鉄塵6号

健康第一

  • 鉄塵6号
  • 2020年11月19日

はじめまして。

鉄塵6号です。

普段は作画、演出をしています。

先日、人生で初めて胃カメラというものを体験しました。

日々、人類の生み出す技術は進歩し、新たな素材、新たなシステムが開発され、とうとう自らの体の内部まで詳細に肉眼で見ることができる時代になったのですね。

色々噂は聞けど、実際に自分の身で体感する事実は想像の範疇を超えています。

お医者様が満面の笑顔で「合う人もいるし、合わない人もいるから、なに、気楽にやってみよ~」的な、安らかテンションだったので完全に油断していました。

  

……

……無理。

どうやら私は合わない方の人間だったようです。

ああ、人類は生きる管なんだな、と後ほど画像を見ながら妙な感想を抱くに至るのですが、実際にカメラが喉を通過している最中はもう、言葉では言い表せないほどいろいろ吹っ飛びました。

実際に目から液体などもちょちょ切れていたかと思います。

そもそもなんか太くない?

人類の進歩どうした。

なぜあの謎の光を発する黒い管の直径を半分にする技術に、未だ人類が到達できていないのか。

もう鎮静剤なしでは二度としないぞと心に固く誓った瞬間でした。

  

閑話休題。

さて気をとりなおして、今現在メイドラゴンの新作を誠意制作中です。

二期にもなるので慣れたものと思いきや、日々新たな気付きがあって大変つくるのが面白いです。

動きのタイミング、色、間の取り方、自分でちょっと理解したと思った瞬間、さらに奥にある表現が顔をちらっと見せてくる。

アニメーションは本当に奥深いです。

このあたりは山にも似ていますね。

登れど登れど、頂点は先にあり、ある程度の高さに登る技術が身について初めてあらたな気付きがあり、さらに先へ、先へと昇りたくなるのです。

そんな果てのない螺旋の上をまわりつつメイドラゴンは日々面白いものになっていますので、是非楽しみにしていてください。

ではでは。

しろくま

はじめまして、しろくまです。

デジタルペイントをしています。

  

2020年も残すところ1ヶ月半となり、今年は特に時間の経過を早く感じています。

     

さて、皆様はデジタルペイントのお仕事についてご存じでしょうか。

  

デジタルペイントは大きく分けて4つのカテゴリに分類されます。

色彩設計、色指定、スキャンペイント、特殊効果の4つです。

  

色彩設計は、キャラクターや小物などの基本となる色を一から作り、

アニメーションを作る上で重要な役割となります。

色指定は、色彩設計が作った色をもとに

キャラクターの心情や時間帯などシーンに合わせて色を調整していきます。

また、スキャンは、動画まで作業が終わった素材をスキャナーで取り込み、

データに変換する作業です。

そして、スキャンされた絵に実際に色を付けていく工程をペイントと呼びます。

特殊効果は、ペイントの工程では表現できないキャラクターの頬の赤らめや、

食べ物の質感などをプラスする作業を言います。

    

このように、様々な作業を行っているデジタルペイント室スタッフが制作している

「プレミアム名場面DP」という商品をご存じでしょうか。

  

TVシリーズや劇場版の名場面を高解像度で再スキャンし、

1ドットまでこだわってリペイントしたデータ商品です。

 

現在公開中の「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」で登場する

名場面の数々もプレミアム名場面DPとして絶賛発売中です。

 

是非お手に取っていただき、

あの名場面をもう一度思い出してみてはいかがでしょうか。

watage

日々模索

  • watage
  • 2020年11月12日

初めまして、watageです。作画を担当しています。

明日からドルビーシネマで「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」が上映されますね。
映像をより「体感」できる技術の進化は
驚きとともに映像にかかわるものとしてとてもワクワクします。
初めて映画館で3Dや4DX作品を鑑賞したときの衝撃を今でも覚えています。

キャラクターたちが生きる世界をより身近に感じたいですよね。
どんな感覚なのか、私も体感したいと思っています。
上映館数は限られていますが、是非新しい映像を体感して下さい!


さて、みなさんが次の作品のお話をされているように
私も絶賛「小林さんちのメイドラゴンS」を制作中です。

ドラゴンなだけに人物以外も沢山描ける楽しい作品です!
特に今回沢山描きましたドラゴンはうろこがあり…省略のセンスも問われ…なかなか苦戦しましたが
他セクションの方々もこだわって下さり、かっこいいシーンになっていると思います!

作品によって表現の方法も変わってきます。
メイドラゴンはデフォルメも多く、いかに楽しい画面になるか、
キャラクターの魅力を出せるか、色々と模索しています。
リテイクの嵐です!

作品によって表現やお芝居にも違いがあるので、
作品をどう作っていきたいかのこだわりや愛情を感じられる部分の一つだと思います。
制作側の色々な思惑を想像しながらアニメを見るのも面白いかもしれません。


まだまだ大変な日々が続いていますが、
アニメーションが少しでも皆様の心の支えになれることを祈っております。

watageでした。

ケバブドン

ただいま、トール

  • ケバブドン
  • 2020年11月09日

はじめまして。ケバブドンです。

 

名前は大好きな食べ物の「ケバブ」と

大好きな古代生物「メガロドン」を掛け合わせたもので、

大好き×大好きでメガ好きになるはずが

絵も言えぬ気持ち悪さになりました。

反省してます。

 

さて、絵を見ていただいたらわかる通り、

私はアニメーターではなく、普段は文芸という立場で作品に携わり、

時にライターや小説編集を生業としています。

何をしてるんだろうと疑問に思われる方が多いですが、

時にはKAエスマ文庫の編集を。

時にはアニメのシナリオ執筆を。

時にはイベントで列整理を。

本当はだいたいデスクでPCと睨めっこをしております。

(華やかな仕事ばかりじゃない…!)

 

以下、本題。

 

2020年もあっという間にあと2ヶ月を切りましたね。

既に2021年に向けて動き始めている人たちも多いでしょう。

もちろん京都アニメーションでも2021年に放送予定の

『小林さんちのメイドラゴンS』(以下、『メイドラS』)に向けて

着々と準備を進めております。

 

普段、ここでは皆さん『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の

お話をされることが多いので、私はぜひ『メイドラS』について語りたいと思います。

 

とはいえ、細かな進捗についてはお話しできませんし、

直接携わっている私が言うのもどこかいやらしいのであまり大げさな物言いは避けますが、

なんというか控えめに言って最高です。

動いている彼女たちに再び会えることがこんなに嬉しいこととは思いませんでした。

 

ただいま、トール。

 

飛んで歌って暴れて。

笑って怒って泣いて、また笑って。

そんな楽しい彼女たちとの再会を、もうしばらくお待ち下さい。

皆さんちのメイドラゴンは、皆さんの帰りを首を長くしてお待ちしております。

 

社会全体が先行き不安な中ですが、

皆さんの人生が明るく豊かでありますように。

そしてアニメがほんの少しでも希望となりますように。

 

追記:オープニングの才川さんが可愛いが過ぎるので覚悟しておいてください。

高い空

世界の息づかい

  • 高い空
  • 2020年11月05日

初めまして、高い空です。普段は撮影の仕事をしております。
宜しくお願いします。
引き続き「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」が公開中です。
たくさんの方々に観ていただけて嬉しいかぎりです。
みんなで一生懸命作ったかいがあります。

制作中は一度すべて撮影しきった映像も
「いや、、まだ納品まで時間がある、、、もう一度映像を磨こう」
と監督了承のもと、撮影スタッフ皆でぎりぎりまで映像に手をいれ
ることができました。
「ここもうちょっと暗くしよう、、ここ暗くするとあっちのカットも、
こっちのカットも、、」と、どんどん手を入れるカットが増えて
いきましたが、粘ったかいあってとても良い映像になったと思います。
ですよね?(観た方に問いかける!)

映像面もそうなのですが、映画館で最初に観たとき思ったのが
「音がすごい」と言うことでした。
ヴァイオレットの義手の動く音や登場人物達の服がすれる
音等など世界の息づかいと言うのでしょうか、本当にその場に
いるような感じがして思わず
「ヴァ、、ヴァイオレットちゃん!」と
ホッジンズ みたいな声がでそうになりました。
・・・ま、冗談はさておき。
改めて音響スタッフの方々の素晴らしいお仕事にふれ、
自分たちも音に負けないような映像づくりをせねば、
と身が引き締まる思いでした。

ということでまだまだ「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」
公開中です。劇場の大きなスクリーンと良い音響システム
でご覧いただけると幸いです。