初めまして、ブログを担当します作画職のクマベアルと申します。
話題としては少々古いですが、年末年始はどのように過ごされましたか?私の場合、例年だと実家に帰省して過ごすのですが、昨年は帰省を控えようと思い自宅で過ごしました。
普段の実家での年越しとお正月は、郷土料理を食べて年を越し、ご当地お雑煮を食べてお正月を迎えます。しかし今回は人生初となる独りでの年越しとお正月。何としても郷土飯で年を越さなければと謎の使命感に駆られ、母にレシピを聞き郷土料理に挑戦しました。水に調味料を加えて鍋で具材を煮込む、あっさりとした挑戦でしたが、その味はほぼ実家の味でした。これで年が越せるとほっこり。
一夜明けてのお正月、実家から送られてきたお雑煮の具材、丁寧に調味料まで送ってくれていました。水に調味料を加えて鍋で具材を煮込む、作業はあっさりでしたが、実家の味にかなり近づけられました。これで新しい年を迎えたなぁとしみじみ。
2020年の年末年始はいつもと違った形になりましたが、だからこそ気付けたものがありました。慣れてしまった普段の生活の中でも、違った視点を持つことで新しい気づきがあるなと改めて思ったのでした。
初めまして、クリエイターズ・ダイアリー初参加のなんこつと申します。
仕上げ職で色々担当しています。
ゆる可愛い生き物が大好きです。今後ともゆるりとよろしくおねがいします。
今日は、仕上げ職のうちの一つ、「特殊効果」の仕事について語ってみようかと思います。
「特殊効果」、略して「特効」とは、デジタルペイントで仕上げられたベタ塗りのセルに、
質感やほほの赤らめなどのグラデーション表現を付け足したり、
効果線や空気のエフェクト素材をブラシで描いて作ったりする工程です。
『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』では、様々な“汚れの質感”にこだわりました。
小物に付いている汚れは何かが付着して汚れているのか、経年劣化によるものなのか?など、
色指定陣と細かくイメージのすり合わせをしたり。
後半でヴァイオレットの肌や服に付く汚れも、泥水が跳ねたての水っぽさのある汚れ、
それが少し乾いて砂っぽくなった汚れ、服に染み込んで滲んだようになっている汚れ、など、
付いている箇所や時間経過によって微調整されています。
また、ヴァイオレット自身はとてもキレイな女の子なので、
汚れてはいるけど“汚く”見えないように…!というのも大事なポイントです。
設定の時点からいくつか試し吹きをして、色彩設計や監督の意見を取り入れつつ、完成形に至りました。
ドルビーシネマ版ではこうして繊細にこだわった特効の表現も理想通りに映像に反映されていました。
媒体もどんどん進歩していて、自分たちのこだわりがしっかりそのままお客様に届けられるようになったことがとても嬉しいです。
逆に言うとめちゃくちゃ細かい部分まで見えるので、身が引き締まる思いもします…!
現在制作中の『小林さんちのメイドラゴンS』でも、特効の技術がたくさん駆使されています!!
他セクションの方々も書いていますが、ヴァイオレットとメイドラゴンでは絵のコンセプトが全然違っているので、
また違ったセンスと技術が問われる日々です。
スタッフ一同で試行錯誤して作っているこの作品を、早く皆さんにお見せしたいです。
7月をどうぞお楽しみに!!