ハム平

筋肉

  • ハム平
  • 2021年10月07日

朝、車に乗るとカーナビが今日が何の日なのか教えてくれます。

ちなみに本日10/7は「盗難防止の日」らしいです。

なるほど!皆さん気を付けましょう!

どうも、ハム平です。

  

「劇場版 Free!-the Final Stroke-」前編が公開中ですが、皆さんご覧いただけましたでしょうか。

まだという方は、コロナ禍で大変な状況ではありますが、感染対策をしっかり行い、是非劇場まで足をお運びください。

  

さて「劇場版 Free!-the Final Stroke-」前編が公開中ということで、作画に関する小話を出来ればと思います。

 

「Free!」という作品を作画するにあたって心掛けていることが2つあります。

1つ目は「イケメン」。いかにスタイリッシュにカッコ良く描くか。

2つ目は「筋肉」です。「Free!」という作品においては筋肉もキャラクター、アイデンティティーの一部ですので大切に描いています。なので、各キャラに合わせて筋肉の描き方も変えていたりします。

 

例えば「遙」と「凛」ですが。

「遙」を作画する際は、天才である遙の筋肉は全体的にスラっとした感じで、アスリートにしては少し筋肉量少な目でどこか神秘的に見えるようにしています。とはいえど、大学に入りちゃんとした指導の下トレーニングをしているので、DFからはアスリート寄りの筋肉にしています。

 

「凛」を作画する際は、努力家である凛の筋肉は遙と比べると、筋肉量も多くしっかりとした体つきにし、努力の積み重ねを表現しています。筋肉の感じも脂肪が少しあり、気持ちシルエットが丸く見えるようにし、実際の競泳選手に近い感じにしています。

 

書ききれないのでここまでにしておきますが、各キャラの性格、生い立ち、専門種目などを考慮して筋肉の方も描き分けています。

 

ストーリーの方は勿論ですが、そういう所も見て頂けると「Free!」という作品をより楽しんで頂けるのかと思います。

ウエピ

キンモクセイ

  • ウエピ
  • 2021年10月04日

10月に入りましたね!
外を歩いているとどこからともなくキンモクセイの香りが
ほのかに感じられます、個人的には秋を感じる香りですね。

さてさて、
『劇場版 Free!-the Final Stroke-』前編
絶賛上映中でございます。

なので今回は撮影的(CG的)「Free!」おすすめポイントを紹介しようかと思います。
「Free!」での撮影(CG)のおすすめ見どころポイントとはやはり「プールの水面表現」でしょうか。
水はFree!とは切っても切り離せない関係です、Free!の一期から幾度もの試行錯誤を繰り返し
現在の「水」の形になっております。

たとえばプールはカメラの角度や背景の明暗、キャラクターの動きなどで
「反射する光」「鏡面感」「透明感」「水の波」
などを調整してそのカットにあったプールの水の表現を作っています。

難しいのはキャラクターと背景は「絵」でプールの水は「CG」と言うところです、
CGはこのアニメの絵や作品の方向性から上手く調和するように加え、
「美しい絵」になるように目指して仕上げていきます。

もしこれから劇場に足を運んでくださる方は
そんな「プールの水面表現」にもご覧の際は見ていただけると嬉しい限りです。
ではでは!

ぴん球

キャラクターを知る

  • ぴん球
  • 2021年09月30日

照りつける太陽の光もやわらぎ、紅葉も美しく秋めいてきた今日この頃…

ですがこの間まで夏でしたね!夏といえばFree! 、Free!といえば現在劇場公開中ですよ!



……こんにちは。ぴん球です。
今回は現在公開中の映画、Free!制作中の事について書いていこうと思います。

今までのシリーズを通して、たくさんのファンに愛されてきたFree! 魅力あるキャラクター達は作品を重ねるにつれて、どんどん成長していき、私たち制作側も更に魅力的になった遙たちを描こうと頑張りました!自分自身、よりFree!の魅力を知れたのではないかと思います。

これまでに何度も描いてきた遙たち。キャラクターのイメージも掴んでいるし、今回の作品もイメージ通りしっかりすんなり描けるはず。初めはそう思っていました。

 
しかし、描いてみるとなかなか一筋縄でいきません。『こんな風に表現したい!』という気持ちですが、ファンの皆さんの期待に応えられているかな…?愛されている作品だからこそ難しい…‼
自分の持っているイメージが定まっていないと、中々作業が進みません。そこで私は、あらためて初めからFree!を見返しました。

見返してみると、キャラクター達の成長を本当によく感じられました。そして単純におもしろい。最初はこうだったなーとか、このへんからこうなっていったんだよなーとか思いながら、じっくり堪能して、皆さんに愛されるキャラクター達はこうして成長していったんだと、しっかり確認できました。

Free!の魅力はキャラクター達の魅力無くしては成り立たないと思います。

新作映画では、持ち得る限りの力を尽くして魅力的な遙たちを描き上げました。

是非劇場でご堪能いただけたらと思います。どうぞよろしくお願いします。

映画を見る前に、初めから見返してみるのもオススメですよ!

 

…ただの宣伝ですね!笑

ぱんぱり

桜梅桃李

  • ぱんぱり
  • 2021年09月27日

先日、絵に関する書籍を10冊ほど大人買いしたぱんぱりです。

どれも作家さんの個性が光っており、毎日夢中でページをめくっています。

自己投資という大義名分があると、何をどれだけ買っても許されてしまう気がするのは私だけでしょうか。

 

そういえば、まだ自己紹介をしていませんでした。

 

私は普段、アニメーションの背景を描く仕事をしています。

背景なんてあんまり見てないよって人がほとんどかもしれませんね。

アニメーションの主役はなんといっても可愛くてかっこいいキャラクター。

彼ら彼女らが何を思い、どんなセリフを言い、どのようにストーリーが展開していくのかが最大の関心事だと思います。

一方、そんな主役たちの後ろにひっそりと佇む背景に心を鷲掴みにされ、電柱とか雑草とか雨樋を喜々として描いているのがこの私(達)です。

この壁の汚れ具合がエモいよね…なんて会話は日常茶飯事。

いかに使い古された雰囲気を出すか、その辺の雑然とした空間をどう表現するかに日々苦悩しています。

キャラクターが存在する世界を構築している…と言い方を変えればとても大きな役割を担っている気がしてきます。脇役とはいえ、完成した映像の大部分は背景が占めるので責任も重大。

皆誇りをもって楽しく仕事をしています。

 

最近、一緒に働いている仲間を見てつくづく思うことがあります。

それは、皆それぞれのこだわりを持っているということ。

職業柄、当然絵を描くことが好きな人ばかりですが、絵に対して「いいな」と思うポイントはそれぞれ違うようです。

 

細かく描き込まれたリアルな描写が好きな人

線を残したイラストっぽさが好きな人

絵画のような重厚感を目指す人

絵の具で描かれた絵に惹かれる人

デザインっぽい絵にワクワクする人

色鮮やかな色彩に魅力を感じる人

キャラクターとの一体感を重視する人

絵を動かすことに興味がある人

 

同じ「絵が好き」でも、実は好みがちょっとずつ違います。

しかし、例え自分の好みでなくても、そんな絵柄もいいよね、そんな表現の仕方もあるのか、とお互いを認め合っています。

自分の好きを主張しつつも、相手の価値観も理解すること。

自分とは異なる考えに触れる度に、それぞれの個性を認め合って、切磋琢磨しながら良い作品を作っていきたいなと思うのでした。

サ芭蕉

今が旬!

  • サ芭蕉
  • 2021年09月23日

劇場版Free!-the Final Stroke-前編、公開中!
待ちに待ったシーズンがやってきました。
作画担当のサ芭蕉です。


サ芭蕉も久しぶりに劇場に足を運び、完成映像をスクリーンで観てまいりました。制作過程でもちろん全体の物語は知っていますし、自分の担当箇所以外のシーン・カットも目にすることができます。
撮影された映像も制作過程で見ましたが、音や声が付くとまた印象が違うのです。


なにせ長い付き合いのキャラクター達なので作画スタッフもみな
「この子たちのことはよく知っているぜ!」という画を上げているのがよくわかります。
作画担当としてはいかに画・動きで魅せることが出来るかに力を注いでおりますが、完成した映画を見ると、自分の手の及ばないセクションにも大きく支えられていると実感いたしました。

鉛筆描きの線画の状態しか知らなかった画が、各セクションのこだわりを経て効果が加わり、自分の想定を超えるものに仕上がっていたりしますが、
そこに音響が加わることでより動きの魅力も底上げされ、
さらに声優さんの演技が付くことで、キャラクターに体温が加わり・・・。


そんな風に、みなで寄ってたかって作り上げた劇場版Free!-the Final Stroke-前編、
キャラクター達の絆・想いがモリモリ描かれております!
なにとぞ、よろしくお願いいたします!
後編も頑張ります!