2023.01.13
卒業制作が始まりました。
まず卒業制作では普段描いているB4サイズとは違い、B2サイズに描くのでとても大きいです。さらに、決められたお題があるわけではなく、何を描こうかと悩みます。だからこそ自分がどんなものを描きたいか、どう表現したいか、どこを魅せたいか意識することが重要です。描いている場所に、もし実際自分が立っているならそこからの景色はどう見えるか、少しでも想像した景色に近づけるように試行錯誤していきたいです。
今、自分が思い描いているのは「人がいなくなって数百年たった京都」をテーマとして制作を進めています。人が全くいなくなった世界ではどうなっていくのか実際に見たわけじゃないからこそ、想像が大事になってくると思います。今まで当たり前に見えた景色は当たり前ではなくなり、見えていなかったものが見えるようになったりする気がします。例えば、見えていたビルが風化して潰れて見えなくなって、そこにはこれまで生えていなかった植物達が生えてきたりするのではないかと想像を膨らませています。これまで見えている景色は人の手入れがあって成り立つものが多く、竹林1つとっても人の手入れがあって綺麗に並んでいるけれど人がいなくなって誰も手入れしなくなれば人が通れる場所ではなくなると以前教わりました。
このように、いつも見えている景色が実は人がいるからこそ成り立っているだけで当たり前ではないんだということ、人がいなくなっても成長し続ける植物達の力強さ、そういったところを見せたいポイントとして制作を進めていきたいと思います。
この一年の集大成なので、これまで学んだことを大きな紙に表現し切ることができるように精一杯頑張りたいです。