アニメーター科講師の堀川です。早いもので33期前期の授業も終盤です。塾生達も半年前と比べて着実に成長している様に感じられます。前期入塾の塾生は、後期ではさらに発展した内容の授業と卒業制作に臨みます。

さて私は現在クロッキーの授業を主に担当しています。ポーズをとった人物を、3分や1分の短い時間でひたすら描いていく授業です。アニメーションの作画では多くの絵を、限られた時間で描いていく事が求められます。クロッキーはそういった力を付ける一つの方法となります。

沢山描く事ももちろん大事なのですが、授業で特に大事にしているのは、描いた物を見返して、フィードバックする時間です。クロッキーを終えた後、皆で各々描いたスケッチブックを並べて、どうだったか意見交換を行います。限られた時間内で、どうアプローチすればより説得力のある絵が描けるかお互いに刺激しあい、次に向けてどういう点をより磨いていけばいいかヒントを得ます。

絵を描く事自体は一人で取り組むものですが、講師や塾生仲間とのコミュニケーションを通して成長していけるのは、塾の大きな魅力です。またアニメーション制作の現場でも多くのスタッフがお互いに意見を交換しあい、磨きあい、作品を作っていきます。

仲間と成長していける場の大切さを、塾の授業でも実感してもらえればと思っています。