたのではと感じています。講師の方々から頂いた沢山のアドバイス、優しい言葉も厳しい言葉も、全て忘れないよう受け止めてこれからに繋げて行きたいです。

そして、ここで終了だと考えずにより良いアニメが描ける人になれるよう、ゆっくりだとしても確実に前に進んで行きます。