2020.10.02

後期生入塾

動画担当講師の樫原です。

10月から後期生が入塾し、前期生にとってはあと半年となります。

新たに塾生が加わり、お互い刺激し合いながら切磋琢磨してくれることを期待しています。

私はドゥウ所属の塾生に直接教えることはありませんが、ドゥウの動画担当講師と課題の進捗状況を確認することがあります。

形の捉え方が上手くなってきたことや動かすことに創意工夫をしている点など情報共有しています。

教える立場ではありますが、自分も常に学ぶ姿勢を忘れず、塾生の心に響く声かけが出来るよう接していきたいです。

ひとりひとりの長所や個性を伸ばせる場になるよう講師として見守り支えていきます。

2020.09.25

卒業制作

【京都アニメーション アニメーター科 第28期後期生】

現在、卒業制作で原画作業をおこなっています。ここに至るまでに卒業制作期間の中だけでも、絵コンテでは自身のイメージが形にできず、悶々とする時間が長く続きました。その都度講師の方々がいろいろな面で向き合ってくださり、作品完成に向けて模索を続けました。

それでも失敗を沢山重ねました。失敗続きです。

ですが最近、やっと自分の考えたキャラクターが動く姿を見ることができて、例えようのない嬉しさと同時に『この為に自分は今いるんだ』と原点の気持ちに今更ながら立ち返ることができました。

これまで向き合ってきた1年間、失敗も喜びも、自分の得た実感も経験も全て、今はこの作品のエネルギーに還元できるように最後までやり抜きたいです。

2020.09.18

中割り

初めまして。アニメーター科講師の井上です。
現在中割で手を上げるという課題に取り組んでもらっています。
ただ手を上げるというだけの動作ですが、これだけでもいざ描くとなるとどうすれば自然なのか、軌道を外れてはいないかなど気を付けるべきポイントはたくさんあります。
さらに動画となると、いかに滑らかに、そして崩れないように描くかも気を配らないといけません。
動画といえば、原画と原画の間を入れていくという作業という認識があるかもしれませんが、原画で何を意図しているかを汲み取って、その中でいかに個性を出していくという楽しみもあります。
例えばアニメを見てる時、コマ送りで見る事も結構あるかと思うのですが、見慣れてくるとどの絵が原画で、どの絵が動画かもわかるようになってきます。
そうして改めて見てみると、この原画の間にこんな中割を入れるんだ、とびっくりすることもあります。
人によってアニメを見るポイントは様々かと思いますが、どんな絵が入っていて、どうつながっていくかに注目しながら見ると新たな発見があるかもしれません。

【京都アニメーション アニメーター科 第29期前期生】
現在取り組んでいる課題にレイアウトというものがあります。‬
‪レイアウトはひとつのカットを制作する前に作る設計図となる絵のようなもので、自分はこれがとても苦手です。‬
‪なんせ、この1枚でシーンの全てが決まってしまうのです。‬
‪頂いた絵コンテから様々な意図を読み取り、紙に出力することは中々容易ではありません。‬
‪頭では思い描けていても、線を引けば引くほど理想と遠のいていく感覚を覚えます。‬
‪何かがおかしいことはわかっても、どう直せばいいのか分からず闇雲に線を引くこともしばしば。‬もちろんこれではなんの改善もできません。
‪また、その1枚ではよく出来たと思えても、いざ動きのラフを入れてみると動きの道中で破綻が出てきたり、要求されたものとは違う構図になってしまったりするのです。
‪私は、この課題を通して、改めてアニメーションは様々なことを考えて理解しながら描き進めていかなければならないことを痛感しました。‬
‪1つでもなにか頭から抜けたまま描き進めると、途端に素敵なものからは遠ざかってしまうのです。‬
‪そのことを常に念頭に置いて、これからの課題にも取り組んでいきたいです。‬

2020.09.04

卒業制作

【美術背景科 第28期後期生】

 制作が無事に終わった今感じることは、自分の力量を分析して未来を見据え、 的確な計画性でそれを実行し、持続して制作できる力が大切だという事です。

 かっこよくて良い物を作りたいという理想とそれに見合った自分の技量との相違があったので、自分が今どれくらいの絵なら期間内に完成させる事が出来るのかを考え見極めるのが大事だと思いました。保守的になっても勉強にならないし、かと言って新しいことに挑戦しすぎると大失敗する恐れもあったので、レイアウト制作時には気を使いました。思い通りにいかない事があり精神的に辛い時でも、立て直せるように精神状態もコントロールしたり、急遽予定を変更したりなど、臨機応変に対応出来たので課題を通して自分自身も成長する事ができました。

 自分の技量不足により、上手く表現できない所や思い通りに描けない所もありましたが、好みの風景を描く事はやはり楽しく思え、自分の中で課題の意味合いを見出して制作していた事もあり、悩みながら描きつつも心の奥底では終始楽しみながら描けました。