【京都アニメーション アニメーター科 第31期生】

私の後期の目標は「良い線を引けるようになる」と「健康管理」です。

クリンナップや中割り、動きの課題をやる上でアニメーターは常に線を引いていますが、この1本の線をカッコよく正確な物にするにはまだまだ努力が足りないと感じています。

中割りでは絵と絵の間を描くに加えて、正しい物のニュアンスを表現した線を引き、動きの課題では人間や物の持つダイナミックさを表すような生きた線を引く必要があります。

夏休みの課題を経て、自分の足りない部分を改めて認識することが出来たので、プロになるため普段の課題やインターンシップ、卒業制作を更に頑張りたいと思います。

またプロになるという夢を前に毎日将来への不安でいっぱいになってしまい、学業や課題との両立で心身の健康を蔑ろにしてしまう時があります。

アニメーターという仕事を長く続けるためには何よりも健康でいる事が大切だと講師の方からも教えて頂いたので、絵だけを頑張るのではなく自己管理も忘れずに学んで行きたいと思います。

2022.07.29

答え

【京都アニメーション 美術・背景科 第31期生】

今は自然描写を描く課題に取り組んでいます。
これまでに室内描写・室外描写と、建物を中から見た描写、建物を外から見た描写を描く課題に取り組んできましたが、今度は建物の景色からさらに広がった、空も山も雲も見える自然豊かな景色を描く課題に取り組んでいます。

まず何を描くにも線画というものから取り組むことになります。
線画ではパースがとても大切になっていて、そのパースに沿って奥行きであったり遠近感を出していくのですが、それをいかに自然なものにみせるのかというのが難しく、私のなかではつまずいていて、苦手意識があり、克服せねばならない 課題の一つではあります。
近くにあるものは大きく見え、遠くにあるものは小さく見える。一見当たり前のことなのですが、いざ絵に落としこもうとすると、何処かで大きさや角度がほんの少し、それも数ミリ単位のズレが大きな違和感を生んでしまいます。
さらに、正しいパースだからといってそれが絵的に良いものであるかというとそうでない場合があるということも学び、あくまでアニメの背景であるがゆえに絵 的に嘘をつくこともあるということを知りました。
パースにとらわれすぎず、でも自然に見えるパースに沿ったものを描くというのは、ある意味で答えがないものに対して向き合っていくようなもので大変です。

「良い絵」とは何なのか?
そう講師の方に聞かれた時、一体何が良い絵であるのかが自分の中でも分からず、答えに詰まってしまったことがあります。
正直、「良い絵」が何なのか今でも自分の中で明確な答えというものはありません。見る人によって良い絵の定義が異なるようにも思いますし、他の人が良い絵 だと感じたものが、私の中で良い絵と感じるのか分かりません。
だからこそ日々取り組んでいく中で「良い絵」が何かなのか探求していかねばならないし、日常を過ごす中でこの景色いいな、綺麗だなと思うことがあったとき、それを自分の技術に変えられるように努めたいです。
そしてこれからの課題に取り組む中で「良い絵」に対する自分の中での答えが見つかるよう励んでいきたいと思います。

【アニメーションドゥウ アニメーター科 第31期生】

今はレイアウトの課題に取り組んでいます。
レイアウトは、キャラクターが存在する空間を、どう見せるか決める大切な工程です。

画面をどう見せるか決める為には、想像していた以上に考えなければならない事が沢山ありました。
どの位置から、どの向きでカメラを構えるのが適切か。レンズは広角、望遠、どのくらいの範囲を映すのが最も良いのか。そもそもパース等基礎的な画力が無いと、表現したいものがあっても上手く描きだすことが出来ません。

その中で一番大切なことは、「見てくれる人に何を伝えたいのか」を考えた画面を創れるよう考えることなのだと学びました。伝えたいことを絵に描き起こすのは本当に難しく、自分には表現する為の力が全く足りていないと日々感じます。

この課題を通して普段目にする映像作品で、どのような見せ方をしているのか? と考えながら見る癖がつき、自分の中で見せ方の引き出しを少しでも増やそうと取り組んでいます。

そうして見ていると一つ一つのカットにも全て意味があり、伝えようと工夫して創られているのだと感じ、面白いと思いました。まだまだ自分の中の引き出しが足りていませんが、卒業制作をする頃には伝えたい事がしっかりと伝えられるような絵を描けるように引き続き取り組んでいきます。

2022.07.08

飛び越える

【アニメーションドゥウ アニメーター科 第31期生】

私にとっての最近の課題は、動きが必要とする基礎へ理解を少しでも深めることです。

入塾して3ヶ月が経ち、自分が今まで絵や絵を動かすということに想像以上に向き合う事が出来ていなかったかもしれないと感じています。

絵を動かすことには実際の動きを誇張したり、変化させたりするという表現が存在すると思います。それはアニメの面白さ、楽しさ、魅力の1つであると感じると共に、はたまた作画する際に多くの基礎を伴うものでもあると思いました。

5月から取り組んでいた、《飛び越える》という課題でキャラクターが非常に大きな溝をどうすれば飛び越えられるかを考え、作画しました。

そこではフィクションの表現においても、動きの説得力をしっかりと持たせる必要があるということ。その説得力にはよりノンフィクションを観察して理解し、 絵を落とし込む力が必要であること。加えて、紙の上の空間把握や、重心、軌 道、身体構造など、非常に多くの知識の必要性を感じました。

たとえ目にするのは一瞬であっても一枚一枚それらの要素を伴い自然で、高解像度であることが素敵な動きを作るのではないかということを自覚しました。

現在は課題・テストを通して的確に講師の方々のフィードバックを受けた後、新たな課題や自習に取り組んでいます。力不足で毎日まだまだだと思うことばかり ですが、それも含めて多いに試行錯誤し続けることが出来る日々を過ごせている ことがただただ嬉しいです。今の持っている力を常に出し切れる様にまずは観察して描き、全力で頑張ります。

【京都アニメーション アニメーター科 第31期生】

私たちは今、作画の授業で立ち止まる・走り出すという課題をしています。

塾に入ってからアニメーションについて学び始めましたが、自分の中にしっかりとイメージを持つという事が1番大切であり難しい事だと感じました。

アニメーションを作る上で自分がどういう芝居をさせたいか、動きを作りたいかという意志を明確に持たないと写し鏡のように作品も曖昧な物になってしまいます。

どれだけ最終イメージをしっかりと考えられるか、それがアニメーションを作る事においてまず始めに大切になるものだと思いました。

ですがイメージを描き起こして行く中で、まだまだ動きの原理や法則を捉えきれていない状態です。

イメージを持つ事は大前提で、そこからどれだけ自然で良い動きを追求していく事が出来るかがプロとして必要な技術で、日々そこに近づけるよう自分自身と戦っています。

入塾してから早くも2ヶ月が経とうとしているので、イメージをさらに早く正確に表現出来るようにこれからも努力していきたいと思います。