【京都アニメーション アニメーター科 第29期後期生】

プロ養成塾のように知識や技術を享受できる環境においては「教え」と教えに対する「到達度」が存在すると思います。先生方の教えが10だとすると、それに対して自分が吸収し形にできたものの到達度は2とか3だったり…上手くいくと7とか8だったりします。この到達度をあげていくことが学ぶ上で重要なことだと思います。

またプロ養成塾の場合、先生方は私たちが提出する制作物をみて一人一人にその時必要な教えを的確にくださります。与えられた課題に対し自分の目一杯をぶつければ、その分多くの教えを返してもらえるのです。

だからこそ私はプロ養成塾において、到達度のレベルを上げていくこと、そして先生から10以上の教えを引き出すことを目標にしたいと考えています。

教わったことをより確実に吸収し、あわよくばより踏み込んだ教えを得ることで一歩を少しでも大きく、着実に踏み出して成長していきたいのです。そうすることでこの一年間を今までの人生で一番前進した一年にしたいです。

アニメーター科講師の浦田です。
今月から後期生の新しい仲間が加わって賑やかに授業を進めています。

クロッキーを見ていると、塾生の皆さん絵が上手です。アニメーションの世界を目指して日々絵の鍛錬をしているのが分かります。
それでも授業でキャラクターを動したり絵コンテからレイアウトの絵を描こうとすると、思うように描けなくなってしまう事があります。
クロッキーはモチーフが目の前に立っているので描けるのですが、キャラの動きやレイアウトの場面は、モチーフが目の前に存在しないので頭の中に自分でイメージ出来ないと描けないのです。

僕は絵を一生懸命練習するのと同じくらい、イメージ力を育てることが大事だと思います。
だから塾生には良い映画や映像をたくさん鑑賞して欲しいです。若いころに感動したした作品のイメージはずっと頭に残るものです。きっとアニメーションを作る時に力になると思います。

【アニメーションドゥウ アニメーター科 第29期前期生】

前期が終わる頃、各生徒に面談の機会が設けられました。

そこで講師の方におっしゃっていただけたのは

「入学した頃より楽しそうだね」

ということでした。

私は塾で過ごした半年が、もの凄く楽しかったです。

それぞれに目標を掲げ、それらを認め合い、共に進む仲間がいて、そして、そんな私達を応援してくださる講師の方がいらっしゃいます。

贅沢で恵まれた環境に、自分はいるんだと毎日思いました。

ですが、今私達はいくらプロになる為に学んでいるといえど、塾生は塾生です。

各講義によって毎週課題が提供される上、失敗が許されます。

足が短い絵を描いても、パースが歪んだ絵を描いても、時間が押しても皆に迷惑がかかることはありません。

つまり、自分の仕事に責任が生じない今の環境が楽しいのは当たり前のことなのです。

問題は、自発的に課題を突破していく、時間には必ず間に合わせる、自己管理をする等、チームの一員でいる為の努力をコンスタントに続ける能力が 必要になってくることだと思います。特に、課題を見つけ突破し続けていくことの難しさは、今までの経験から身に染みて理解しているつもりです。まず芯の通った将来像を持っていないと、なし得ないことだと思っています。

そこで残された半期、卒塾後自分はどうなりたいか、その為には何ができるか、何をすべきか。自分なりの答えをより一層固めていきたいと思います。

【美術背景科 第29期前期生】

前期が終わり振り返ってみると、小さなところで衝突し続け、自分の成長する速度に悩むことも多くありましたが、小さい悩みであってもその過程があったからこそ、そこから気づくことや得られたものがあったのではないかと今では思います。

また、課題をこなしていく中での感覚的な実感や先生方からの専門性の高いご指導、会話の中での眼から鱗が落ちるような気付きなど自分の根本的な考え方が変わっていくのを感じながらとても充実した日々だったと思います。

塾生としての毎日で自分の課題を日々感じながらも、「背景をしたい」という強い気持ちは一日も変わらず、問題にあたるたびに絶対乗り越えられるはずという思いのもと過ごしてきました。

後期では、前期で先生方から教えて頂いたことを振り返りながら、まず自分で考え確かめていくことを大切にして自分の理想に近づけられるよう一日一日を大切に過ごしていきたいです。

【京都アニメーション アニメーター科 第29期前期生】
塾生としての最初の日々は、誰の為でもない、自分の為の努力の日々に千辛万苦を重ねていました。

絵は、自分の努力がはっきり見える分、サボってしまった部分も躊躇なく表されます。
そういった自分の甘さというものが絵から伝わり、講師の方々から鋭い言葉を向けられる度、恥ずかしさと悔しさが込み上げました。
しかし、その感情以上に『もっと上手くなりたい』という思いが自分を奮い立たせ、もう一度鉛筆を握る力をくれました。

そんな日々から約半年が経過しました。
精神も技術も少しは変化してるかな?と思います。
その中でも1番大きな自分自身の変化は、『もっと上手くなりたい』という思いの強さです。

誰にも負けたくないし、なにより自分自身に負けたくない。
鮮明になっていく目標に少しでも近づきたいという向上心が1番の原動力となると信じ、鉛筆の先に想いを込め、日進月歩。1歩でも半歩でも前期以上に力強く前へ進んでいきたいと思います。