【アニメーションドゥウ アニメーター科 第29期前期生】

私は現在、卒業制作に取り組んでおります。
先日から、本格的に原画作業に取り掛かり始めたのですが、私が作業をする際に意識するように心掛けていることは、

『「キャラクター」ではなく、「生きている人」を描く』ということです。

この心得は、表情の描き方に悩んでいた私に、講師の方が伝授してくださいました。

そのアドバイスをいただいた時、私はそれまでの作業において、「良い絵を描かなければならない」と手元にばかり集中して、根本的なことを忘れてしまっていたことにようやく気がつきました。
画力の有無に関わらず、私が「固い絵」しかかけなかった理由はそこにあったのです。

観た人に、どこかリアルで愛される作品を作るには、まず、自分自身が、1カットごとに愛情を込めて作り上げていくことが大切であるということを今回のことを通して学びました。

思うようにいかず、悩む時もありますが、そんな時こそ初心にかえり、自分が本来表現したかったものを思い出し、作品の軸をぶらさないように注意しながら、焦らず慎重に描き進めていこうと思います。