2020.09.11
【京都アニメーション アニメーター科 第29期前期生】
現在取り組んでいる課題にレイアウトというものがあります。
レイアウトはひとつのカットを制作する前に作る設計図となる絵のようなもので、自分はこれがとても苦手です。
なんせ、この1枚でシーンの全てが決まってしまうのです。
頂いた絵コンテから様々な意図を読み取り、紙に出力することは中々容易ではありません。
頭では思い描けていても、線を引けば引くほど理想と遠のいていく感覚を覚えます。
何かがおかしいことはわかっても、どう直せばいいのか分からず闇雲に線を引くこともしばしば。もちろんこれではなんの改善もできません。
また、その1枚ではよく出来たと思えても、いざ動きのラフを入れてみると動きの道中で破綻が出てきたり、要求されたものとは違う構図になってしまったりするのです。
私は、この課題を通して、改めてアニメーションは様々なことを考えて理解しながら描き進めていかなければならないことを痛感しました。
1つでもなにか頭から抜けたまま描き進めると、途端に素敵なものからは遠ざかってしまうのです。
そのことを常に念頭に置いて、これからの課題にも取り組んでいきたいです。