アニメーター科講師の北之原です。

33期生の授業がスタートしました。

最初の時間は基本的な作画の考え方と、アニメーション制作の過程を簡単に説明します。

京都アニメーションより発行しているテキスト「アニメーションの手引き~作画編~」より特に必要な事をピックアップして進めます。

これは一年間何を習得するかの目標を明確にする事にもつながる内容です。

説明の中で得られる知識も必要ですが、それよりも感覚的な事の方が重要と考えています。

最初は自分の力を出し切る事が出来るようになれるかが、壁になる事が多いので、イマジネーションの引き出しを開けられるよう、躊躇せずに気持ちを開放して課題にアプローチできると結果が出やすいです。硬くならずに集中力を高める感じでしょうか?

一年間の成長が楽しみです。

2024.02.23

卒業制作

アニメーター科講師の浦田です。

この時期、塾生は卒業制作に取り組んでいます。
卒業制作は塾生がイチから考えた、オリジナルのショートアニメーションの作成です。
絵コンテから原画、背景等々アニメーションの完成まで
たぶん人生の中で一番というくらい思考を巡らせ、沢山の絵を描いていると思います。

そんな大変な作業ではありますが、塾生達は作画の課題の時よりも生き生きと、アニメーション制作に取り組めてると感じます。
自分の興味の高い題材に取り組んでいる事で、完成映像がよりはっきりとイメージ出来ているのではないでしょうか。
塾生が卒業制作で成長していくのが楽しみです。

年が明け、卒業制作もちょうど半ばまで進みました。

もうすぐ原画作業が終わり、動画作業に入ろうとしています。

私は「怪獣をやっつける話」というタイトルで制作をしています。
最初はアクション多めで描くつもりでしたが、キャラクターの深堀りをしていくうちに、日常芝居の方が多くなりました。

原画作業を進める中で、描き直したいカットや細かい芝居をつけたかったカットがたくさんありました。
インターンシップの時もそうでしたが、締め切りを守るためには、すべてのカットに時間をかけるわけにいかなく、思うように描けないのがとても悔しいです。

また、卒業制作はストーリーがあるので、前後のカットが繋がっているように見せることがとても重要です。
自分だけで作業をしていると、どうしても客観的に見ることが難しく、他の人に内容が伝わっていないことが多々ありますので、気を付けて作業をしていきたいです。

一度きりの卒業制作なので、後悔のないように、全力を出し切っていきたいです。

卒業制作に取り組み始めて約1ヶ月ほど経ちました。

現在レイアウトを終え原画作業に入っています。

私の卒業制作ではアクションをテーマにし、それぞれのキャラクターが生き生きと動き、見応えのあるアニメーションになるよう日々取り組んでいます。

ですが特に原画作業をしている中でイメージした動きを描き起こすことはとても難しく自分の引き出しの少なさに悩まされます。

今まで私は自分の固定観念だけで動きを描いてしまう癖がありました。結果リアリティのない動きになってしまうことが多々あり、講師の方に指摘を受け自分の癖に気がつきました。

癖を自覚し卒業制作に入ってからは実際に自分で動いて撮影し確認することを大切にしています。
今まで自分では想像もしてこなかった予備動作や体のひねり、重心移動など多くの発見があります。
その発見をどうキャラクターの芝居に落とし込むかの試行錯誤がとても楽しく、同時に難しさも感じています。

画力不足や知識不足で理想通りに進まないこともありますが、今の自分に出来ることを地道に積み重ね、最後納得のいく卒業制作になるよう頑張りたいです。

なによりこの環境でアニメーションを学べることを楽しみながら、これからも精一杯卒業制作に取り組んでいきます。

インターンシップが始まり、実際のお仕事を5日間体験しました。

作業の内容は過去の作品から選出されたカットの動画作業をするもので、仕事と同じ基準でチェックが行われました。

普段授業で描く課題とは違い、実際に使われたカットには様々な指示が書かれており、特に「合成」は記入事項が多く、最初は理解するのに時間がかかりました。

実際のお仕事には締切があるので、早く描く事と、周りに自分の作業がいつ終わるかを共有することが大切です。
その為、終わる時間をあらかじめ自分で決め報告するのですが、理想のスピードに追いつかないことが多く、悔しい思いでいっぱいでした。

スピードが早くても内容が雑になってしまうのは良くないので、バランスが取れるようにしていくのが、今後の課題だと思います。

会社というチームでアニメを作るためには、描く事以外にもコミュにケーションが非常に重要になります。
今後もインターンシップで学んだ事を活かし、常に自分の行動が他人に及ぼす影響を意識しながら、アニメーションに取り組んでいきたいと思います。