「特別編 響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト~」
公開までまだ少し時間がある……と思っていましたが、湿度と気温の上昇っぷりに
じわじわと夏が近づいているのを感じています。サ芭蕉です。
響け!ユーフォニアムシリーズと言えば楽器の作画の大変さが際立っていますが、
楽器のように専門的でなくとも描くのが難しいものはたくさんあります。
たとえば自転車。
日常を舞台にした作品では頻繁に出てくるものです。
身の回りにもいくらでも走っているものです。ですが、じゃあ何も見ずに描けるかというと
全くそんなことはありません。いざとなると、覚えているのはハンドルだったりサドルだったりの断片的なもので、それらがどのように繋がっているのか、ふわっとした記憶しかなかったります。
もちろん実作業では設定もありそれを見ながら描くのですが、何か窮屈だぞ、またがった時ハンドルはどのくらいの高さだっけ、どんな姿勢で乗っていたっけ、と自身の体験などと照らし合わせながらになります。(私の場合、子供時代まで記憶を遡りますが……)
楽器にせよ自転車にせよ、未経験の物はそれらしく描くために調べるのにも同じくらい
時間がかかってそうな気がします。現実の情報量たるや……。
楽器やら弓道やら水泳やら、すべてを実際に体験している人ばかりではなく、
それらを疑似体験できるのがアニメーションの強み。
身近にあるけどよく知らないもの、何気なく流していたものの解像度を上げる試み。
日常をキラキラさせるアニメを作っていきたいものです。