【アニメーションドゥウ アニメーター科 第30期生】

現在、「レイアウト」や「振り向く」、「持ち上げる」などいくつかの課題に取り組んでいますが、どの課題も思い浮かべたイメージを形にする事に苦戦しています。
例えば「振り向く」の課題では、振り向くだけでもいろいろなパターンを考える事ができます。明るく元気そうにや、アイドルのように可愛らしくなど色々思いつきはするのですが、動きのイメージがぼんやりとしてしまってなかなか形に出来ません。
「持ち上げる」の課題では重たい物を持ち上げるという動きをイメージする事自体に苦戦しました。実際に自分で重い物を持ち上げてみたり、動画を検索して参考にしてみたりしたのですが、全く重たそうに見えません。講師からアドバイスを頂いて、頭では理解できた気がしても、自分の中での動きのイメージが固まっていないせいでなかなか上手く進みませんでした。
どちらも上手く形にできない理由は、自分の中でキャラクターのイメージを固められていない事や、単純に画力不足、重心や人体の構造を理解できていない等あると思いますが、特に最近は動きや芝居の引き出しが少ないからだと感じる事が多々あります。
引き出しが少ないから、頭の中でイメージする物の解像度が低くなってしまい、 形にする事に苦戦します。
そういった引き出しを増やすには色々な映像作品を観る事が大切です。まだまだ 映像作品から学び取る事に慣れていないため、気付いたら普通に楽しんでしまっている事も多いですが、自分が良いと思ったり印象的だったシーンや画面は記録して、着実に自分の引き出しを増やして行けるよう、多くの作品に触れていきたいです。
そして、普段の生活の中でも、様々な事に関心を持つことを忘れないように意識していきたいです。

【アニメーションドゥウ アニメーター科 第30期生】
どんな職業でもそうだと思いますが、アニメーターという仕事も常に時間を意識する必要があります。動画の課題をするにも原画の課題をするにも講師の方から時間を尋ねられるのですが、特に原画の場合ですが、今の自分にはなかなかその時間を考える意識というよりかは、一つ一つの課題をなんとかイメージ通りに完成させることでいつも手いっぱいになってしまいます。
自分の中にイメージや画力の引き出しや経験値が少ないなど、立ち止まる要因が多いため、スピード感を持って課題に取り組むというところまで意識をもっていけないのだと思います。

時間をかけてでもできないことが、短い時間の中でできることはないと思うので、まずはできることからスピードを上げて取り組んでいくしかないのかなと思います。
特に原画の動きの課題は、早く描きあげたいのに手が進まないもどかしさがあり、どの動きを描くのでも少しづつしか進められないのですが、焦っても突然手が速くなるなんてことはないので、時間という意識を常に持ちつつ、少しづつでもスピード感を身につけていきたいです。

アニメーター科講師の黒田です。

現在、29期後期生の卒業制作が佳境を迎えています。

まさに今まで学んできたことの集大成!
シナリオから動画まで、短編ではあるものの
全て自分の力で〝アニメーション″を創り上げる作業です。

これが楽しく、やりがいのある作業なのですが、同時にスケジュール管理も自分でしっかり行わねばならず、人によってはプレッシャーに感じてしまう人もいたりします。

しかし「そのプレッシャーも楽しみの一つ!」の意気込みで取り組んでこそです。

入塾から今まで、初めてのことだらけで大変なこともあったでしょうが、新たな気付きも多くあり、確実に力になっているはずです。
是非それを自信に変え、残された時間で存分に力を発揮していってほしいと思い ます!

【京都アニメーション アニメーター科 第30期生】

現在レイアウトの授業に取り組んでいます。
課題をする中で自分が難しいと感じたことは画角感を適切に表現するということです。望遠寄りに描いていたのに、圧縮が思ったより足りていなかったことや、空間に対しての物の圧縮感を自然に描くのに苦戦します。また、キャラクターの画角と背景の画角が同じになるよう自然な角度や位置に配置するのも難しいなと感じます。

問題点を探って行く中で自分が苦戦してしまう原因に構想意識が不足しているのではないかと感じました。
描き始める前にある程度イメージは固めていましたがそのイメージが曖昧なもので「なんとなく望遠」「なんとなく広角気味」といったところが画角を適切に表現できない原因のような気がしました。
なんとなくという曖昧なイメージではなく最初にどういう画角にするのか、どういった配置でフレームに収めるのか、それぞれの位置関係はどういう風になるのか、この長さのオブジェクトは手前のものに対してどういう長さになるのか等具体的なイメージと出力した時の奥行き感を考えて絶対外さないというくらいに頭の中で整理して描きださなければ、出来上がったものが曖昧な画面になってしまうと感じました。

パースを正確に描こうという意識が優先してそこばかりに引きずられがちですが、一番は「イメージした画面の雰囲気を自然に表現する」ということでそこを忘れないようにしたいです。自分がイメージしたものを的確に描き出せるようになるにはやはり技術が足りていないと足かせになってしまうように感じます。これは原画や動画の課題をしている時にもよく痛感しています。イメージを的確に表現できるようになるために日々研究を重ねていきたいです。

2021.07.23

演技を考える

【京都アニメーション アニメーター科 第30期生】
現在塾で様々な課題に組んでいますが、そのすべてに共通するのがキャラクターやシチュエーションを生かす演技を心がけるのが大切だと言う事です。

今取り組んでいる動画の課題は「振り向く」ですが、一人のキャラクターを振り 向かせるだけでも様々な演技があります。ただ動かすだけではなくどう表現するかが課題の本質だと感じました。
いろんな演技パターンがある中、どれを選択してどうイメージを形にするかがいかに大切か、描いて見て改めて気付かされます。
動かす演技を考える際に、いかに多くの引き出しを持ち、いかにその動きを理解 し体で感じられるかが作り上げる物の魅力につながると講師の方々に教わりまし た。これをいかに自身で実践できるかが今後の塾での課題とアニメーターになるにあたっても大切な要因となると思います。

動画の課題に限らず、レイアウトの課題などでも動きと話の流れを考えてストーリーを演出することが求められます。その中でどうキャラクターに芝居をさせるか、それが目的に沿った一番良い表現なのか、多くの要因をどうまとめ上げるか考えさせられます。
無限の選択肢がある中、一番光るものを探し出すのは今の私にはとても難しく感じますが、日々学び続けているものを生かして、良い表現を感じ取れるようになることを目標にこれからも今まで以上にアニメーションと向き合っていきたいと 思います。