ぱぴぷぺピーマンピーナッツ

傲慢たれ

  • ぱぴぷぺピーマンピーナッツ
  • 2025年05月19日
自称成長する獣(願望)です、こんにちは。

自己紹介がてらに、私のとっておきと思っているエピソードでもご紹介します。

私は傲慢という言葉が人間臭くて好きなのですが。

私は普段作画を担当しておりまして、ある日の帰り道。
いつもの如く、自分の力不足さに落ち込みトボトボと歩いていたわけです。
誰に言われたわけでもなく、脳内に浴びせられる言葉に被害妄想が止まることを知りません。

そんな時。
少し遠くにおばあちゃんが歩いている後ろ姿が目に入ったわけです。
少し歩いては立ち止まり、上を仰ぐ。そんなことを度々繰り返すわけですから、
つい、何を見ているのだろうと、私も上を見上げたわけです。

一面に広がる夕焼け空。沈みかけた太陽に照らされるピンクやオレンジ、青や紫に染まる空や雲。
マジックアワー。とても美しかったわけです。
思わず感動してしまって、なんて綺麗なんだろう!そうだよね、下ばかり見てちゃだめだよね。
おばあちゃんありがとう!そう思って。
度々立ち止まるおばあちゃんより、私の方が歩くペースが速かったものですから、
次第に追い付いてしまって。
綺麗な空ですね、なんて声をかけてみようかなと思ったわけです。
そうして、私の目の前でおばちゃんが立ち止まって、また上を仰いだわけです。
そうして、私は気付くわけです。
おばあちゃんが手に持っているお茶に。

空見てないんかーい。
途端に内心大笑い。勝手に自分で傷ついて落ち込んで、勝手に人に元気付けられたと思った挙句勘違い。
すごい人間してる!今私、すごい傲慢だった!と、
全部誰にも何も直接言葉をかけられたわけではないのに、浮いたり沈んだりしている様が滑稽で、
楽しくなってしまって。浮き足だって帰宅しました。

結局自分の気持ちの持ちようで感じ方が変わるのなら、自分に得な方を選んだら良い。
たとえそれが勘違いでも、正解じゃなくても、前を向けるのなら。傲慢なのが人間っぽい。
そんなことを思う一日でした。

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