卒業制作では、オリジナルのショートアニメーションを画コンテから原画、動画、背景などを自分で作るという初めての経験をしています。

現在は原画作業をしているのですが、ここで様々な気づきと学びがあることを実感しています。

まず、自分の作りたいと思った最初のイメージや感性が凄く大事であることです。

原画作業を進める中で、画コンテやレイアウトの段階でイメージが明確なカットほど、作業スピードが速いことに気づきました。その一方で、余りイメージが固まっていなく曖昧なままに進めたカットなどは動きを作る時に考えることに時間がかかってしまい作業スピードが必然的に落ちていました。

入塾当初から講師の方が仰っていた「一番最初に感じた感動や純粋な気持ちを大切にすること」の大切さがここに繋がっていることを痛感しています。

次に挑戦することです。

画コンテ作成時、「こういう演出のカットを作りたい!けれど、難易度が高いから今の画力でこれを表現できるのか……」と悩むことがありました。しかし、講師の方の「やれるやれないではなく、それをすることで作品が良くなったり、見ている人に伝えたい事が伝わったりするのであれば絶対にするべき」というアドバイスに背中を押され、なぜ制作しているのかという原点を思い出せました。

とても難しく、多くのアプローチと時間を要したカットでしたが、原画が完成した時の達成感は言葉にできないほどでした。

また、スケジュールの管理が難しく、最初に立てたスケジュール通りに上手くいっていないことが現在の自分の課題であると感じています。

作業前に自分でスケジュールを立てたのですが、なかなかその通りにいかずに悔しい思いをしています。

スピードを取るか、クオリティーを取るか。

この卒業制作に限らず、作品を作る上での一番の課題であり悩みだと思います。

締め切りを守るためには全てのことに時間をかけることはできませんが、そんな中でも妥協せずに良い作品にするために最後まで挑戦を続けたいと思います。