独楽

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  • 2020年12月03日

光陰矢の如し。

おはようございます。独楽です。

クリエイターズ・ダイアリーの担当も早いもので1巡致しました。

ご覧になっている方、楽しんでいただけてますでしょうか。

 

さて、皆さまはアニメを見るときにどんなところに関心を持っておられますか?

映像作品としての出来でしょうか?

絵の上手さでしょうか?

はたまた声優さんの演技でしょうか?

それとも何となく楽しいから見ているのでしょうか?

どれも等しくアニメの楽しみ方のひとつと思いますが、私個人としては作画の出来栄えに目がいってしまうことが多いです。

アニメーターをやっているということもあり、自分の仕事と関わりの濃い部分をやはり集中して見てしまいます。

「今のエフェクト作画のシルエットがイケてる!」「手指の形がセクシー!」

「重心移動の流れがスムーズ!」「なびきから空気の厚みを感じる…」

「地面に落ちたカゲが地形に沿っている…」「動きのタイミングが絶妙!」

「カッコイイ…(語彙力)」「カワイイ…(語彙力)」

等々、見ながらいろんなことを考えたり考えてなかったりします。

 

絵を描くことで様々な表現をつくるアニメーションですが、数ある絵を描く職業の中でアニメ特有だなぁと私が思っているのは「時間軸まで支配して絵を描く」というところです。

要はパラパラマンガなのですが、それを映像表現として突き詰めていくのがアニメの面白いところで、作り手次第で本当に何でもつくれてしまいます。

自分で絵を描く人ならご存知でしょうが、絵を一枚描くだけでもけっこう大変です。

それを繋ぎ合わせて映像をつくろうなんて冷静に考えてみると途方もないことをしているなぁと思います。

ですが映像が出来上がり、そこに命や世界をつくりだせたと感じた時には、一枚絵を描くときとはまた違った喜びを得ることが出来ます。

アニメーターとしてのやりがいを感じる瞬間です。

  

まだまだ色々と大変な日々が続きますが、皆さまの喜びや楽しみにアニメが少しでも寄り添えていれば幸いです。

これからも皆さまに夢や希望を届けるために、アニメーターとして精進していきたいと思います。

ではまた。