山五郎

冬の足音と馬

  • 山五郎
  • 2020年11月30日

初めまして、山五郎と申します。自分は作画を担当しています。

 

11月も最後になり、だんだんと寒さが増してきましたね。

寒さと乾燥も相まって体調管理もなかなか大変です…泣
自分は早くもダウンジャケットを着てしまいました!!


会社でも、コロナ対策の為に定期的に窓を開けて換気しているんですが

温かい部屋に冷気が入ってくると冬をいやでも実感させられますね。

 

そんな中でも『小林さんちのメイドラゴンS』鋭意制作中でございます!!
皆さんはアニメを見るときどんなところを見てらっしゃいますか?

かわいいキャラでしょうか?それともかっこいいバトルシーン?
キャラを魅力的に描いたり、激しいバトルシーンを作画するのはもちろん難しいことなんですが

それ以外の目立たないシーンでも難しいことが多々あります。
 

そこがアニメーションの奥深さであり面白さでもあるんですが…。

 

少し前は、背景動画をやらせてもらったり、アクションシーンも担当させてもらったりと

自分の未熟さを感じながらも創意工夫してアニメーション制作に取り組んでおります。

 
ここ最近では目立つシーンではないんですが、馬の作画にも挑戦しました。
馬という生き物は研究すればするほど難しいですね。
特に『小林さんちのメイドラゴンS』の絵柄で描きつつ、いかに馬のリアルさを出すかが悩みどころでした。
 

動物を描くのは凄く難しい

そもそも人間とは違う骨格と筋肉の付き方をしているので

そこから理解していかないといけないので大変です…汗
 

そういう意味ではドラゴンも難しいですね。
見た目は爬虫類っぽいですが足の構造は犬や猫っぽいですし

羽や尻尾、角もありますし…。

なかなかイメージ力が問われる生き物だと思います。

 

懐かしい話ですが、学生の頃は実際に乗馬クラブに見学に行ってスケッチしたりしたのを思い出します。


最近はまた感染等広がり始めているので難しいですが

初心に帰ってまたスケッチをしにお出かけに行きたいですね。

 

明日から12月が始まって今年も残すところ1ヶ月になり、色々と大変な日々が続きますが皆さんも体調にはお気をつけください。

 
自分も気を付けて制作に取り組んでいきたいと思います。

『小林さんちのメイドラゴンS』の放送を是非お楽しみにお持ちください!!

やなぎ楓

魅惑のコマ打ち

  • やなぎ楓
  • 2020年11月26日

はじめまして、やなぎ楓です。作画のお仕事をしています。

京都では過ごしやすい秋日和が続いていました。

近所の木々が赤く色付いていくのを眺めつつ、今年の冬は

あまり寒くならないといいなあと考えている今日この頃です。

 

さて、他のブログの担当者の方々がお話しされているように

現在小林さんちのメイドラゴンSを制作中です!

作画として色んなシーンに挑戦しながら、難しい、でも楽しい! と

作品を通して自分の引き出しが増えていくのを実感する日々です。

 

今回特に勉強になったのが、アクションシーンでのタイミングについて。

アクションではテンポよく動きを繋いでいくのが重要ですが

見ていて気持ちの良い感覚を追求するのが難しいです。

これまで色んな作品を見てきたつもりでも、実際に描いてみると、中々思い通りにいかない…!

想像していたよりもずっとシビアな指示が必要だったり

変則的なタイミングで絵を入れる必要があったり。

エフェクトをカッコ良く描くのが難しかったり、自分では100%の力を出し切ったつもりでも

チェックしてもらったカットを見返すと、さらなるブラッシュアップがされていて

こんなアプローチもあるのか…! と驚いたり。

等々苦労したエピソードを上げるとキリがないのですが、それでも

「良かったよ」と言っていただけた時の喜びはひとしおです。

 

ほんの一瞬しか映らないようなカットでも、色んな要素が計算されて出来ているんだなと

改めてアニメ―ションの奥深さと面白さを実感していました。

 

そんな沢山の工夫が詰まったメイドラゴンS、とても楽しい作品に仕上がっていってます!

(何より動くトール達が本当に可愛いです)

細部まで制作のこだわりが感じられる映像になっていると思うので

楽しみにお待ちいただければ幸いです!

鉄塵6号

健康第一

  • 鉄塵6号
  • 2020年11月19日

はじめまして。

鉄塵6号です。

普段は作画、演出をしています。

先日、人生で初めて胃カメラというものを体験しました。

日々、人類の生み出す技術は進歩し、新たな素材、新たなシステムが開発され、とうとう自らの体の内部まで詳細に肉眼で見ることができる時代になったのですね。

色々噂は聞けど、実際に自分の身で体感する事実は想像の範疇を超えています。

お医者様が満面の笑顔で「合う人もいるし、合わない人もいるから、なに、気楽にやってみよ~」的な、安らかテンションだったので完全に油断していました。

  

……

……無理。

どうやら私は合わない方の人間だったようです。

ああ、人類は生きる管なんだな、と後ほど画像を見ながら妙な感想を抱くに至るのですが、実際にカメラが喉を通過している最中はもう、言葉では言い表せないほどいろいろ吹っ飛びました。

実際に目から液体などもちょちょ切れていたかと思います。

そもそもなんか太くない?

人類の進歩どうした。

なぜあの謎の光を発する黒い管の直径を半分にする技術に、未だ人類が到達できていないのか。

もう鎮静剤なしでは二度としないぞと心に固く誓った瞬間でした。

  

閑話休題。

さて気をとりなおして、今現在メイドラゴンの新作を誠意制作中です。

二期にもなるので慣れたものと思いきや、日々新たな気付きがあって大変つくるのが面白いです。

動きのタイミング、色、間の取り方、自分でちょっと理解したと思った瞬間、さらに奥にある表現が顔をちらっと見せてくる。

アニメーションは本当に奥深いです。

このあたりは山にも似ていますね。

登れど登れど、頂点は先にあり、ある程度の高さに登る技術が身について初めてあらたな気付きがあり、さらに先へ、先へと昇りたくなるのです。

そんな果てのない螺旋の上をまわりつつメイドラゴンは日々面白いものになっていますので、是非楽しみにしていてください。

ではでは。

しろくま

はじめまして、しろくまです。

デジタルペイントをしています。

  

2020年も残すところ1ヶ月半となり、今年は特に時間の経過を早く感じています。

     

さて、皆様はデジタルペイントのお仕事についてご存じでしょうか。

  

デジタルペイントは大きく分けて4つのカテゴリに分類されます。

色彩設計、色指定、スキャンペイント、特殊効果の4つです。

  

色彩設計は、キャラクターや小物などの基本となる色を一から作り、

アニメーションを作る上で重要な役割となります。

色指定は、色彩設計が作った色をもとに

キャラクターの心情や時間帯などシーンに合わせて色を調整していきます。

また、スキャンは、動画まで作業が終わった素材をスキャナーで取り込み、

データに変換する作業です。

そして、スキャンされた絵に実際に色を付けていく工程をペイントと呼びます。

特殊効果は、ペイントの工程では表現できないキャラクターの頬の赤らめや、

食べ物の質感などをプラスする作業を言います。

    

このように、様々な作業を行っているデジタルペイント室スタッフが制作している

「プレミアム名場面DP」という商品をご存じでしょうか。

  

TVシリーズや劇場版の名場面を高解像度で再スキャンし、

1ドットまでこだわってリペイントしたデータ商品です。

 

現在公開中の「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」で登場する

名場面の数々もプレミアム名場面DPとして絶賛発売中です。

 

是非お手に取っていただき、

あの名場面をもう一度思い出してみてはいかがでしょうか。

watage

日々模索

  • watage
  • 2020年11月12日

初めまして、watageです。作画を担当しています。

明日からドルビーシネマで「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」が上映されますね。
映像をより「体感」できる技術の進化は
驚きとともに映像にかかわるものとしてとてもワクワクします。
初めて映画館で3Dや4DX作品を鑑賞したときの衝撃を今でも覚えています。

キャラクターたちが生きる世界をより身近に感じたいですよね。
どんな感覚なのか、私も体感したいと思っています。
上映館数は限られていますが、是非新しい映像を体感して下さい!


さて、みなさんが次の作品のお話をされているように
私も絶賛「小林さんちのメイドラゴンS」を制作中です。

ドラゴンなだけに人物以外も沢山描ける楽しい作品です!
特に今回沢山描きましたドラゴンはうろこがあり…省略のセンスも問われ…なかなか苦戦しましたが
他セクションの方々もこだわって下さり、かっこいいシーンになっていると思います!

作品によって表現の方法も変わってきます。
メイドラゴンはデフォルメも多く、いかに楽しい画面になるか、
キャラクターの魅力を出せるか、色々と模索しています。
リテイクの嵐です!

作品によって表現やお芝居にも違いがあるので、
作品をどう作っていきたいかのこだわりや愛情を感じられる部分の一つだと思います。
制作側の色々な思惑を想像しながらアニメを見るのも面白いかもしれません。


まだまだ大変な日々が続いていますが、
アニメーションが少しでも皆様の心の支えになれることを祈っております。

watageでした。