もう秋ですか?秋ですね。初めまして、ウエピです。
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暇があれば自転車で京都のいたるところを巡っています。
ちなみにたまたま見つけた神社やお寺などには
ご縁があったのだと思い立ち寄ることもしばしば。
ここ最近は日中は暖かいのですが夜が冷えますね、
この気温の緩急が秋ということでしょうか。。。
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さてクリエイターズダイアリーの皆さんにならって私も、
「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」公開中でございます。
もうご覧になられた方、ありがとうございます。
これからご覧になる予定の方、ありがとうございます。
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今回の「劇場版ヴァイオレット」にはデジタル上で
色々な処理が加えられています、
基本的にシーン単位で処理が変わることが多く、
「光」「水」「煙」「火」などのエフェクトを加えたり、
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ある時はカットごとの状況を見て微調整を加え、
ある時は話の流れからくみ取り調整したり、
ある時はキャラクターの心情を反映した処理など、
ある時は「カメラのレンズ感」を意識してみたりなどなど、
魅力的なカットに仕上がるよう心がけています。
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一本の映画ができるまでにはいろいろとデジタル上で
「エフェクト」を加えることが多いのですが、
ヴァイオレットも多くのエフェクトを加えています。
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そんな訳でこの「劇場版ヴァイオレット」は「お話」にもちろん注目しつつ、
「エフェクト」などにも注目して見てみるのも面白いかも知れませんね。
ではでは「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」
上映まだまだ続きますので
新たに興味が湧いた方も是非劇場まで!
見ていただければ嬉しい限りです!
はじめまして、ぴん球といいます。卓球好きの原画マンです。
ただ今公開中「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」のあるシーンを描いていた時のエピソードです。
私はこの劇場版で、どうしてもやりたいシーンがあったので、監督に言ってやらせて貰ったシーンがありました。シーンをやると決めた日からずっと考えて、粘って研究し、他の原画マンや作画監督いろんなスタッフにアドバイスを貰って、ようやく良い動きが出来たので、監督にチェックして貰っていた時のこと
ぴん球 「どうっすか!? なかなか良くなって来たでしょ!」
監督 「……悪くない、良くなって来ている ………が」
と監督は、自分の作ったシーンを何度も見返して、しばらく考えたあと
監督 「……………思いついた。」
ぴん球 「………何をです……?」
監督 「いやっ、結構大変になるけど、……聞きたい?」
ぴん球 「(恐る恐る)……も、もちろんです。」
監督 「ここで、 ヴァイオレットの正面から一瞬突風が吹く、ヴァイオレットは一瞬ひるむけれど、その風に立ち向かうように、前へ前へと進んでいく、どうやろ?」
ぴん球 「………!? なるほど……確かに………、そのほうが、ヴァイオレットがより必死な感じがでますね。」
監督 「そうそう、コンテのときはここまで考えてなかったけど。シーン見てたら思いついたわ。そこそこ大変な描き直しになると思うけど、いける?」
ぴん球 「もちろんです!」
監督 「じゃ、よろしく!」
自分としては、今出来る精一杯のカットを作ったつもりでしたが、実は心の奥底で、何か、もっと出来ることがあるんじゃないかと思うところもありました。
そこにきて、監督のアイデアはドンピシャリ!
自分の求めていたものは“これだ!”と、なんだかうれしい気持ちになってしまい、再び描くことは大変ではあったのですが、終始楽しみながら、カットを完成させることが出来ました。
このカットは自分一人では、恐らくどれだけ考えても、このアイデアには辿り着けなかったと思います。しかし、いろんな人に聞いて、みんなのアイデアを貰うことで、ようやく辿り着くことができました。
私たちは、一人でなく、みんなでアニメーションを作っています。
周りを見渡せば一緒に切磋琢磨するスタッフが沢山いて、互いに高め合い、喜びを分かち合うことができます。
これは、ほんとに素敵なことだなと、制作をする中で改めて感じました。
これからも、こうして作品が作っていけるように
まず自分が精一杯、真摯に仕事と向き合うことが出発点だと思いますので、これからも精進していきたいと思います。
みなさま、はじめまして!しろうさぎです!
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いきなり涼しくなりましたね。
今年の夏はあっという間だったな、と思います。気が付いたら部屋のクーラーを付けなくても快適に過ごせていて、なんだか季節の移り変わりを感じました。
今年の秋、みなさまはどのように楽しむ予定ですか?
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さて、劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン公開中です!!!!!
みなさま、もうご覧いただけましたでしょうか…!
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私は!もちろん!ばっちり!初日に観に行ってきました。
このような情勢になる前は週末のたびに映画館に行っていたものですが…
なかなか行けておらず、数か月ぶりだったので、ちょっとだけ緊張してしまいました…!
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薄暗い空間に、大きなスクリーン。
ポップコーンの甘い香りと、劇場独特のにおい。
席に着くと、大きな座席に包まれて、すっと一つ深い呼吸をする。
「ああ、そうそう、これこれ!」と久々の空間に喜びを噛みしめつつ。
とてもどきどきしながら始まるのを待ちました。
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やはり、劇場で観る映像の迫力は全然違います。
壮大で、でも繊細で。
テレビシリーズ、そして外伝を経て、少しずつ感情を知り始めたヴァイオレットの表情に心を動かされました。
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ところで、みなさま。「カット袋」ってご存じでしょうか。
カット袋はアニメーション制作において、とても大切で、私はこれを、思いを繋ぐバトンであると思っています。紙でできた袋で、原画や動画、各演出・監督・作監の修正を入れるためのものなのですが、制作工程が進むにつれて、だんだんと厚みが増していくのです。その厚みは、クリエイターの思いが積み重なってできたもので、特に本作では思いがぎゅっと凝縮され、映像に表れていると信じています。
その映像をみなさまにお届けできることは、制作に関わったひとりとして、とても嬉しく思います。
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そんな思いのこもった本作は、
ヴァイオレットを愛してくださっているかたも
これからヴァイオレットに出会うというかたにも
お楽しみいただける内容になっていると思います。ぜひ心ゆくまでお楽しみいただけますと幸いです…!
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先日発表がありました「小林さんちのメイドラゴンS」も鋭意制作中です!こちらもぜひお楽しみにお待ち頂けたら幸いです!
ここまでお読みいただきありがとうございました。
以上、しろうさぎでした!
先日、前から欲しかった間接照明というオシャレアイテムを自宅にお迎えしました。
電球色の光に包まれたムーディな部屋で、毎晩リラックスタイムを過ごしているぱんぱりです。
小さなライトをテレビの裏に置いただけなのですが、光源が違うだけで部屋の雰囲気がガラッと変わります。見慣れない落ち方をしている影を興味深く観察しています。
光と影といえば、絵を描く上でも非常に重要な要素のひとつ。
光を描くということは影を描くということ…光を感じる絵は影が決め手になります。
影の形や色によって、時間帯や場所、形状やその場の雰囲気、観る人の感情までコントロールできてしまう…大げさでしょうか?
例えば、影の伸び具合で太陽の傾きがわかります。屋外の影は青空の影響で青みを帯びて見えます。影の形が波打っていれば地面に起伏があるということ。顔に下から光を当てると怖い雰囲気になったり、横から当てると立体感が強調されて迫力が出たりもしますよね。
映像を作っていく中では、「もっと影を寒色に」「嘘でもここに影落としてほしい」「コントラストを強く」など、正しい落ち方や色を追求することもあれば、画面全体のかっこよさを優先することもあります。
私は写真を撮るときもよく影に注目します。面白いシルエットを見つけるとつい撮ってしまいます。
普段あまり意識することはないかもしれませんが、身の回りの影に目を向けてみると新しい発見があるかもしれません。
「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」では光の印象を特に大事にしています。
ガス灯と電灯、蝋燭と焚き火、晴天と曇天、室内の照明と窓からの光、東向きと西向き…光源の種類を区別し、向きと照射範囲を考え、キャラクターと背景の整合性もとりつつ、影を実直に追い求めることで写実性を持たせています。
そんな光と影にもこだわり抜いた「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」
是非多くの人に届いてほしいと思える仕上がりになっておりますので、どうぞよろしくお願いいたします!