どうも鉄塵6号です。
段々と気候も温かくなり、季節も冬から春に変わろうとする折々、皆様いかがお過ごしでしょうか。
この時期は唐突に嵐が起きたり、気温の変化が上下に激しかったりと変化の激しい季節でもありますが、同時に芽生えの季節でもあります。
今まで寒々しかった木々に緑が戻ってきたり、新しい芽などがひょっこり生えていたりするのを見ると、こちらの気持ちもほっこりして、何か新しいことをやるぞー、とエネルギーをもらえる気がします。
周りの景色が一気に華やかに色づいていく様は、目にも心地よいですね。
この色というものは、最近研究していてとても面白いな、とあらためて思います。
色というのは原理的には、どの波長の光を吸収して反射するか、でしかないはずなのですが、その色一つ一つで受ける印象は実に大きく異なります。
寒そうだと感じたり、温かく感じたり、温度の変化もそうですが、さらにはうれしさや悲しみ、人の感情の機微まで色から感じることができます。
人の心に作用するものは物語を演出するうえで非常に重要なものなので、仕事をする中でも色は特に大事にしています。
組み合わせはもちろん、面積比、形状などちょっとした変化をキャラクターの感情にあわせてどう画面を構成するか、まさに演出の見せ所です。
アニメーションは偶然性に頼るものが少なく、一からすべてを構成して作る映像作品なので、全てをコントロールできる反面、何も考えていないと作られる映像も比例してつまらないものになりがちです。
色一つ一つにも意味を与えて考えながら常に四苦八苦。とても大変な作業です。
まぁ、そこが楽しいんですけどね!
映像作品をより深く楽しみたいと考えている方は、そういった色の構成なども追いかけながら物語を読み解いてみて下さい。
世界がさら拡がりますよ!
追伸
今年から本格的に花粉症デビューしました。
マジつらみ…