山五郎

新生活とドラゴン

  • 山五郎
  • 2021年03月29日

こんにちは、作画担当してます、山五郎です。

 

3月も残すところあと数日で、4月になって新生活が始まる方も多いと思います。
その中でも、新社会人の皆さんは新生活の準備で忙しかったり、新しい環境への期待と不安でドキドキしてるんじゃないでしょうか。
自分自身も会社に入った時を思い出して、身が引き締まる思いです。

 

通勤途中に桜が綺麗に咲いているのを見つけて、ついに春がきたなぁ~と暖かい気持ちにになりました。
3月の最初のほうは花粉症に悩まされて辛い毎日でしたが、薬のおかげもあって最近は春の温かさを堪能して日々過ごしてます。

 

そんな春の季節を感じつつ、作品の制作にも励んでおります。
最近は複数のキャラクターが画面の中で演技するシーンを作業してるんですが
これがなかなか難しくて、苦戦しております。
主になるキャラの演技に他のキャラの演技を合わせつつ、段取り臭くなりすぎないよう気を付けながら、
楽しそうで賑やかな雰囲気も忘れないよう自然な仕上がりを意識して作業しています。

 

賑やかといえば、メイドラゴンも色々な可愛いドラゴン達や、人間達の登場する楽しい作品になってます。

 

他の皆さんも書いてらっしゃいますが、4月からメイドラゴン1期の再放送が始まります!!
1期が放送されたのが、2017年なので今から4年前ですか、当時を思い出すと懐かしいですね。

 

7月から始まる「メイドラゴンS」も頑張って制作して面白い作品になっていますが
4月からの1期再放送を見ていただくと、さらに楽しめること間違いなしですのでよろしくお願いします。

やなぎ楓

難解コミュニケーション

  • やなぎ楓
  • 2021年03月25日

こんにちは、やなぎ楓です。

3月も終盤に差し掛かり、メイドラゴン一期の再放送が近づいてまいりましたね。

もうすぐ新年度、大きな環境の変化もある方もいらっしゃると思いますが、そんな皆様の新生活のお供に(もちろん今までの暮らしを継続される方々も!)なれば嬉しいなと春を待ち侘びる日々です。

  

さて、最近のやなぎは言葉の難しさに考えさせられることが多いです。

アニメ制作においては打ち合わせの場が多々あります。他のスタッフが抱いているイメージと、自分の中にあるイメージを擦り合わせていくのがとても重要なのですが、これが簡単なことではありません。

制作の場では色んなケースがありますが、私が今苦戦しているのが、自分の描いたものについて説明すること。

絵を描く身としては描いたものを見て理解してもらえるのが一番なのですが、まだまだ修行中の身ということもあり…中々そうもいきません。

更に難しいのが、描いたものの形状などの「説明」ではなく、趣旨などの「解説」を求められた時。

そんな時は、自分の中にある感覚を言葉にする必要が出てくるのですが、これもとても難しく…。

 

そもそも人に正しく伝えるためには、まず自分のことを正しく理解する必要があり、今一度自分の感性を深く掘り下げていく必要があるのでは? というのが最近の気付きです。

 

作品を作り上げるのも、それを鑑賞するのも一つの立派なコミュニケーション。

いつの日か、言葉も筆も自在に操れるようなアニメーターになりたい、と思うやなぎでした。

コシャリ

  • コシャリ
  • 2021年03月22日

はじめまして。クリエーターズダイアリー初参加のコシャリです。
初の日記とはいえ、今年ももう3月の末に差し掛かろうとしています。
そう、出会いと別れの季節です。
入学式、卒業式等、そして1月から始まった1クールの作品は大詰めを迎え、4月より色々な作品がスタートです。
小林さんちのメイドラゴンの一期のシリーズも再放送されるので是非そちらを見つつ、2期に備えて頂けると話の流れもスムーズでちょうど良いですよ!
この小林さんちのメイドラゴン、日常的な芝居だけでなく激しい動きも多い作品です。
その中でも今回はこういう感じにしよう、髪の毛は少し残してみよう、と考えながら描くのは楽しいですね!
参考に自分で動いてみたり等もするのですが、バトルなどどうしても再現できないカットもあります。その際カットと睨めっこすることとなりますが、それもまた楽しみの一つです。

鉄塵6号

うつりにけりな

  • 鉄塵6号
  • 2021年03月18日

どうも鉄塵6号です。

段々と気候も温かくなり、季節も冬から春に変わろうとする折々、皆様いかがお過ごしでしょうか。

この時期は唐突に嵐が起きたり、気温の変化が上下に激しかったりと変化の激しい季節でもありますが、同時に芽生えの季節でもあります。

今まで寒々しかった木々に緑が戻ってきたり、新しい芽などがひょっこり生えていたりするのを見ると、こちらの気持ちもほっこりして、何か新しいことをやるぞー、とエネルギーをもらえる気がします。

周りの景色が一気に華やかに色づいていく様は、目にも心地よいですね。  

  

この色というものは、最近研究していてとても面白いな、とあらためて思います。

色というのは原理的には、どの波長の光を吸収して反射するか、でしかないはずなのですが、その色一つ一つで受ける印象は実に大きく異なります。

寒そうだと感じたり、温かく感じたり、温度の変化もそうですが、さらにはうれしさや悲しみ、人の感情の機微まで色から感じることができます。

人の心に作用するものは物語を演出するうえで非常に重要なものなので、仕事をする中でも色は特に大事にしています。

組み合わせはもちろん、面積比、形状などちょっとした変化をキャラクターの感情にあわせてどう画面を構成するか、まさに演出の見せ所です。

アニメーションは偶然性に頼るものが少なく、一からすべてを構成して作る映像作品なので、全てをコントロールできる反面、何も考えていないと作られる映像も比例してつまらないものになりがちです。

色一つ一つにも意味を与えて考えながら常に四苦八苦。とても大変な作業です。

まぁ、そこが楽しいんですけどね!

映像作品をより深く楽しみたいと考えている方は、そういった色の構成なども追いかけながら物語を読み解いてみて下さい。

世界がさら拡がりますよ!

  

追伸

今年から本格的に花粉症デビューしました。

マジつらみ…

しろくま

「スキャン」について

  • しろくま
  • 2021年03月15日

こんにちは、しろくまです。
デジタルペイントをしています。

 

少しずつ寒さも和らぎ、春の訪れを感じています。
ただ、毎年この時期は花粉によるくしゃみと鼻水に悩まされています…

 

さて、皆様はデジタルペイントのお仕事の1つ「スキャン」ついてご存じでしょうか。

 

スキャンは、動画まで作業が終わった素材をスキャナーで1枚1枚取り込み、データに変換する作業です。

 

一見簡単そうですが、実は物凄く重要で大変な作業です。

 

カット袋の中に入っているタイムシート、LO、原画・動画用紙など全てのものに目を通し、
以降の作業で何が必要か、完成画面を理解した上で作業に入ります。

 

動画まで作業が終わった素材全てをスキャナーで取り込むため、

テレビシリーズ1話数分だと何千枚という物凄い量をスキャンすることになります。

 

また、動画さん1人1人線の太さや濃さが異なるため、個々の動画をその作品に合った線の太さに調整し、作品内、カット内で線の統一をはかることも重要になってきます。

 

スキャナーで取り込む際、少しでもずれたり、順番を間違えると意図していない動きになり、
映像を正しく表現できなくなってしまうため細心の注意が必要です。

 

こうした作業を全て終え、やっと色を付けていくペイントの工程に移れます。

 

作画さんが1枚1枚思いを込めた絵のニュアンスを崩すことなく映像にすることは、

スキャンの工程で非常に重要になってきます。

 

普段なかなか目にすることのないデジタルペイントのお仕事の1つ「スキャン」に
少しでも興味を持っていただければ幸いです。