2021.07.23

演技を考える

【京都アニメーション アニメーター科 第30期生】
現在塾で様々な課題に組んでいますが、そのすべてに共通するのがキャラクターやシチュエーションを生かす演技を心がけるのが大切だと言う事です。

今取り組んでいる動画の課題は「振り向く」ですが、一人のキャラクターを振り 向かせるだけでも様々な演技があります。ただ動かすだけではなくどう表現するかが課題の本質だと感じました。
いろんな演技パターンがある中、どれを選択してどうイメージを形にするかがいかに大切か、描いて見て改めて気付かされます。
動かす演技を考える際に、いかに多くの引き出しを持ち、いかにその動きを理解 し体で感じられるかが作り上げる物の魅力につながると講師の方々に教わりまし た。これをいかに自身で実践できるかが今後の塾での課題とアニメーターになるにあたっても大切な要因となると思います。

動画の課題に限らず、レイアウトの課題などでも動きと話の流れを考えてストーリーを演出することが求められます。その中でどうキャラクターに芝居をさせるか、それが目的に沿った一番良い表現なのか、多くの要因をどうまとめ上げるか考えさせられます。
無限の選択肢がある中、一番光るものを探し出すのは今の私にはとても難しく感じますが、日々学び続けているものを生かして、良い表現を感じ取れるようになることを目標にこれからも今まで以上にアニメーションと向き合っていきたいと 思います。

【京都アニメーション アニメーター科 第30期生】

入塾式から約3ヵ月が経ちました。

最初の頃とは違い、課題に取り組む姿勢というものが少しずつ変化して課題に対する向き合い方や課題の意図を自分なりに考えるといったような、考えを巡らせる日々を送っています。

現在取り組んでいる課題は、「立ち上がる」です。

最初、この課題を取り組む際に私は課題の題名そのままを鵜呑みにして、立ち上がる人を描きました。私はこれで課題を”こなせている”と思っていました。

しかし、それは大きな間違いでした。

その課題を拝見した講師からの言葉は、「本当にこれで立ち上がれるのか?」という問いかけでした。

それを聞いた私は一度、自分自身で課題に描いた作画通りに立ち上がろうとしました。するとかなり無理のある体勢で立ち上がることは出来ましたが、これが本当に自然な立ち上がるなのか?と問いかけるとそうではないとすぐに考えを改めなおしました。

本物の動きのあるポーズと私がイメージする動きのあるポーズにはかなり差があるのだと深く痛感しました。

私の感覚的なものになりますが、イメージする動きをそのまま描き出すとかたく、 違和感が残る印象になります。

しかし、作画課題を描いた後すぐに自分では気づけず、時間が経たないとその違和感に中々気づけないことが多いです。

アニメーションに限らず、絵を描くことにおいて本物をみる事はとても重要だということを改めて思い知らされました。本物をみて自分の中のイメージとの違いを探し、どう違うのか、どうすれば本物のイメージに近づけることが出来るのか、常にアンテナをはって探求していく姿勢が大事なのだと実感しました。

【京都アニメーション アニメーター科 第29期後期生】

私が現在取り組んでいる卒業制作は、シナリオ、絵コンテ、原画、動画の作業を 1人で行い、それらのスケジュールも自分自身で管理します。決められた期日までに納得できる作品を作り上げるには、描く手を早め、悩んで立ち止まる時間をなるべく減らしていかなければなりません。これを機に自己管理の大切さを再確認したいと思います。

しかし、既に私は現時点で絵コンテに頭を悩ませつつあります。画面を面白くする明確なイメージを持てるように、既存の映像作品に触れてインスピレーションを受けながら取り組んでいるのですが、自分がイメージした事を絵コンテを通して伝えることの難しさを知りました。今回は1人での作業ですが実際の仕事ではそうではありません。なので卒業制作でも、それぞれの工程で誰がが見ても伝わるような努力をしていきたいです。

卒業制作は大変なことも沢山あるかと思いますが、第一に楽しむことが大事だと 思います。辛い気持ちだけで描いてしまっては恐らく観る人にもそれが伝わってしまうのだと今までの課題を経て気付きました。

私はこの卒業制作を通じて、自己管理の大切さ、人に伝える心構え、アニメー ションを作る楽しさを学んでいきたいです。

【京都アニメーション アニメーター科 第29期後期生】

私は現在、卒業制作に取り組んでいます。

卒業制作は今までの課題とは違い、スケジュールを組むところからシナリオやコンテ、原画まで全て自分次第です。だからこそ見えてくる自分の課題がたくさんあります。

特に頭を悩ませたのは、作品を制作する上で何を目標にするかということです。プロを目指す者として正しい意識を持って制作に取り組みたいのです。

これまでの課題や講師の方にいただいた言葉を思い出しながら、私がたどり着いた答えは、観た人に面白いと思ってもらえる作品を作りたい、というものです。プロを目指す以上、観る人のことを意識して価値のある作品を生み出せるようにならなければいけません。

自分が描きたいものを探求するだけでなく、観る人を意識することはプロとしてどのような考えや知識、技術が必要なのかを教えてくれるはずです。制作を通してプロになるという事をしっかり考えていきたいです。

2021.06.04

勇気をもって

【アニメーションドゥウ アニメーター科 第30期生】

コロナウイルスの影響でなかなか通常の対面授業とはいかずですが、そんな中でも通常の授業とはかたちを変えて様々な工夫で対応していただき、課題に取り組める事がとても嬉しく、ありがたいなと思いながら日々課題に励んでおります。

自宅課題に取り組む中で、考えすぎて手が止まる、なかなか前に進めないことがあります。
これは、自分の中に最初からうまくやろうと思いすぎてしまう部分があるのだと思います。最初からは完璧に出来ないのは当たり前だ、と頭ではわかっているつもりでも、どうしても本能で、失敗したくないという思いが手にブレーキをかけてしまいます。
けれど、手を動かさなければどれだけ頭の中だけで考えても結局うまくいきません。
せっかくプロ養成塾という恵まれた場で学ぶことが出来るのに、このままでは一年が自分にとって不本意なかたちですぐに終わってしまうのではないか!と危機感さえ覚えます。
こういう時はどうするのが最善なのかと考えた時に、やはりまずは下手でもいいからやってみる、とにかく描いて形にしてみるということが大事だなと思いました。
その為にはまずは、できない自分を受け入れ、恥ずかしくても綺麗でなくてもとにかく手を動かし、外に出してあげようと思います。
苦しくても少しずつ進歩できるようになる為、一歩ずつ勇気をもって踏み出し、良い変化と成長をしていきたいです。