2024.11.29

卒業制作

入塾してから今日まで、日々の授業や課題を通して、アニメーション制作に必要なさまざまな知識や技術を学んできました。一つ一つの課題に真剣に向き合う中で、表現することの難しさや楽しさを実感し、多くの成長を感じることができました。そして、これまでの集大成ともいえる卒業制作が始まります。

現在はコンテ作業を進めている段階です。映像が完成した際にどのように動き、観る人にどのように伝わるのか。自分が伝えたいことを的確に表現するにはどうすればよいのかを考えながら描くこの作業は、想像以上に難しい部分も多く、試行錯誤の連続です。しかし、その中で創作の楽しさを感じています。

プロを目指す以上、限られた時間の中で自分がどれだけの作品を作り上げられるのかを見極めながら、全力で取り組んでいきたいと思います。

これまで4月から学んできたこと、そして自分自身の力をすべて注ぎ込み、悔いのない卒業制作を完成させるように頑張ります。

いつもプロ養成塾のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

本日より、アニメーター科第34期前期生(2025年4月入塾)の募集が開始いたしました。
入塾審査のエントリー受付は11月25日(月)午前10:00締め切りです。

プロのアニメーターを目指す皆様からのご応募をお待ちしております!

2024.10.25

1年間の目標

私は今年の5月にプロ養成塾の後期生の募集を見つけてから、様々な審査を経て10月よりアニメーター科に入塾しました。

入塾してからまだ1週間しか経過していませんが、新たな環境での生活や初めて得た知識、学んだ技術はあまりにも新鮮で、今日は何を学べるのだろうと胸を躍らせながら毎日を送っています。

講義で教えていただいたことはもちろんのこと、それ以上に様々な知識や技術を漏らすことなく失敗を恐れずに自分の武器として身につけて何事にも全力で取り組んでいきます。

また、塾の初日の授業にてなぜアニメーションを作りたいのか、どんなアニメーションを作りたいのか、良いアニメーションって何か、良い演出とはなにか、という講師の方の質問で深掘りしていただき、そこで自分自身のアニメーションに対する考え方や思いを再確認できました。そして、まるで生きているようであたかも本当に命が吹き込まれているような作品が良いアニメーションだと、当たり前のことかもしれませんがとても大切なことを学びました。そして、日常に潜む「感動」がとても大切であることも学びました。

如何せん、今の私はアニメーションや絵に対する技術や知識は独学であったため今のままではアニメーターにはなれません。

1年後、自分はどんな技術や知識を習得してどんなアニメーションの画を描くようになっているのか楽しみになってきました。

日々の感動と興奮と発見を大事にし、経験と知識を積極的に得て、技術的にも精神的にもプロのアニメーターになれるように努力し続けることが1年間の目標です。

アニメーター科講師の堀川です。早いもので33期前期の授業も終盤です。塾生達も半年前と比べて着実に成長している様に感じられます。前期入塾の塾生は、後期ではさらに発展した内容の授業と卒業制作に臨みます。

さて私は現在クロッキーの授業を主に担当しています。ポーズをとった人物を、3分や1分の短い時間でひたすら描いていく授業です。アニメーションの作画では多くの絵を、限られた時間で描いていく事が求められます。クロッキーはそういった力を付ける一つの方法となります。

沢山描く事ももちろん大事なのですが、授業で特に大事にしているのは、描いた物を見返して、フィードバックする時間です。クロッキーを終えた後、皆で各々描いたスケッチブックを並べて、どうだったか意見交換を行います。限られた時間内で、どうアプローチすればより説得力のある絵が描けるかお互いに刺激しあい、次に向けてどういう点をより磨いていけばいいかヒントを得ます。

絵を描く事自体は一人で取り組むものですが、講師や塾生仲間とのコミュニケーションを通して成長していけるのは、塾の大きな魅力です。またアニメーション制作の現場でも多くのスタッフがお互いに意見を交換しあい、磨きあい、作品を作っていきます。

仲間と成長していける場の大切さを、塾の授業でも実感してもらえればと思っています。

塾がはじまり早くも3ヶ月が過ぎました。入塾してからの日々は毎日が多彩な発見・気づきにあふれており、この3ヶ月間は驚くほど一瞬の事だったように感じます。
現在はレイアウトの課題に取り組んでおります。レイアウトを描く上では『イメージを持つこと』が大切なことであると学びました。
私は今まで資料を忠実に再現したり、パースなどの理論に重きを置く理屈的な絵の描き方をしており、その結果、絵全体が固い印象となってしまうことに悩んでいました。この課題で講師の方から『理屈や理論よりもイメージを第一にすべきである』というアドバイスをいただき、自分が持つイメージ力に真摯に目を向けるきっかけとなりました。それからは「自分自身が〈イケてる〉と思える絵を表現できるか」また「レイアウトから完成した映像をイメージできるか」など理屈ではないイメージを基調とした取り組み方を意識するようになりました。
しかしいざレイアウトを完成させても自分が思っていた仕上がりには程遠い場合がほとんどです。その度に自分の画力不足、さらにはイメージを紙に描き出す難しさを痛感しています。良い絵を書き起こすためにはイメージ力だけではなく、それを紙の上に再現できるだけの画力も求められます。したがって普段から映画・アニメ鑑賞による「質の高いイメージ」のインプットと、模写・クロッキー・デッサンによる描く対象への「理解力・画力」の底上げを図り、両者の掛け算で『自分のイメージを忠実に再現できる技術』を身につけていくことが今後の目標であると思います。
また養成塾では教えを乞う立場ではありますが、根本には自発的に「楽しみながら描く」という気持ちを持ち続け、残りの期間も全力投球で頑張りたいと思います。