現在「立ち上がる」という課題に取り組んでいます。
キャラクターが座った絵と、そのキャラが立ち上がって直立した絵が1枚ずつあり、この2枚の間の動きを自分でシチュエーションを設定しアニメーションを描くという課題です。

基礎画力(人体の立体感や柔らかさの表現)や、
作業工程の改善(最初に軌道を描き簡単な絵で一連の動きを描いてから絵を整える)、
観察の大切さ(本当にしっかり見て描かないと自然に動かない!)等、
この課題から学んだことはたくさんあります。

中でも最も大きかったのは、課題へどういう気持ちで取り組むのか、その意識を改革する手がかりを得られた事だと感じます。

今まで課題に取り組む際、「この課題を完璧にこなさなくてはいけない」と考え、ハードルを身の丈よりも高くしすぎていました。
その結果失敗する事を恐れて課題に着手するのが遅くなり、さらに重大な事に、気づかないうちに自分のイメージを描く事を躊躇して、それよりも描けそうな動きに逃げてしまっていたのです。

講師の方が描いてくださった作例や、楽しそうに課題に取り組んでいる同期の塾生が描いた作品を見たとき、そのあまりの生命力に衝撃を受けました。キャラクターに魂が宿っていて、感情を持っていて、こちらが無意識に共感してしまう程なのです。

自分もこんなアニメーションを描きたい、と思った瞬間、アニメーターになりたい一番最初の理由も思い出しました。
堅苦しい考えで頭が凝り固まって、本来の「頭の中のイメージを形にしたい」という気持ちが迷子になっていました。

次の課題からは、自分の中の描きたい気持ちを大切に、どうすればイメージに近づけるのか、その試行錯誤の過程も楽しみつつ取り組んでいこうと思います。
恥ずかしがらずに早く大きく失敗をして、そしてすぐもう一度やる、という気持ちで一歩一歩着実に階段を登っていきたいです。