京都アニメーション大賞

暁佳奈 インタビュー

暁 佳奈 プロフィール

北海道在住。
第5回京都アニメーション大賞小説部門で同賞初の大賞を受賞し、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』でデビュー。上下巻に続き、外伝が2018年3月23日に発売予定。同作は2018年1月にアニメーション化され、現在好評放送中。

――なぜ京都アニメーション大賞に応募しようと思われたのですか?

アニメ「CLANNAD 〜AFTER STORY〜」が大好きで、あの作品を作られた会社さんだからです。頭の中の映像を文字に起こすように書いていますので、本当に映像になったら面白いと思いました。 京都アニメーションさんで実現したら素敵だろうな、と夢見ました。

――『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の応募原稿を執筆する際に、意識されていたことをお教えください。

宝石箱や玩具箱にするのと同じように、自分の好きなものを閉じ込めること。楽しかったり悲しかったりした思い出を詰め込むこと。私が読みたくて、誰かに届けたい話であることです。

――京アニ大賞応募時、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の執筆にはどれくらい時間をかけられたのでしょうか。

恐らく半年くらいだと思われます。寒い時期にカーディガンをずるずる引きずってお湯を沸かし紅茶を飲みながら書いていた記憶があります。北海道はいつも寒いので記憶が曖昧です。

――作品を創る上で心がけていること、大事にしていることは何ですか?

最初と最後は美しく。読後の余韻が良いこと。読まれる方が没入出来るようにページとページに文章がまたがらないことです。

――魅力的な物語・キャラクターを作るにはどうすればいいのでしょうか?

誰が何をどう書いても、特定の誰かには絶対に刺さります。刺さる部分を突き詰めると得意なことが見えてくるのではないでしょうか。「好き」「得意」なこと×「どう魅せる」=「貴方の独擅場」かと。そこで作られたものはきっと素敵な物語・人物だと思います。

――受賞した時のお気持ちをお聞かせください。

人生面白くなってきたなと思いました。

――受賞後は何か変化などはありましたか?

記憶する限り生まれて初めて父に褒められました。受賞時に「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という言葉を父から賜りました。稲穂のように実(栄誉)を受ければ受けるほど頭を下げ謙虚になりなさいと。そうあれるように努めています。

――作品がアニメーションになると知った時や、初めて映像を見た時はいかがでしたか?

監督の石立さんを筆頭に作品に携わる方々とは話を何度かして互いのやりたいことを共有していたので映像を見た時は自分の話がというより「本当に京アニさんはやってくれた!」と感動しました。感謝しています。

――アイディアなどはどのようにして見つけておられますか?

映画が大好きなので映画館に行きます。誰かが作った素晴らしいものに触れると「ああ、私もこんな風に人の感情を高ぶらせたい!」と興奮して帰宅している内に小説の女神様が勝手に降りてきます。

――京アニ大賞を目指される方へ、アドバイスをお願いします。

投稿作は言わば恋文です。恋文は相手と、自分の書かずにはいられない気持ちがあってこそ。京アニ大賞さんはそういう「好き」を汲み取って下さる所です。私も「好き」が表れた作品は大好きですし、作者さんを応援したくなります。そういうことではないでしょうか。

――応募者の皆様へメッセージをお願いします。

書いた作品がもしかしたら京都アニメーションさんにアニメ化されるかも、というのは人生でかなり面白いことではないでしょうか。人生一度きりです。小説は何歳でも書けます。貴方が十歳でも八十歳でも、やる気さえあればきっと。
小説を書いたことなんてないという人も安心してください。私も書いたことがありませんでした。大人になって、すごく遠回りして書き始めました。頑張ること、夢を追うこと、夢追い人は恥ずかしいでしょうか。貴方はそうしてきた私を笑いますか?
「批評家の銅像は立ったためしがない」と言った人がいますよ。誰が何を言おうと、貴方を笑う人がいても、人生を面白く回していくのは貴方がある日下した決意です。

――最後に一言お願いします。

拙い言葉を最後まで読んで下さった貴方に、これから素晴らしい瞬間が訪れますように。