独楽

道具の話

  • 独楽
  • 2025年09月22日

こんにちは、独楽です。

 

長らく暑い日が続いていましたが、最近ようやく気温が下がり始め、涼しさの兆しが感じられるようになってきました。

昨今は夏が長く、気温が下がり始めたと思ったらすぐに冬になる、みたいなことが多かったので少しでも秋らしさを感じらえたらうれしいなと思います。

 

さて表題の件。

10年ほど前にとあるメーカーさんの色鉛筆生産終了がアニメ業界の話題となってしばらく経つのですが、以降もジリジリと生産終了になる色鉛筆が増えていき、仕事で使う道具選びもなかなか頭を悩ませる状況になってきました。

 

皆さんは鉛筆を普段使いしていますか?

仕事でメモを取るときに使ってるよ、という方もたくさんいると思いますが、デジタル機器の進歩も目覚ましくスマホやタブレットを使ってますという方もどんどん増えているように思います。

学校教育の場でも生徒にタブレットを配布して授業を行っている、というのも珍しくなくなってきたようです。

使われる場が減っていることと少子化が重なり需要減。普通の鉛筆の生産も20年前と比べると半分ほどになってきているそうな。

 

仕事で使い続けている身としては、慣れ親しんだ道具がなくなっていくのは寂しさもあり、できればいつまでも使い続けていきたいものですが、なかなかそうも言っていられなさそうです。

アニメ業界でもデジタル作画へのずいぶんと移行が広まってきているように思います。

単純に道具の進化と捉えることもできますが、経済事情やコロナ禍のような世の中の状況に押されての側面も大きいと感じます。

 

 

しかしながら、ふと自分の絵を描く環境について考えたときに、道具への依存が大きくなっていないか?ということも頭に浮かびます。

芸術の分野ではありますが、昔の画家さん達はまず色を探して作るところから始めていたのを思うと、現代の絵描きは用意された便利な道具にずいぶん助けられていると感じます。需要があるから成り立っていたことではありますが。

そう思うと色鉛筆ひとつで、困るなぁと思っている自分を小さく感じてしまうもので。

 

「弘法筆を選ばず」

便利なものも、そうでないものも依存せずに選べる自分でありたいなと思います。

 

それでは、また