アニメーター科講師の堀川です。
現在後期カリキュラムの生徒の方々には「歩き」の作画課題に取り組んでもらっています。2枚の原画(キ―になる絵)に中割りを5枚ずつ入れ、合計12枚の絵で、繰り返しの歩く動きを表現します。
普段日常で何気なく目にする「歩く」動きは、キャラクターの存在感を担うとても大切な芝居です。腕の振り方、足の運び方、髪の揺らし方一つで、動きが固くなったり、柔らかく自然になったりするので奥が深いです。
描き終わると、生徒の方と一緒に描いた絵を撮影し動かしてみて、「形のブレがないか」「かかとの上げ幅はこれくらいが自然ではないか」等の気付きを得てもらい、実際の仕事と同じ視点で何度も手直しをして完成させていきます。
アニメーション制作は苦労も多いですが、上手くいったときの感動もまた大きいものです。
生徒の皆さんは日々一歩一歩着実に描き上げ、アニメーターへの道を歩んでいます。