【京都アニメーション アニメーター科 第30期生】
私が入塾してから一週間が経ちました。

一週間、講師の方々から指導して頂き、私にとって初めて知ることが多くありました。

ですが、この一週間はとても短く感じました。

これからの日々がこの一週間のように目まぐるしく続くとなると、一年なんてあっという間に過ぎていくことでしょう。

私は、日々の時間の使い方がとても重要だと感じました。

授業を受けることで達成感を得てそれで終わりにするのではなく、プロ養成塾外でも自主的に勉強をすることはもちろんですが、分からないことがあればすぐに講師にきき、塾生同士切磋琢磨しながら、貪欲な姿勢で取り組みたいです。

プロ養成塾に通うこの一年、私は貪欲な姿勢で講師・塾生の方々からより多くのことを学び、また指導されたことをただ鵜呑みにするのではなく、自分なりに理解を深め、それを踏まえてたくさんアウトプットしていくことが今の私の第一歩の目標です。

その目標を1つずつ踏破していきながら、私はアニメーションを通じて『リアルとはまた違うアニメーションでしか表現できない人の重みを感じる動き、繊細なキャラクターの表情。その世界観に、しっかりとそこに存在している人物や物体』を表現したいです。

【京都アニメーション アニメーター科 第29期後期生】

私は現在、振り返る動作のアニメーション、均等な中割、アクションシーンのレイアウトの課題に取り組んでいます。

それぞれ目的や必要とされる技術の違いはあるのですが、課題すべてに共通する部分も決して少なくないと感じるようになりました。

その中でも、美的感覚はアニメーターを目指すなら必要不可欠だと度々思います。普段何気なく観ているアニメやドラマにも、制作側の意図やこだわりが詰まっており、それを見逃していては自分の力にはなってくれません。それは作品以外にも言えることで、日常生活で目にする物や人々の一挙一動を美しいと感じ、その感動を伝える為にアニメーションに起こすことが大切なのだと学びました。

振り向くアニメーションに挑戦した際、いかに自分が日常動作を観察できていないかを思い知ることができたので、常に美的感覚のアンテナを高くする意識を持っていこうと思います。

【京都アニメーション アニメーター科 第29期後期生】
現在私は動画の中割りの課題、振り返る人の動きを描く原画の課題、絵コンテからレイアウトを起こす課題に取り組んでいます。
それぞれの課題に取り組む中で、様々な改善点が浮き彫りになってきますが、最近は自分の中の根本的な問題の発見につながってきたと感じています。
例えば中割りの際に重要となってくるのがクリンナップなのですが、良いクリンナップをするためにはただ線をなぞるのではなく、形を捉えて意志を持って線を引く必要があるのだと教わってきました。しかし私はまだクリンナップで原画の印象を表現しきれずにいます。
また私は原画を描いていても、ラフの時に表現できていた印象を清書したときに失ってしまい、描くポーズが固くなりがちです。
つまり私は自分で描いた絵ですら漠然としか捉えられておらず、自分の表現にできていないのです。
これらの問題の根本的な原因は、私が一本一本の線を侮っていることだと思いま す。一本の線に表れる甘えがどれだけの印象の差を生むか、理解していないのです。
これは動きを描く上でも同じことが言えます。
どんな画であっても、つなげば最低限「動いて」見えますが、この段階ではアニメーションとは呼べないのだと分かってきました。画の一枚一枚が前後の動きや感情を予感させるものでなければ、表現の域には到達できないのです。
一枚一枚の画の精度、画の中の線一本一本の精度がとわれるのがアニメーションです。
このように私は課題に取り組む中でアニメーションの本質と、自分が抱える問題点に気づくことができました。
その上で、アニメーターを目指す私の最初の課題は線一本一本に誠実に向き合うことなのだと考えています。

【京都アニメーション 美術・背景科 第29期前期生】

私は今B2サイズに背景を描くという卒業制作の2枚目に取り掛かっています。

卒業制作に取り掛かる際に、今まで講師の方からご教授頂いたことを踏まえつつ自由に描くということを決めていました。
一ヶ月という期間で日頃描いている4倍のサイズに向き合うと考えたときに、集大成として描きたいものと今の自分の実力とのギャップで出始めから悩み、終着点を見失い弱気になることもありました。
しかし、出来ないかもしれないという気持ちから妥協して選んだものは、後々保身に走ったことを後悔し制作も楽しめないと思い、最後には挑戦もかねた表現したい題材を選べたと思います。なので四苦八苦しながらも完成まで楽しく描くことができました。
また、今回思い切って挑戦したことで苦手なものと向き合うことへの自信もついたので、2枚目はより完成度の高い絵にしていけるよう励みたいと思います。

【アニメーションドゥウ アニメーター科 第29期前期生】

私は現在、卒業制作に取り組んでおります。
先日から、本格的に原画作業に取り掛かり始めたのですが、私が作業をする際に意識するように心掛けていることは、

『「キャラクター」ではなく、「生きている人」を描く』ということです。

この心得は、表情の描き方に悩んでいた私に、講師の方が伝授してくださいました。

そのアドバイスをいただいた時、私はそれまでの作業において、「良い絵を描かなければならない」と手元にばかり集中して、根本的なことを忘れてしまっていたことにようやく気がつきました。
画力の有無に関わらず、私が「固い絵」しかかけなかった理由はそこにあったのです。

観た人に、どこかリアルで愛される作品を作るには、まず、自分自身が、1カットごとに愛情を込めて作り上げていくことが大切であるということを今回のことを通して学びました。

思うようにいかず、悩む時もありますが、そんな時こそ初心にかえり、自分が本来表現したかったものを思い出し、作品の軸をぶらさないように注意しながら、焦らず慎重に描き進めていこうと思います。